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【MTG】赤緑コントロール(偽アングリーハーミット)【旧枠モダン】

旧枠モダンデッキ:赤緑コントロール(偽アングリーハーミット)



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メイン


クリーチャー16


極楽鳥4
ノワールのエルフ4
荊景学院の戦闘魔道士4
なだれ乗り4


スペル20


獣群の呼び声4
すき込み4
稲妻4
怒鳴りつけ4
石の雨3
火の玉



土地24


10
5
樹上の村2
ペンデルヘイヴン
カープルーザンの森4
真鍮の都2


サイド

雹の嵐4
弧状の稲妻3
野火3
包囲攻撃の司令官3



① デッキコンセプト


マナブーストからの高速ランデス+クロック形成
CIPクリーチャーを増やすことで擬似的に除去耐性をつける
カラー上、明確に苦手な相手が少ない(と思っていた)


 なぜこのデッキを構築しようと思ったのか


20187月、旧枠モダンという遊びがあることを知り、興味を持った私は早速始めようと思いました。


旧枠モダンというフォーマットは往年のスターカードがプール内に数多く存在しており、目移りしてしまいましたが、元々赤緑ステロイドを好んでいた私はまず慣れ親しんだこの二色デッキに着手しました。


旧枠モダンという遊びはカジュアルフォーマットでありながらも各所で研究が進められており、いくつかの記事を読む中で感じたことが一つありました。”メタゲームが不安定で仮想敵がわからない”。


そのため、どのカードを採用するかという問題が漠然としてしまいました。例えば「スキジック」はインベイジョン当時に【ノーファイアー】や【マシーンヘッド】でしばしば起用されていたカードですが、3R5/3の速攻・トランプルというスペックも、プール内に「稲妻」が存在しているため活躍できるかどうかが甚だ疑問でした。
当時のスタンダードで活躍した、という実績は参考程度に留めることにしました。



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いろいろ考えていく中で、【ステロイド】は一旦諦めることにしました。優秀な軽量除去スペルが多い環境に耐えうるクリーチャーを見つけることができなかったためです。


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そして私はMTGを遊んではいましたが、大会に一度も出たことがなくプレイに難が大ありだったため、正攻法ではなくハメゲーをしようと考えました。


辿り着いた答えが”ランデス”、アーキタイプが多すぎて何をされるのかがわからないならば、マナベースをいじめてそもそも何もさせないようにすればいいのでは?(という浅い考えにたどり着きました)


結果、マナブーストから土地破壊(すき込み)を連打し火力でバックアップする、古のデッキ【アングリーハーミット】に近いものを構築しようという結論に至ります。

アングリーハーミット


 各カードの採用理由


「極楽鳥」


マナブーストからの高速すきこみのため4枚、二ターン目に象・三ターン目になだれ乗りor魔導師、四ターン目のすき込みができれば理想的です。


「ラノワールのエルフ」


最初この枠は「根の壁」でした、鳥は赤マナを詰まらせないために必須でしたが、エルフは「稲妻」「モグの狂信者」などで落ちることから不採用としていました、しかし上記の二ターン目象を成立させたほうがリターンが大きいと判断し採用しました。


「荊景学院の戦闘魔道士」


旧枠モダンにおける「コラガンの命令」としばしば形容されます。白には除去耐性(主にプロテクション赤)を持つクリーチャーが多く、緑で処理できるこのカードは極めて重要です。

白系ビートダウンに対しては「サルタリーの僧侶」を綺麗に除去できるか否かで勝率が変わってきます。アーティファクト除去モードも見逃せません。このデッキはクリーチャーのサイズが小さいため、膠着するゲームでは引導火力にもなってくれます。


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「なだれ乗り」


イラストからウヒャオ!感(ウヒャリティ)が滲み出ています。象でクロック形成した次のターンに出して5点アタックをしたり、石の雨⇒なだれ乗り⇒すき込みと繋げたりすると綺麗です。速攻持ちということが本当に優秀です。エコーするかは相手の反応を見て判断します。


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「獣群の呼び声」


旧枠モダンは象トークンを集めるところから始まる”という格言があるようです。3/3なので白の騎士クリーチャーに対して強く出れます。特に書くことがないパワーカードです。

象さんを…増産!


「すき込み」


このデッキを組む理由になったカードです、5マナのソーサリーとモーションが大きいですが、マウントを取れている状況下では効果が高いです。またミシュラランドを含むタップイン土地にも有効です。マナブーストによって速く打てば打つほどゲームメイクに貢献できます。


劣勢時に使用してもジリ貧になる、フェッチランドによってドロー阻害を緩和される、重い割にアドバンテージが稼げない。と弱点も多いので相手次第で全抜きします。


「稲妻」


文句なしのパワーカードです。このカードのせいで旧枠モダンのクリーチャー選考には苦労させられます。


「石の雨」


最初この枠は「弧状の稲妻」でしたが、上記のプロテクションの絡みなどで思ったより効果がなくサイドに、青系・黒系コントロールへの強さをより固めるためにこのカードを投入しました。


「怒鳴りつけ」


相手に選択権があるとは言え、3枚ドローor5点本体火力はどちらも強力です。象が手札にないときは二ターン目に打てるほぼ5点本体火力として機能します。
赤緑という色の性質上。手札供給ができるこのカードができるこのカードを起用しない手はない(と思っていた時期がありました)


「火の玉」


デッキコンセプトの都合上、マナベースを多く取っていますが、同時にマナフラッドを起こす危険性を孕んでいます。1枚だけですがトップ解決になり得るこのカードを採用しました。


「森」
「山」


極楽鳥・エルフから始めるデッキのためまず緑マナから確保します、当時フェッチランドを所持していなかったためこの枚数です。


「樹上の村」


タップインというテンポの遅さだけが弱点です、リカバリー手段に乏しい赤緑で「神の怒り」に耐えうる3/3クリーチャーは貴重な存在です。


「ペンデルヘイヴン」


エルフ・ゴブリントークンが対象になります、気休め程度に。


カープルーザンの森」


第7版が好みです。


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「真鍮の都」


「反射池」も「樹木茂る山麓」も当時所持していなかったためやむなく投入、このデッキにおいては5.6枚目のカープルーザンの森です。主にサイド後はコラガンの命令戦闘魔道士のキッカーにも使います。


(サイドボード)


帰化


環境に危ない置物が多いため増やしてもいいと思います。アーティファクトは魔道士でも割れるため2枚だけ。


「雹の嵐」


前述のプロテクション問題をすり抜け、サルタリー・騎士を一網打尽にできる可能性のあるカードです。


が、1GGというコストを相手ターンに用意してハンドを構えるという挙動があからさまに怪しく、またこちらのマナクリーチャーも巻き込み、相手の戦闘フェイズにしか効果がない、と三つのハードルが立ち塞がります。運用に難がありましたが、秋の”GP”に使用したこのリストでは【白単】と【ゴブリン】を意識したため4枚取っています。


基本的には2:2交換、よくて2:3交換を取るのがせいぜいでしょう。


「弧状の稲妻」


雹の嵐で落とせないシステムクリーチャーを抱えるデッキに投入します。同系の赤緑や、数を減らしたい【ゴブリン】など。最悪3点の本体火力になる保証があるため癖がなく扱いやすいです。


「野火」


仮想的の【白単】は石の雨もすき込みも効果が薄く、なだれ乗りはプロテクションもあって仕事がないため、まとめて平地を叩き割るこのカードでイージーウィンを取ることにしました。


マナ加速から三ターン目に打ち込むだけでほぼ2枚以上の平地を消すことができ、【白単】はコンバットに強いもののそこまで高速デッキというわけではないので、象を先出ししていればそれだけで一気に形勢が傾きます。


仮にサルタリー+「栄光の唱歌」が成立していても雹・魔導士に引っかかるタフネス2止まりなため単騎ならそこまでの脅威ではありません。


唯一失敗した点は”GP”において誰も【白単】を持ち込まなかったことです。


「包囲攻撃の司令官」


旧枠モダンの中でも1.2を争う強力なクリーチャーであり、このフォーマットにおける「錯乱した隠遁者」と言えるでしょう。実質5マナの5点クロック、マナフラッドを軽減しつつ本体火力と隙が少ないです。


すき込みをアウトする相手に対して投入する枠でしたがメインに積んでも違和感がなく、このカードを採用したのが”GP”直前だったためそれに踏み切れなかったのは大きな反省点でした。


④ 不採用となったカード


(メインデッキ)


「根の壁」


ノワールのエルフの項でも触れましたが、稲妻に耐えることよりもいち早くランデスを決めることを優先しました。


「ロウクス」
「茨の精霊」


「火の玉」を入れたマナフラッド解消枠に当初大型クリーチャーを採用していましたが、これらが着地する頃にはゲームの大勢が決していることが多かったため、即座に効果がある火の玉を採用しました。


2018年冬の”GP”において「聖なるメサ」入りのコントロールが結果を残したため、実質直接攻撃が可能なこれらも一考の余地があると思います。ロウクスは再生を持ち、茨の精霊は「秘教の処罰者」の上からマウントを取れ、どちらにも長所があります。


地震


マナフラッド解消兼リセットカード、当初1枚採用していましたが


自分のマナクリーチャーや魔道士を巻き込む
苦手の赤系デッキに対してはライフレースで不利になることが多く効果が薄い


この2点が気になり不採用となりました。


(サイドボード)


「紅蓮地獄」


苦手とする高速ビートダウンに利くカードですが、そもそもプロテクション(赤)を擁する白系に効果が薄く、【ゴブリン】の「モグの歩哨」を撃ち漏らし、自軍も巻き込んでしまうカードなので「雹の嵐」を選びました。


「忍びよるカビ」


追加のランデス・置物除去と小回りの利くカードではありますが、すきこみと相まってさらにデッキが鈍化してしまうため「帰化」に枠を譲りました。


余談ですがこのカードで「テフェリーの濠/Teferi'sMoat」を破壊すると実質デュエルマスターズの原作再現ができます。


「トーモッドの墓所


リアニメート系デッキにはファッティの着地を許すと敗北必至なため、当初考えていましたが、そもそも不安定なデッキであり上位卓では当たらないと踏んで不採用にしました。


「十二足獣」


ハンデス】メタですが、石の雨を入れたことで黒系デッキには飛躍的に強くなったため別のカードに変更しました。


⑤ 戦績


第四回GP旧枠モダン2018/9/16 使用者:帝


青白○×○
青黒○○
ゴブリン××
エルフ○×○


予選五位通過
本選 赤黒××

私は仕事により参加できなかったため帝さんにデッキを託しました。一大会のみの戦績しかなくこれだけでは量れないものもありますが、GP前に意識した青系に対しての勝率が良く、不安要素があった赤系には散々な結果となってしまいました。


デッキの構造上、早いターンでマナクリーチャーを除去されると、重いソーサリーを抱えた貧弱なビートダウンに成り下がってしまう、という欠点に薄々気づいていながらも抜本的に改造できなかった私のミスでありました。


【ゴブリン】に対してはテンポ面で上を行かれ、【赤黒】には「グレイブディガー」からのクリーチャー使いまわしによるアドバンテージ差、さらに必殺の「虚空」が直撃して1:4交換を取られて敗北してしまいました。赤・黒ともに強力なカードを多く抱えるカラーではありましたが、白系に明確に不利がつくため使用者は少ないだろう、と対策を怠っていたのが敗因であります。

⑥ 反省点

・後半の極楽鳥に仕事がほぼないため「怨恨」の採用が必要、2/1飛行アタッカーとして打点に還元できる。

・怒鳴りつけは対ビートダウンでは効果が薄い、採用するなら地上を止める根の壁とセット?

ギャンコマサイドとかにわかか?メインだろ

・フェッチランド持ってない。は甘え、せめて反射池を買っておくべきだった…

数えきれない反省がそこにあります

⑥ おわりに

私は別にMTG有識者でも強いプレイヤーでもなんでもありません、ただのそこらへんにいるプレイヤーの一人です。この記事は特に強力なデッキや有用なプレイングを紹介するわけでもなく、情報の鮮度も古い内容となりますが、徐々に人気を博している旧枠モダンの隆盛に少しでも貢献できればという想いから公開させていただきました。

プレイ環境もなかなか整わない身ではありますが、日々上達していけるようこれからも精進させていただきます。先日のPT旧枠モダンも大盛況だったようで、改め主催様に敬意を表させて頂きます。

最後に一言

「どう見てもギャンコマはメインから採用すべきでした、本当にありがとうございました。帝さんごめんなさい☆(ゝω・)v」