アングラ系遊戯王ゲートボール大会”かもめ亭”に関心を寄せて頂き誠にありがとうございます。
かもめ亭式遊戯王ゲートボール(2011.03制限)エラッタ・裁定変更まとめ
かもめ亭で行われている虚無の遊び昔のカードを現代のルールで遊ぶ遊戯王(ゲートボール)について自分用メモも兼ねてまとめを作ります。
巷で流行しているとの噂もあり、大会を運営している身として嬉しい限りです。願わくば本記事によって皆様の快適な老人ホーム生活ゲートボールライフをより楽しいものにしていただければ幸いでございます。
【重要】【基本ルールの変更、それに伴うカード効果の処理について】(遊戯王wikiより一部抜粋)
「マスタールール3」(2014.3)
・先攻ドローの廃止
・フィールド魔法はお互い発動できる(共存する)
→フィールド貼り換えの際の処理が破壊から墓地送りに変更
・ダメージステップの変更(5段階に分かれた)
1.ダメージステップ開始時
2.ダメージ計算前
3.ダメージ計算時
4.ダメージ計算後
5.ダメージステップ終了時
・「エンドフェイズまで適用される効果(エフェクト・ヴェーラー等)」は「ターン終了時まで適用」に変更
・「戦闘でモンスターを破壊した時発動する効果(ジュラック・グアイバ、ハイドロゲドン等)」は相打ちした場合発動しなくなった
・「メインフェイズ以外で発動できる起動効果(黄泉ガエル等)」は誘発効果に分類変更され、これにより発動無効にされた場合続けて発動することが不可能になった
例:光と闇の竜に黄泉ガエルの効果を連打することは不可能(1度のみ発動できる)
【マスタールール(11期)】(2020.4)
・テキストに記載された場合を除き、デッキ及びエクストラデッキに裏側表示で戻ったモンスターの効果は(例え強制効果であっても)発動しない。
・モンスターの召喚・特殊召喚が効果の発動条件に影響する「発動するターン」というテキストを持つカードは、その召喚・特殊召喚が無効化された場合はその制約を受けない。(強欲で謙虚な壺など)
・同名カードを含めて1ターンに1度しか特殊召喚できないテキストを持つモンスターは、最初の特殊召喚が無効になった場合は2体目を同一ターンに特殊召喚できる。
・発動後にモンスターゾーンに特殊召喚される罠モンスター(永続罠)は、特殊召喚後に魔法&罠ゾーンを圧迫しない。
・効果の発動前に、発動する場所に存在しなくなったカードの効果は(例え強制効果であっても)発動しない。
→あくまでも効果の発動前に存在しなくなった場合であり、効果の発動にチェーンする形でその場所からどけた場合は今まで通りである。
例:《クリッター》をコストに《神秘の中華鍋》を発動し、それにチェーンした《D.D.クロウ》で《クリッター》を墓地から除外した場合、《クリッター》の効果は発動しない。
チェーン処理を終え《クリッター》の発動するタイミングの時点で、《クリッター》が墓地に存在しないためである。
・シンクロ素材やリリースにより墓地へ送られた場合、その召喚・特殊召喚に反応するチェーンにて《クリッター》が即座に発動するため、原則的に《D.D.クロウ》で発動を妨害される事はない。
ただし、《エヴォルカイザー・ラギア》等のスペルスピード2で召喚・特殊召喚を無効にする効果が発生した場合のみ、それにチェーンして《D.D.クロウ》による妨害のタイミングが発生する。
・《ドリルロイド》や《ライトロード・モンク エイリン》などがリバースモンスターに攻撃して、そのモンスターが効果でダメージ計算前に除去された場合、リバースした時に発動する誘発効果は発動できない。
・リバースモンスターがチェーン2以降でリバースされ、同一チェーン上で裏側守備表示になる、またはフィールドから離れる場合も、同様に効果の発動は不可能。
上記がルール変更で特に重要と思われる要項のまとめになります。特にマスタールール(11期)で結構な量のカードが影響を受けていると思われます。デッキを組む際や遊ぶ際はお気をつけください。
【テキストの変更がありカード性能そのものが変わってしまったカード】
*()内は変更された時期
「カタパルト・タートル」(2014.3)
「クリッター」(2016.4)
「未来融合-フューチャー・フュージョン」(2016.12)
「氷結界の龍 ブリューナク」(2017.2)
「ライトロード・ハンター ライコウ」(2017.3)
「レッドアイズ・ダークネス・メタルドラゴン」(2020.4)
「氷結界の虎王 ドゥローレン」(2020.11)
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」(2023.2)
*書くと長くなるので割愛、それぞれのデータベースを参照してください()
*どのカードも性能が大幅に変わってしまい、プレイングにも多大な影響を及ぼすためプレイ用には最新テキストを使用することをお勧めします。
【当時と裁定が違うカード】
「駿足のギラザウルス」
「ドル・ドラ」
「森の番人グリーン・バブーン」
「トゥーン・デーモン」
「ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン」
「トゥーン・マーメイド」
「トゥーン・ドラゴン・エッガー」
「トゥーン・ヂェミナイ・エルフ」
「竜巻海流壁」
「サイバー・ブレイダー」
「ダーク・ネクロフィア」
「闇の訪れ」
「古代の機械城」
「道連れ」
「The splendid VENUS」
「ビクトリー・バイパー XX03」
「宮廷のしきたり」
「裁きの代行者 サターン」
「極神皇トール」
「アマゾネスペット虎」
↑細かく裁定が変わったカードになりますが、トーナメントにおいて採用率が低いカードであるため詳細はwikiやデータベースで調べていただけると幸いです
●このカード以外の自分フィールド上の「HERO」と名のついたモンスターの数まで、 フィールド上の魔法・罠カードを選んで破壊できる。
●このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、 フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
上が旧テキストで下が現在のテキストです。魔法罠破壊を選択した場合必ずHEROモンスターの枚数まで破壊する効果になりました(0枚破壊する。が不可能に)
「王家の生贄」「連鎖除外」「マインドクラッシュ」等
変更前:発動後、自分または相手の手札を確認し、該当カードがないか確認ができた。
変更後:手札を確認する行為はテキストに記載されていないため、ピーピングが不可能になった(大会の際はジャッジを呼んで確認してもらうのもいいと思います)
これらのカードはデッキ・手札を確認するとテキストに明記されているためそのまま処理を行います。
「剣闘獣ダリウス」
変更前:ダリウスで釣り上げたモンスターが効果を発動した場合、効果処理時にフィールドで表側表示で存在しなければ効果が無効にならなかった
変更後:「デブリ・ドラゴン」などの効果と統一され、効果処理時にダリウスを裏守備などにしても無効になるようになった
*9/4 修正しました、眠さん・かふぇさん、ご指摘ありがとうございました。
「暗黒界の取引」
手札を捨てる際、発動したプレイヤーから捨てるカードを見せるようになりました。(墓地に捨てられるタイミングは同時扱いです)
「我が身を盾に」
変更前:ダメージステップでの発動不可
変更後:ダメージステップでの発動可
「硫酸のたまった落とし穴」
マスタールール(11期)の変更に伴い、効果解決時に破壊の成否に関わらず対象のモンスターが表向きで存在し得ないため、リバース効果は不発になります。
「検閲」「リサイクル」
変更前:スタンバイフェイズ中に何度でも効果発動可能
変更後:1ターン1回のみに
「氷結界の虎王 ドゥローレン」
変更前:自身をバウンスすることも可能
変更後:自身をバウンスすることは不可能
「ドラグニティナイト-ヴァジュランダ」
変更前:相手から装備された装備カードも墓地に送ることができた
変更後:自分のコントロールしている装備カードしか墓地に送れなくなった
「禁止令」「ブラック・ガーデン」
*元のカードからしてややこしいためデータベースやwikiを見てください
「薔薇の刻印」
変更前:相手モンスターのコントロールを戻す効果はチェーンブロックを組む
変更後:同、チェーンブロックは組まない
【ユニオンモンスター】(2016年に大幅改定)
①変更前:1体のモンスターに装備できるユニオンは1体まで
変更後:この制約そのものが撤廃
例外:「1体のモンスターに装備できるユニオンは1枚まで」の制約を持つユニオンモンスターが既に装備されている場合は、上記のユニオンモンスターであっても重ね掛けはできない。
②変更前:ユニオンを解除した場合は攻撃表示で特殊召喚
変更後:解除した場合守備表示でも特殊召喚可能に
*ユニオンモンスターは再録によってエラッタテキストに随時更新されていますが、「オイルメン」や「メタル化寄生生物-ルナタイト」などは最新テキストがないため、(恐らく)書かれているテキスト通りの効果でプレイすることになります。
*「マシンナーズ・ギアフレーム」を使用される方には結構重要な変更だと思われます。
この記事は随時アップデートしていきたいので「このカードこう変わってるんだよ!」ってのがありましたらtwitterのDMで教えていただけると助かります!
終わりです。
最終更新:2023/5/8
レガシーを始めました(事後)
*本稿はMagic The;Gathering(MTG)のレガシーというフォーマットにおけるただの日記帳兼中年おじさんの苦悩が書き綴られた落書きです。戦略記事などでは決してございません。時間を捨てるつもりでお読みいただければ幸いでございます。
1 私のマジック遍歴
時は2003年6月、高校に進学した折。クラスで仲良くなった友人たちがプレイしているのを見てMTGを始めるに至りました。初めて買ったエキスパンションは“スカージ”です。
その後大学に進学し、「ギルドパクト」あたりで辞め、2022年1月に友人から「ニクスの祭殿、ニクソス」を譲り受けたことでパイオニアから公式フォーマットのMTGに復帰しました。*1
2 レガシーを始めるまで
MTGというゲーム、はっきり言ってお金がかかります。*2“パイオニア”ですら安くないのに“レガシー”などとても遊べない…何人もの友人からレガシーを薦められるも去年までは動画を観るぐらいしか触れることなく日々を過ごしていました。(特に親友は2年前にMTGに復帰したと思ったら急に「ライオンの瞳のダイアモンド」4枚と「Underground Sea(以下アンシー)」と「Bayou」と「Volcanic Island」を買い【ANT】でレガシーを始めだした。さらに筆者の目の前で「Tundra」まで買っていた。カス)
また、幸福にも妻帯者という身分であることからあまり放漫なお金の使い方はできない。と自制していたことも強く影響していました。*3
3 老後に備えて
そんな中で2026年も無事年が明けました。年始の仕事(半ドン)を終えて秋葉原へ繰り出したら路上でばったり友人と会い。「今年こそレガシーやろうぜ」といつもの枕詞。その時はそのまま挨拶だけで別れましたが、帰宅したその夜
(そうだ、レガシー、やろう)
おぼろげながらこのようなビジョンが浮かんできました。気づけば年齢も40が近くなり、年収もそこはかとなく上昇していたため
「そろそろレガシーやらないと人生楽しめなさそうだな」
となんか思い立ってしまい*4,
そこからは嫁*5に必死のプレゼンを敢行。*6最終的に“デッキ1個まで”の条件でレガシーの許可を貰いました。*7
4 アーキタイプを決めよう
“レガシー”はアーキタイプが多すぎる!そしてものによってはとんでもない金がかかる!*8資金が豊富というわけでもない筆者は慎重に吟味することにしました。最終的に以前から興味があった【青黒忍者】を選びました。理由としては
〇 テンポ*9デッキとしてはマナベース*10にかかる金額が安い。*11
〇 青黒・青赤は「目くらまし」を多く取る関係上マナベースを妥協できない。つまり予算上組めないと判断
〇 「青」が使える*12
・意志の力
・思案
・渦まく知識
⇒この3枚は特に使ってみたかった
〇 比較的金額が安い(アンシーの枚数を考慮せずとも安めに組める)
の4点が強い動機となりました。忍者ってカッコいい響きですしね。
5 カードを集めよう(地獄の始まり)
アーキタイプも決めたのでカードを集めることに、とはいえ高単価なカードを多く要するレガシー、おまけに昨今はカードの仕様が多岐に渡るためどのバージョンで集めるのか脳内会議を何度も行いました。*13
そして1月10日(土) 秋葉原の某ショップにて「虹色の眺望(MH1通常・日本語)」を1枚購入*14、もう後戻りはできない。自ら引き金を引いてレガシーの世界に身を投じたのであります。
*ここでショッキングなニュースが起きました。25年の末から再録禁止カードを筆頭とし、急激にオールドカードの高騰が発生してしまいました。*15
こつこつと「朦朧への没入」「思案」「改良式鋳造所」「オークの弓使い」「悪意の大梟」「記憶への放逐」などプレイしたことがないカードを集める旅が続いていました。(「知りたがりの学徒 タミヨウ」は周りの人間全員から禁止あり得るからやめとけと言われとりあえずスルーすることに)
ここまで約2週間の出来事でした。空っぽのカードケースは*16、レガシー用のカードを集める度に少しずつ重量感を増していきました。この感覚は、30年前に少ない小遣いでポケモンカードを購入し集めていた時のものに近しく感じました。
6 素晴らしい Underground Sea
ただここでふと「意志の力」はともかく「アンシー」はどのタイミングで買ったらいいんだろうか…?と考えました。26年1月後半の時点で「意志の力(ALL・英語)」の相場は安くても1枚で16000円程度*17。アンシーに至ってはカード集めクエストの最中、秋葉原で全然見かけず、本当に在庫が枯れていたと思います*18
とりあえずアンシーは諦めて基本土地+諜報ランド、最悪「湿った墓」を1枚だけ取っても遊べそうだし、そのうち相場も下がるだろうし、プレイヤーズコンベンションではアンシー買うチャンスがあるだろうし春~夏ごろでいいかぁ…ぐらいに考えていました。冷静に考えてカード1枚に20万円近いお金を出すのは長年TCGを遊んできた筆者にも抵抗が小さくないものでした。*19
残すはアンシー(土地1枚の枠)と「意志の力」の5枠、デッキはほぼ完成に近い状態になっていました。上述したアンシー問題については“毎日頭を悩ませ仕事中にずっと頭の中を駆け巡っていました”そんな中、1月24日。38歳の誕生日を迎えました。親戚筋に年少者が少ない母方の家系においては、あろうことか筆者が最年少であり、叔母から未だに誕生日の小遣いを頂いています。「これで2will買えるな」などと邪な考えが一瞬でもよぎった自分自身、根っこからカードゲーマーだと思います(貰った小遣いは雌に全部渡しました。カードは自分で稼いだ金で買わないと流石に沽券に関わると判断。)
38歳飛んで1日。1月25日、アンシーに頭を支配されているさ中、職場の有線放送にてなぜか普段流れない「アンダー・ザ・シー(ディズニーのやつ)」が流れ出し、アンシーを購入するどころか状態の吟味すらできない状態が続いていた筆者を刺激しました。*20
*イライラがピークに達した時点で台パンを行う。
側にいた部下*21に「どうしたんですか!?大丈夫ですか!?」と心配された。
君の上司はまったくもって大丈夫ではない。願わくばこんな歳の取り方はしないでほしい。
リトルマーメイドにメンタルをヘシ折られ惨敗した4日後(1月29日)。休日だった筆者は秋葉原でお買い物→晴れる屋TCでスタンの大会でも出るかぁ、といった限界中年男性ムーブをしようと思い、電車で移動している最中。東京MTGのポストに「デュアルランド大量入荷!!!」の文字が。
速攻で嫁にLINEした。なりふり構っていられなかった。飢えていたのである。刺激に、素晴らしいアンダーザシーの世界に、頭からダイブすることをこの時点で決定し、気が付けば日比谷線秋葉原駅のATMを一心不乱に操作していた*22
開店直後の東京MTGに着いた。
本当にアンシーが大量にショーケースに並んでいた。これにはアリエルもエリックのことなどどうでもよくなることが確定的に明らかである。

喉の渇きが凄い*23。店員さんに声をかけアンシーを厳選させてもらうことに、1枚1枚、触らせてもらう時に慎重になった。人生で6桁価格のカードなんて購入したことのない貧乏人にとっては一世一代の買い物といって差し支えないというものだ。
当初の見込みでは16万円程度の出費(HPぐらい)で抑えようとしていた。しかし厳選しているうちに(値段で妥協して少し状態の悪いもので我慢してもいいのか?)と自問自答、否。このアンシーをプレイする度に“妥協”の二文字が頭をよぎりそうな気がした。そのことがこれからの人生に染みをつけると思うと耐えられなかった。少しだけ、覚悟を決める時間の後、当初の見込みより大幅に上回る金額*24の185000円の品物でファイナルアンサーを決めた(3ED英語)。“これは生命保険だ”。自分に言い聞かせた。なんなら”QOLを上昇”させるものだ。反芻した。ついでにwillも1枚購入した。そろそろ長いクエストも完遂できそうだ。

7 そしてデッキがデッキた!(あとタミヨウに屈した)
アンシーを購入してから数日の間にwillも集め。ついに75枚のカードが手元に集まった。2026年2月6日(金曜日)夜、スリーブに詰めてついに人生初のレガシーデッキ【青黒忍者】の完成である。翌日はストアチャンピオンシップ*25に参加する友人と夕方に合流する予定である。昼間は暇だったので時間つぶしも兼ねて当たって砕けろ精神で参加したパイオニア神挑戦者決定でギタギタにされました。(レガシーに向けたアップといって差し支えない)


秋葉原で合流を待つ間。上述したLEDカスストームおじさんとレガシーの対戦をすることに。【ANT】が止まらん!!!除去が役に立たん!will4枚じゃカウンターが足らん!!!
洗礼を受けましてここにレガシーの道のりが始まりました。
さらに、ストームおじさんの友人がたまたまお店に来たので対戦してもらうことに、お相手のデッキは【スゥルタイリアニメイト】らしい。先手を取った私は意気揚々と「羽ばたき飛行機械」を戦場に、手札には百合子がある。2ターン目の忍術が射程圏内なのでホルホルしていました。その矢先
タミヨウ「んちゃ」

なぜ飛んでいる。エイヴンの特使の3京倍ぐらいは強いであろう生物が目の前に立ちはだかりました。

案の定ソプターがモジモジしている中で引いてきたのは「致命的な一押し」、お祈りをするやる夫のような表情を浮かべながらタミヨウに対してキャスト、レガシーを少しでも遊んでいらっしゃる読者諸兄はこの時点でお気づきでしょう。
「スタックで、渦まく知識打ちます」
あっ

受験前に英単語帳を必死になって暗記するもいざ本番になると抜け落ちる現象、アレと同じです。筆者の中の村上宗隆が「(不用意に)動いたらアカンすよ!」と叫ぶももう遅い。タミヨウは変身しプッシュは空振り、お相手は余裕をもって「動く死体」から「残虐の執政官」に繋ぎあっさり敗北。洗礼を受けすぎて風邪をひきそうになっている。
8 そして課金額が増える、これは生活コストである。
帰宅して反省会。カウンターがWill4枚だけだと少なくともコンボを捌ききれる自信がない。【忍者】のレシピを見渡してもメイン採用が確定、というわけではないが75枚の中に「否定の力」は概ね採用されている。これは買うしかないなあ、と思い始めました。
26年2月の時点で「否定の力」の相場は8000前後、3枚買うとして25000円程度の出費は確定的に明らかである。頭が痛くなってくる。ひとまずその日は床につく。
翌日、今度は別の友人たちとレガシーを遊ぶことに、【エルドラージ】に蹂躙され、【青緑オムニテル】にぐちゃぐちゃにされ、*26筆者はボロ雑巾のようなメンタルで高田馬場駅のベンチで冷たくなっており、村田と吉村は病院内で静かに息を引き取りそうになっていた。
この時点で「不毛の大地」と「否定の力」に関しては購入を決めていた*27。とりあえず改造パーツとしては必要だった。これは生きるために必要なコストだと思った。
懸念だった1枚がある「知りたがりの学徒 タミヨウ」である。周りのレガシープレイヤーたちからは口々に「禁止あり得るからとりあえず様子見でおk」と助言を貰っていた。そして値段も高額だった。当時の相場で安い英語でも8000弱、フルアートならもう1000~2000円アップであり、4枚買えば凡そ4万、正直言って払いたくはない金額である。
だから禁止を願った。買いたくないし禁止されてしまえば大手を振ってタミヨウなしの忍者を使えるからだ。
禁止改訂の翌朝、情報をチェック。禁止されなかった

腹を括った。不毛(TMP英)+否定の力(2X2フルアート英)+タミヨウ(フルアート英)=約8万(とりあえずタミヨウは3枚に留めた)。翌週にはもう揃えていた。気分がいい。これらはビタミン剤だ。デュアランももう買わなくていい。この時はそう思っていた。



9 でも2枚目のアンシーを買った
3月~6月、レガシーの大会に出たりオフ会に行ったり、おそらく人生で最も大会イベントに参加した時間であっただろう(筆者は元々大会志向があまり高いほうではなかったため)【ボロスエネルギー】にボコられるわ【赤単ペインター】に「激情」を連打され悲鳴を上げるわ【SPY】に(ryされるわ、羽ばたき・羽ばたき・「変わり身ののけ者」と展開したら、相手が【土地単】であり“名前の長い土地”を置かれて2:0交換をされるわ、【スリヴァー】の「水晶スリヴァー」のせいで単体除去が全部腐って大変なことになるわ、平日大会に参加したら【カンデラトロン】【土地単】【ANT】というクセが強い当たり方をするわ(筆者含め全員で4名だった)濃厚な期間を過ごしたと思う。

5月頭、「レガシー神挑戦者決定戦」に参加することに、まさか生きているうちにレガシーの大型大会にエントリーするとは前年までは思ってもいなかった。何度も対戦しているうちに、アンシーは2枚必要かも…と思いはじめ、普段はアンシー1+「湿った墓」1で回していました。流石に大型大会ということもあり、カスストームおじさんにアンシーを1枚借りてアンシー2枚体制でエントリー!やはりショックインしない生活は快適でした!!(なお全試合スト負けの0-3をしました)
やはり2枚目のアンシーと向き合う必要があるのか…と思う日々、しかしながら相変わらずアンシーは超高額なうえに店舗のショーケースにも在庫がないことがちらほら、つくづくすごいカードゲームである。まあ…必要なら最悪借りればいいかな…ぐらいに考えていました。
決定的なことが起きたのは5/30のマジック・スポットライト・シリーズにおけるレガシー選手権でした。この日はアンシーを借りられずに上述のアンシー1+湿った墓1の構成で挑むことに、会場でカッコいい殺し(FICのやつ)も購入し準備はバッチリ!
1 【URコーリ】××
2 【スニークショー】××
3 【UBオムニテル】××
いや殺し全然強くないが???順調に0-3ロケットスタートをキメる
4 【UBオムニテル】〇×〇
5 【WBデス&タックス】×〇〇
6 【BGホガーク】×〇〇
「殺し」とはなんだったのか
4敗したらアウトの中奇跡的に踏ん張っていた。正直実力以上の上振れをしていたと思う。どうにか5-3まで頑張りたい…!
7 【URデルバー】〇××
ここで無念のあぼーん。悲劇は3戦目、消耗戦にもつれ込み相手の場にはコーリ鋼の短刀が装備されて合計9/9に育ったわがままボディーの「濁浪の執政」、こちらのライフは10、場には最後の砦と化した「悪意の大梟」。暫く膠着したままターンを消化していた。ドロソを回して見つけた「残忍な切断」、手札には「汚染された三角州」、このまま黒マナを出して濁浪を処理…!
(デッキの中に黒マナ出せる土地がもう「湿った墓」しかない!)
ここで妥協した裏目が思い切り現れた。結果的にこの2点が致命傷になり敗北。しばらくうなされる日々が続いた。
後日、しょんぼりしながら職務に励む日々、上述のアンダザシーなどもはやそよ風のごとく気にもしなくなった筆者だが、今度は「モアナと伝説の海」の主題歌がなぜか職場の有線放送で流れていた。*29
筆者のメンタルは打ち寄せるショックインという波に粉々に砕かれており怒りの台パンを行う*30。早く見つけてくださいと憧れの遠い海(2枚目のアンシー)に呼ばれている気がした。*31
2枚目のアンシーをカス(省略)に借りていた時のことを思い出していた。タップインなどなかった。2点ペイライフなどなかった。ストレスフリーだったはずだ。窮屈さがどこにもなかった。幸いなことにレガシーを始めたと決めたあの日から仕事の調子がよく、月給もなんか上がっていた。加護を受けている。(なお本稿を書いている時点では効果が切れたのか不振に喘いでいる)
固い意志をもった筆者は雌にプレゼンを行う*32。メンチを切られながら許可を貰い2枚目のアンシーを購入、MPで161000 JPY*33だった。

かくして、アンシー1枚で頑張ろうと思った当初の決意は脆くも崩れ去り、忍者デッキは(レシピだけは)完全体となった。無理なショックインの恐怖も消えた。後に聞こえるのは新しいアーキタイプの足音である。(横山三国志調)
*余談ですがこの件の前後からカスストームおじさんは“雄(筆者)に2枚目のアンシーを貸し与えショックインの恐怖を忘れさせた罪“に問われており雌(公安)に指名手配されます。後に示談となりました。

*デッキにアンシー2枚を搭載して以降、日々の睡眠の質が上がったような気がします*34
10 いま現在
2枚目のアンシーを手に入れて6月いっぱい【忍者】を堪能しました。その中で
(【青黒オムニテル】強くね?青黒ベースの下敷きがあって、「実物提示教育」絡みの必殺技がある。Willと思考囲いで攻めも受けもできるやんけ)などという邪念が脳を徐々に侵食していきました*35。
アンシー2枚目があることで新しいデッキに触手を伸ばし始めました。ちょうどこの時期、仕事量がストームのごとく累積しており、疲れからか手が滑って実物提示教育と「偉大なる統一者 アトラクサ」をポチっていました。*36
そして7月半ば【青黒オムニテル】*37完成!これからもレガシーライフを満喫するぞ!とさらにモチベーションが上がりました。
11 ここまで読んでいただきありがとうございます。
本当に戦略記事でもなんでもない駄文をここまで読んでいただきありがとうございます。“レガシー”というフォーマット、正直お金がかかります。筆者は当初、アンシー1枚+will4枚+他、でゆるく遊ぶかぁ…ぐらいの温度感で始めましたが、気が付けばタミヨウも不毛も否定の力もバロウゴイフも無のロッドも古えの墳墓もアトラクサも手元に揃っていました。安い出費ではなかったと思います*38。




ですがそれだけの魅力と価値がある趣味であり、少なくともこの半年間は非常に充実した日々を送れました。カードを探して街をかけずりまわり、日々構築を考え、就寝前にこんこんと一人回しを行う(いい年こいてなにやってんだよ本当に)青春?のようなものを僅かに取り戻したような気がします。
これにて、読んだ後何も残らないような駄文は終わりとします。本当にチラシの裏にでも書いてろと言わんばかりの内容であり、レガシーというフォーマットが持つ魅力の1%も伝わっていないと思いますが、今後筆者のように勇気を出してレガシーを始める人が1人でも生まれれば幸いです。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
*1:非公式フォーマットですが「ドミナリア」あたりの時から「旧枠モダン」は遊んでいました
*2:他のTCGタイトルよりもカード単価が群を抜いて高額だと思います。主観100%ですが…
*3:さらに、嫁にMTGを教えて一緒に遊んでいた結果、解像度が上がってしまい。古いカード=だいたい高い。という認識が植え付けられてしまい。「再録禁止」は高いという概念を持ち始めたためそこからの外圧が大きかったことも補足しておきます。既婚者の皆様におかれましては、下手に家族のTCG解像度を上げると大変なことになります。お気をつけください。
*4:年末の仕事の疲れからか錯乱していた可能性が高い
*5:雌さんとも言う 本人公認
*6:普段から賞与をほとんど預けていたためちょっとお金はあった。あると使っちゃうのがカードゲーマーの性なので…
*7:余談だが筆者は“遊戯王OCG”において同じ環境のデッキをサイドエクストラ込みで49個同時に揃えた前科があるため野放しにしたら大量のアーキタイプに手を出すことが火を見るより明らかであった。
*8:禁止される前の【カンデラトロン】とか【土地単】とか…
*9:に近い
*10:要するにアンシー
*11:汚染された三角州と地底街の下水道は元々所持していた
*12:生きているうちにwillを打ちたかった
*13:筆者はデッキに入れるカードは4枚とも同じ言語かつ同じ仕様でないと尻が痒くなる病に侵されているためここだけは妥協できなかった。レガシーに関しては日英混じることだけ諦めて渋々かゆみ止めを塗った。
*14:ショーケース特価
*15:具体的な金額で言うと某太陽のお店で16万程度だったアンシーが24万円ぐらいになっていた。そして在庫が枯れていた
*16:ポケカのハーフデッキサイズのやつ
*17:太陽のお店のMPぐらい
*18:特に1月の中旬あたり
*19:これまで人生で買った1番高額なカードは2023年・「ミシュラの工廠(ATQ冬イラスト HP35000円)」でした
*20:「スバラシィー アンダザシー♪アッハッハー!」の部分が特に腹立たしかった
*21:齢19
*22:焦って1回操作ミスして20万円引き出そうとしたところ2万円になってしまった
*23:1月下旬だしね
*24:ちゃんとそれを見越して20万円を持参しておいてよかった
*25:オセロットの群れを貰って稼ぐんじゃ!と豪語していた。なお戦績は0-2-2だった模様
*26:実物提示教育に対して打ったwillを「夏の帳」されたときは、スカーフェイスにキン肉バスター返しを喰らったキン肉万太郎のような顔になっていたと思う
*27:不毛は採用率が高いわけではなかったので最初に組んだ構築ではひとまず不採用にした、安くなかったし…
*28:筆者は寝るのがかなり早い。22時前後にはもう布団に入っている
*29:残念ながら本当です
*30:本年4カ月ぶり2度目
*31:どう考えても幻聴です。本当にありがとうございました。
*32:半ば呆れられている
*33:要するに日本円
*34:効果には個人差があると思うので鵜呑みにはしないでください
*35:雌の懸念通りである
*36:おかげで11連勤を乗り越えられました
*37:忍者とパーツ共用、流石に2セット買えないカードが多すぎる
*38:なあに、かえって免疫力が付く
縦列屋引っ越し祝杯 決勝戦カバレージ【荒行六武衆】対【ラギア】
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前書き
埼玉県は草加市、東武スカイツリーライン沿線という好立地に居を構える
遊戯王OCG専門店「カードショップ 縦列屋」
創業してからもうすぐ3年の月日が経とうとしており、この春規模を拡大すべく、めでたく店舗移転を果たし、
それまでの3倍の規模にて営業をすることが叶い、喜ばしいことに前途洋々である。
今回、筆者が日頃からお世話になっているお店ということもあり、「縦列屋引っ越し祝杯」という屋号にて大会を開催させて頂いた*1
前置きが長くなってしまったが、路傍の草のような小さな大会の大きな見せ場。要するに決勝戦の様子を文字に載せてモニターの向こうからお届けすることにしよう。*2
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選手紹介
「髭(ひげ)」は何度も逆境を超えてこの場に駒を進めてきた。筆者の主催するイベントにおいては12年前からご愛顧を頂いており、個人戦において複数回ベスト4の実績を誇る本物の「サムライ」である*3。

準決勝では絶対絶命のピンチから、魂の「諸刃の活人剣術」2枚打ちで大逆転勝利。真夏の7ラウンドを終えた疲労の色は隠せないが、己の刀一本で悲願の優勝を狙う。
使用するデッキは自身の心の刃を体現した「六武衆(荒行採用型)」、電光石火の切れ味を披露して頂きたい。

「ばしぇ」は異次元から乗り込んできた。遊戯王OCGでの大型大会参加は本日が初と言う、しかしこの男は「マジック・ザ・ギャザリング」において数々の実績を持ち、先月末に行われた「マジック・スポットライト・シリーズ」の大会(2300人規模)においてday2進出、2年前に開催された「ジャパンオープン」ではTOP4、また同ゲームのカジュアルフォーマットにおける大会「GP旧枠モダン17」で優勝するなどトーナメントシーンにおける実力は折り紙つきである。
旧枠モダンという村フォーマット界の実力者が「マスタールール3適用1103遊戯王」という村フォーマットに殴りこみをかけてきた!という表現がしっくり来るだろうか?他のゲームで培った実力を遊戯王OCGでも見せ付けたいところだ。
使用するデッキはカードの1:1交換に特化した、カードゲームの基本のキが詰め込まれたアーキタイプ「ラギア」、基本に忠実なゲームメイクを目指したいところである。

1ゲーム目(髭・先手を選択)
かもめ亭ルール1103においては手番の選択権を持つプレイヤーは”後攻”を取る。これは7年前からの共通認識であろう。
だが髭は力強く”先攻を取ります”と宣言。手札1枚のハンデを受け入れてもなお、機先を制することに重きを置いたプランを描いたようだ。
そして狙い通りの早業が繰り出される。「真六武衆-カゲキ」が呼び出す「真六武衆-キザン」。六武衆の結束が新たな軍需物資を運び、カゲキ+キザン+4枚の伏せカードという布陣を持って、攻守を兼ね備えた最善の1ターンを終える。
返しのターンのばしぇ、「強欲で謙虚な壷」からモンスターか罠か、少し考えた末「ライオウ」を加え戦線へ投下、しかし「月の書」に阻まれてしまう。
髭の刀は止まらない、「紫炎の狼煙」が「紫炎の影武者」を呼び寄せ、大将「真六武衆ーシエン」をシンクロ召「神の警告で」「六尺瓊勾玉!*4」力強く宣言したこのカードは六武衆を敵軍の妨害から守る秘宝。
これによりシエンが擁立され髭は一気に優位に、続けざまに投下した2枚目のキザンこそ追撃の神の警告を許してしまうが、ばしぇのライフは早くも4000。その後のキザンとシエンの攻撃によりライフ1500、2ターン目を迎える前に早くも絶対絶命である。
窮地に立たされたばしぇを救うべく、遠くの宇宙からの助っ人「N・グラン・モール」が舞い込む、必殺のドリル・モール*5でシエンをエクストラデッキに退却させ、続けざまに放った「ブラック・ホール」が盤面を一掃、戦況は振り出しに戻った。
髭に強行軍の代償が襲いかかる、六武衆は一度形成した布陣を崩されると立て直す力が乏しく、また先攻を選んだことによる手札マイナス1枚のツケを払わされるべくモンスターカードを引き込めない。伏せカードを重ねるもその間に「ジェネティック・ワーウルフ」の召喚が通ってしまう。
ここからはばしぇの中国大返しが始まる。「ジェネティック・ワーウルフ」は遺伝子操作されたことにより計り知れない破壊力を持ったモンスター*6、みるみるうちに髭のライフを刈り取り、先ほど活躍したグラン・モールも合わせて髭のライフを0に、高速展開を凌ぎきったばしぇの勝利!


ゲームカウント
髭0-1ばしぇ
2ゲーム目(髭は先攻を選択)
髭はまたしても先攻を取る。この日はずっとそうして戦ってきた、今更己を曲げることはしないと言わんばかりの姿勢である。
髭が3枚の伏せカードを置き開戦、ばしぇは「強欲で謙虚な壷」で、あえてキーカードの「レスキューラビット」を見送り「盗賊の七つ道具」を選択、見え見えの罠に飛びこむような真似はせず、敵を徐々に消耗させるプランを選択したようだ。3枚の伏せに対し恐る恐る戦場にやってきた「セイバーザウルス」が様子見の攻撃宣言をするもこれがヒット、伏せカードは動かない。
さらに伏せカードを重ねる髭、これは虚兵の計か?ばしぇは続けざまにセイバーザウルスで攻撃、さらに「ライオウ」まで投下していく。
実のところ、髭の伏せカードはハリボテであった。「六武衆」デッキは、六武衆モンスターが場に存在して力を発揮するカードが多いコンボ要素が強めのデッキである。このような手札事故に見舞われると身動きが取れないことが起きがちであり、また相手が高速ビートダウンを得意とする「ラギア」という噛み合わせの悪さも相まってセイバーザウルスとライオウの猛攻に何もできず、僅か4ターンで勝負が決してしまった。先攻を選んだことによるリスクをもろ被りしてしまった格好である*7。

ゲームカウント
髭0-2ばしぇ
3ゲーム目(ここからサイドチェンジ・髭は先攻を選択)
ここからサイドチェンジである、村フォーマットよろしく、この大会は主催(筆者)が好き放題ルールを決めており、決勝戦は3ゲーム先取の最大5ゲーム(試合時間は無制限)である。暑い中何やらせとんじゃい!*8という声もあるかも知れないが私も寄る年波に抗えずに聴力も視力も衰えが隠せず、その声は届きそうにありません*9。
サイドチェンジで不要牌を抜いて最適化された髭の軍勢は1ターン目から「真六武衆ーシエン」と2枚の伏せカードでの立ち上がり、ばしぇにプレッシャーをかけていく。
対するばしぇは5伏せでターンを返す、中途半端な妨害はシエンの圧力でかき消されてしまう、物量作戦というわけか。
髭はさらなる護衛として影武者を召喚、ばしぇは「スキルドレイン」を犠牲に「強制脱出装置」でシエンの撤退を狙うがそれを阻むのが影武者の役目、身代わりとなった影武者は手札に戻るが、シエンのダイレクトアタックが炸裂する。
「ラギア」は大逆転を狙うことが難しいアーキタイプ、ばしぇは「魔導戦士 ブレイカー」から地道にアドバンテージを取り返すことを狙うも、髭もまた「強制脱出装置」を発動しブレイカーを手札へと追い返す。
召喚権というテンポを大きく損なってしまったばしぇに六武衆の刀が襲いかかる、シエンと影武者のダイレクトアタックでばしぇのライフは1200、背水の陣である。
最後の最後まで諦めない―ばしぇの繰り出したブレイカーの攻撃は無情にも「聖なるバリア-ミラーフォース」によって木っ端微塵にされてしまった。

ゲームカウント
髭1ー2ばしぇ
4ゲーム目(ばしぇは先攻を選択)
このマッチで初めて手番の選択権を得たばしぇ、筆者の予想を裏切り”先攻”を選択、髭と同じくテンポ重視のゲームプランを描いてのことだろう、4ゲーム目の火蓋が切って落とされた。
ばしぇが力強くカードをダンプする。「レスキューラビット」である。このカードを通すための強気の先攻選択、実った結果エースモンスターの「エヴォルカイザー・ラギア」の降臨である。最上のスタートを切ってターンを渡す。
髭はこれに対して3枚の伏せカード、ラギアの前では下手なアクションは取れない。ここは耐え忍ぶことを選択か。
ばしぇは速攻戦術を取り続ける、手札から投じた「サイクロン」が後々戦況に影響するであろう「諸刃の活人剣術」を叩き割る。さらに「ライオウ」を投下するも髭は苦悶の表情を浮かべながら「神の宣告」。ライオウこそ弾くもラギアのダイレクトアタックで髭のライフは僅か1600、もう神の警告すら発動できないラインになってしまった。絶対絶命である。
このまま終われるわけがない。髭は絞り出すように「きつい」と口にするも「増援」から「六武衆のご隠居」を手札に加え、「六武衆の結束」も貼った上でこれを特殊召喚。続けざまに召喚を狙う「六武衆の露払い」に、ばしぇはテキストを確認した後、ラギアの効果発動を宣言。これに対してまたも六武衆の秘宝、こと「六尺瓊勾玉」がラギアを葬りさり露払いの召喚が成立する。
さらに六武衆の結束に蓄えられた武士道カウンターが2個になり2枚のドローが髭の下に舞い込む、戦力を立て直した髭は「NO.17 リバイス・ドラゴン」をエクシーズ召喚してダイレクトアタックを仕掛けるも、「聖なるバリア-ミラーフォース」、リバイスドラゴンは破壊され髭の盤面はまたもモンスターが0になりターンエンド。
だがまだ伏せカードは残っている、ばしぇは「強欲で謙虚な壷」から加えた「魔導戦士 ブレイカー」を召喚するも、「奈落の落とし穴」。お互い除去罠を打ち合う展開に縺れ込む。
だが髭は逆転の布石を打っていた、仕掛けるターンを悩んだのか少々の時間を挟み、「諸刃の活人剣術」から「六武衆の荒行」を絡ませ、この土壇場で「真六武衆-シエン」の2体擁立を果たす。伏せカードが尽きているばしぇにはこれを止める術は無く、2体のシエンのダイレクトアタックでばしぇのライフは一気に3000、次のターンで返せなければこのまま敗北の二文字がちらつく局面である。
苦しいばしぇはモンスターを裏守備表示でセットしてターンを渡す。相変わらず伏せカードを置けずに苦しい展開は変わらない。
戦局を傾かせた髭は攻め手を緩めない、キザンを通常召喚しばしぇに襲いかかる、が
「フォッシル・ダイナ・パキケファロ」
太古の化石竜は特殊召喚されたモンスターを灰塵に帰す、シエンの身代わり効果を行使し1体は破壊を免れたものの、もう1体のシエンとキザン*10を失ってしまった。だがばしぇもシエンのダイレクトアタック1回を受けてしまいライフ500、依然として絶体絶命である。
ばしぇは返しのターンで再び裏守備表示、今度は2枚の伏せカードも添えられている。このモンスターは・・・?
髭は考えた…再びパキケファロを踏んでしまえば最後のシエンを失ってしまう、1枚の伏せカードを置いて一呼吸を置くことに
置かせない、ばしぇは2枚目の「レスキューラビット」を投下、これに対し髭は「強制脱出装置」を投げるも「神の宣告」がそれを許さない。ラビットの効果を経由して戦場に立つのは「ジェムナイト・パール」。それだけでは終わらない、ばしぇの裏守備モンスターはまさかの「ジェネティック・ワーウルフ(3枚目)」、前のターンで予めセットしておき、召喚権を節約する戦術だろう、いかに強力なシエンの効果であっても、モンスターの召喚を封殺することはできない。伏せカードの無い髭にパールの攻撃宣言を阻害することは不可能だった。
目まぐるしい攻防を制したのは、「ラギア」デッキを操る”ばしぇ”、おめでとう!!



ゲームカウント
髭1-3ばしぇ
(おまけ)
以下、昨年開催した同ルールの大会カバレージです。
kaixa913yarigai.hatenablog.com
【蔵出し】かもめ亭25~かもめ亭30 入賞レシピ集【リミテッドデュエル1103開催記念】
以下のレシピは全てマスタールール3適用・血の代償3枚が使えた時期に開催された非公認大会「かもめ亭」の入賞レシピになります。
各大会ベスト8までのレシピは全て画像として保存してあるので需要ありそうなら更に更新するつもりです。(Xで引用リポストでもくれれば重い腰が上がります)
かもめ亭31~34のレシピも所持していますが、こちらも需要がありそうならうpします。 ノシ
かもめ亭25 2017/06/03 個人戦28名
優勝 【ワーム】

準優勝 【デブリジャンクドッペル】

3位 【スクラップ】

4位 【TG代償ガジェット】

ベスト8 【クイックジャンクドッペル】【TG代行天使】【カラクリ】【旋風BF】
かもめ亭26 2017/08/26 個人戦30名
優勝 【ラヴァル】

準優勝 【墓守】

3位 【TG代行天使】

4位 【旋風BF】

ベスト8 【儀式代行天使】【代行天使】【ガスタ】【暗黒界】
かもめ亭27 2017/11/11 チーム戦48名(16チーム)
優勝A 【アライブHERO】

優勝B 【マシンガジェット】

優勝C 【カラクリ】

準優勝A 【TG代償ガジェット】

準優勝B 【TG代償ガジェット】

準優勝C 【植物魔轟神】

3位 【HEROビート】【スキドレTG】【ワーム】
ベスト4 【マシンガジェット】【代償マシンガジェット】【TG代行天使】
かもめ亭28 2018/01/08 チーム戦81名(27チーム)
優勝A 【ラギア】

優勝B 【TG代行天使】

優勝C 【ドラグニティ】

準優勝A 【TGマシンガジェット】
準優勝B 【マシンガジェット】
準優勝C 【HEROビート】
3位 【クイックデブリジャンド】【TG代償ガジェット】【TG代行天使】
4位 【インフェルニティ】【TG代償ガジェット】【TGマシンガジェット】
かもめ亭29 2018/04/14 チーム戦48名(16チーム)
優勝A 【TG代行天使】

優勝B 【TG代償ガジェット】

優勝C 【インフェルニティ】

準優勝A 【代償マシンガジェット】

準優勝B 【代償マシンガジェット】

準優勝C 【TG代行天使】

3位 【ラヴァル】【墓守】【暗黒界】
4位 【デブリジャンクドッペル】【六武衆】【TG代償ガジェット】
かもめ亭30 2018/05/03 チーム戦66名(22チーム)
優勝A~C(全て同一レシピ)【代償マシンガジェット】

準優勝A 【六武衆】

準優勝B 【TG代償ガジェット】

準優勝C 【TG代償ガジェット】

4位 【アライブHERO】【代償マシンガジェット】【TG代償ガジェット】
かもめ亭が「血の代償」を3枚使えた時代のレシピは以上の通りになります。それでは
ノシ
かもめ亭34 ~Heaven's Feel~ 決勝戦カバレージ【デブリジャンクドッペル】対【スキドレHERO】
2011年から発足した小規模遊戯王非公認「かもめ亭」
変則ルール1103遊戯王に舵を切ってから早7年。13年余で合計30大会以上の決勝戦を見届けて
きた主催(筆者)がこの度また新しい王者を祝福しつつ、また参加が叶わなかった方や、
もう一度おさらいしたいプレイヤー諸兄のためにも対戦の真横で対戦記録を取り、
カバレージという形で現場の1割でも感動を
伝えられれば本望である。*1
「ちゃろ」は蹂躙してきた。手にしたデッキは【デブリジャンクドッペル】。
今回はメタゲーム読みからなのか、メインデッキから「禁じられた聖槍」「素早いビッグハムスター」、「サイバー・ドラゴン」と
ビートダウンデッキに強く、盤面を維持して
シンクロ召喚に繋ぎ勝利する。という意思の見えた構築だ。
構築がハマったのか予選ラウンドにて驚異の4連続ストレート勝ち。
多いと予想した【HERO】系列のデッキを薙ぎ払い、5ラウンド目こそ敗れてしまったものの、
予選ラウンドを4位で通過し、しぶや【HEROビート】・らんち【スクラップ】と撃破し決勝へと駒を進めてきた。今回の決勝戦は特殊ルール下において*2繊細な【ジャンクドッペル】を操る集中力が持続するか、問われる一戦となる。

「だいら」は、疾駆してきた。その右腕の一部と化している【HEROビート】は、メインデッキから搭載された3枚の「スキルドレイン」により
相手の出端を挫き、デッキの強みである除去&ハイビート戦略を後押ししてくれる。
予選ラウンドからとにかくアグレッシブな、小気味よくライフを奪う戦術が光っていた。
構築・プランがしっかりマッチし、予選6位通過*3の微小ながら背負ったハンデをものともせず、
ヨッシー【代行天使】・社長【TGマシンガジェット】と10年以上前のかもめ亭で鳴らした
強豪プレイヤーを畳み掛け、堂々と決勝の舞台に踊り出てきた。
1103におけるマッチアップでは概ね
【デブリジャンクドッペル】≧【HEROビート】と思われるだろうが、
とにかくこの男は疾い、速い、強いのだ。
この勝負の鍵を握るのは恐らく
「スキルドレイン」である。

1ゲーム目(ちゃろ・後手を選択)
ついに火蓋が切られた決勝戦。会場の規定時間まで4時間近く残っており筆者としてはこの濃密な時間を心行くまで両者に味わってほしいと願いつつ最初のターンを迎えた。*4
だいらは、「強欲で謙虚な壷」から「神の警告」を加えて2枚のカードを置くスタート。
【ジャンド】と判明している以上、まず妨害札から選択か
ちゃろも、「光の援軍」から「ライトロード・ハンター ライコウ」を呼び寄せて伏せを牽制する動き、これはスローペースなゲームになる?そんな様相を呈していた。
しかしながら先述した通り、だいらは速いのだ。「エアーマン」召喚からの「アナザーネオス」を加えて、伏せカードを自信満々に捲り出す。
「スキルドレイン」
ちゃろの眉間に皺が寄る。だいらが
【HEROビート】を使うということは当然
インプットされて決勝に臨んだのだが、メインからのスキドレは想定していなかった。そのような顔を見せる。なす術なくライコウは処理され墓地へ、これは苦しい・・・
だいらは果敢に攻めかかる。追加された
「アナザーネオス」が裏守備に襲い掛かるが
「デブリ・ドラゴン」がちゃろを守る。
ちゃろは一先ず安心したようだがその矢先
「ダスト・シュート」が彼の戦略を看破する。
しかしだいらも攻めあぐね、しばしの膠着が続いた。
先に動いたのはだいら、さらに追加した
「アナザーネオス」を絡めて「イビリチュア・メロウガイスト」を繰り出す。スキドレ下とは言えこのカードはジャンドに滅法強い。ちゃろは再び顔を歪ませた。
頼みの「デブリ・ドラゴン」も突破され、
「聖なるバリア-ミラーフォース」で一旦盤面を返すも徐々にちゃろは追い詰められていた。
「スキルドレイン」を解除しない限り、勝利は限りなく遠い。ライフも4400まで減っていた。
粘りに粘って迎えたちゃろの10ターン目
ついにちゃろがアクセルを踏み、燻っていたエンジンに着火する。「おろかな埋葬」を起点に
「フォーミュラ・シンクロン」を繰り出し、ここまで長らく場を支配していたスキドレを
「サイクロン」で撃ち抜く。
だがだいらもここまで力を貯めていた。ちゃろが繰り出した「TG ハイパー・ライブラリアン」
を「神の警告」で弾く、またこれで流れが傾き
傾かない。ここまで温存していた
「カオス・ソーサラー」の登場である。
だいらも負けじと「奈落の落とし穴」を開くが
「禁じられた聖槍」
構築の工夫はお互い様だ!と言わんばかりの除去対策カード、これにはだいらも一瞬手が止まった。用意した布陣をことごとく突破されてしまったのである。
ちゃろの反撃は止まらない。着地したソーサラーとフォーミュラから「スクラップ・ドラゴン」
を繰り出しダイレクトアタックを決める。ここまで優勢にゲームを進めていただいらであったが、
度重なるライフコストの支払いが嵩み、この攻撃でライフ600まで詰められてしまっていた。形勢逆転である。
だがヒーローは遅れてやってくる。
逆転勝利を呼び込むべく伝家の宝刀「ミラクル・フュージョン」がここで炸裂し、
「E・HERO The シャイニング」がちゃろに立ちはだかる。「スクラップ・ドラゴン」は処理されてしまうが、ちゃろは間を置かず
「ブラック・ホール」で切り替えす。
だいらは返す刀の「ライオウ」*5を繰り出し
ちゃろは「まだ(モンスター)いるのかよ!」と天を仰ぐ、
ちゃろはその後「冥府の使者ゴーズ」で応戦するも、だいらは「聖なるバリア-ミラーフォース」
でこれを処理。泥沼の消耗戦である。
そこから数ターンが経過した後、ちゃろは「サイバー・ドラゴン」に望みを託すも、
だいらのモンスターは途切れることなく、「NO.39 希望皇ホープ」がこのゲームに最後の一刀を振り下ろしたのだった。

ゲームカウント ちゃろ0-1だいら
2ゲーム目(ちゃろ・後手を選択)
モンスターがなく3枚の伏せからスタートした
だいらに対しちゃろは「カードガンナー」
を繰り出すも、またもや「スキルドレイン」。
相手のライフを少し詰めるも、
ちゃろは自分の土俵でゲームができずに厳しい立ち上がり。
「アナザーネオス」を呼び出し、
さらに伏せを重ね続けるだいらに対しちゃろは
「サイバー・ドラゴン」の特殊召喚を試みるも、
「王宮の弾圧」が捲くられ「ミスった…」と零す。
筆者も?となった矢先に
必殺「ハリケーン」がだいらに襲いかかる。
そこからはちゃろの独壇場だった。
「デブリ・ドラゴン」からの
「氷結界の龍 トリシューラ」に
「カオス・ソーサラー」、とどめの「死者蘇生」でだいらのライフは一瞬で0にされてしまったのだ。まさに”蹂躙”という他ならない。

ゲームカウント ちゃろ1-1だいら
3ゲーム目(ここからサイドチェンジ。だいらは後手を選択)
先手スタートのちゃろは「カードガンナー」から墓地を増やしにいくプランを選択。意気揚々と効果発動!
ペラッ 「ハリケーン」
何もされていないのにセルフ動揺をしている。
2ゲーム目の決定打となった「ハリケーン」と
このゲーム中の今生の別れをしてしまったのだ。
これではだいらの動きも変わってくるのは必定。
厳しいビハインドから始まってしまった。
だが【ジャンド】のハリケーンは100のパワーを120に創出するカード、無くても連続シンクロに支障はない、と言わんばかりの展開を見せ付ける。と思った矢先、展開を見せ付けたかったものの3度顔を見せてきた「スキルドレイン」。
この決勝戦は「冥界の魔王 ハ・デス」が主役だ*7
と言わんばかりの存在感を見せ付けてくれる。
それでもどうにか召喚できた「カオス・ソーサラー」の2300打点はHEROにとっては重く圧し掛かるのだ。
だいらも応戦、「デュアルスパーク」でソーサラーを打破し責めかかるが、ちゃろも隙を見せず「スノーマンイーター」を壁にして耐える。
どちらも決定機を見出せずターンが消化されていく。
「聖なるバリア-ミラーフォース」により2体のモンスターを失っただいら…だが、まだこの男には
奥の手があったのだ。不敵な笑みを僅かに浮かべながら
「ヒーローアライブ」
ちゃろは思わず半身を乗り出した*8
だいらはこのタイミングで予想外の角度から新たなHEROを呼び寄せたのだ。ちゃろはこのカードを思考の外に弾き出していた。*9
「スキルドレイン」により根本的なライフ損失を背負っている構築に、ライフコストが過大な
「ヒーローアライブ」を同居させてくる発想は決して、無い。と考えていただろう。
いや、あったのだ。通常の大会ならば時間制限40分の後はライフアドバンテージを気にしたゲーム展開になるだろう。だがこの大会は本選では試合時間が無制限、少々無茶なライフ管理をしていようが、時間切れエキストラターンでの敗北というルールは存在しない。つまりこのような戦術がまかり通るフィールドである。
勝負の場に話を戻そう、アライブからモンスターを投下されたとは言えまだこの時代には
「H-C エクスカリバー」も
「機甲忍者ブレード・ハート」も存在しない。
ライフを大幅に刈り取るエクシーズモンスターはいないのである。「精神操作」を投げて
「デュアルスパーク」を誘引し、どうにか
「ドッペルウォリアー」を絡めた
「氷結界の龍 ブリューナク」までバトンを繋いだちゃろ、ブリューナクこそ除去されてしまうも
ドッペルトークン2体の攻撃でだいらのライフは僅か650、風前の灯となっていた。
モンスターを出せないだいらに対し、ちゃろは
単体除去をケアして「素早いビッグハムスター」を攻撃表示で送り出し総攻撃、しかし
「聖なるバリア-ミラーフォース」で防がれてしまいまたも泥沼の戦いへ縺れ込む
一呼吸置いた後、だいらは勝負の
「ミラクル・フュージョン」から
「E・HERO Theシャイニング」を繰り出し
ダイレクトアタック!だが、ちゃろもこんなところでは終わらない。「冥府の使者ゴーズ」が駆けつけ逆転の芽を伸ばそうとしていた。*10
だが、だいらはここまで全て想定内と言わんばかりに手札の魔法カードにありったけの力を込めて唱えた。
「超融合」!
一瞬何が起きたのか、ちゃろも筆者もギャラリーも目を丸くしていた。逡巡の後、理解が追いつき、盤面を見直し、ちゃろは速やかに次のゲームへと頭を切り替えることにした。

ゲームカウント ちゃろ1-2だいら
4ゲーム目(ちゃろ・後手を選択)
未踏の領域である。
通常ならば3ゲーム目が終わった段階で勝者が
決まっているのである。ここからは真にプレイヤーのスタミナと精神力が問われる闘いが始まるのだ。
だいらの「ライオウ」連打を
ちゃろは「ライコウ」2枚で綺麗に処理する。
だいらが満足な妨害札を敷き詰める前に、
ちゃろは素早く仕掛けた。「ローンファイア・ブロッサム」を起点とする展開により、
「フォーミュラ・シンクロン」のドロー、さらには「精神操作」でだいらの「エアーマン」を奪って呼び出された「氷結界の龍 トリシューラ」がだいらのリソースを一気に奪い取ってしまう。
負けじとだいらも「ヒーローアライブ」
「デュアルスパーク」で応戦し、ようやく確保した妨害札を構えるも、ちゃろから残酷な布告が飛んでくる。
「エンドフェイズ「王宮のお触れ」」
だいらは目を伏せ俯いた。
そこからは【ジャンド】のやりたい放題となってしまった。一進一退の鍔迫り合い・化かし合いの決勝戦は誰も予想していなかったのか?はたまた誰もが当然、と予想していたのか?
初の試みである時間無制限の決勝戦は、
5ゲーム目まで縺れ込む超激戦となっていた。

ゲームカウント ちゃろ2-2だいら
5ゲーム目(だいら・後手を選択)
時刻も18時を過ぎ、真夏の暑さも和らぎ始める時間帯だが、会場は異様な熱気と緊張感に包まれていた。
タフなゲームが4回続いた、だがまだ決着がついていないのである。
ここまで来るとプレイングの重要性は語るまでも無く、勝利への執念、より意地を張ったほうに勝利が待っていると筆者は考えている。
この日この大会での本当に最終ゲームがここに始まった。
先に口火を切ったのはちゃろ、敷かれた2伏せの前に「ライトロード・マジシャン ライラ」でジャブを入れる。ダイレクトアタックに成功した後効果を発動、向かって左側のカードを指差すが、逆側の「スキルドレイン」が開かれる。
しかし最終ゲームの熱気の違いか、ちゃろの勝利の風「サイクロン」が発動し「スキルドレイン」を含む2枚の伏せカードを一瞬で失っただいら、
2ターン目にして主導権を握られてしまう。
その後も繰り出した「アナザーネオス」に
「カードガンナー」を向けられて渋々
「デュアルスパーク」を打たされてしまい、
コントロールされる側に回ってしまっただいら、これは苦しい流れである。
ここまでちゃろに風が吹いていた、流れは確実に来ていた。
だがだいらは疾いのだ、この大会何度も苦境を超えたスピードがあるのだ。ライフを1700まで削った覚悟の「ヒーローアライブ」から
「エアーマン」、さらに「アナザーネオス」と
展開し一気に場を返し、ちゃろに大きくプレッシャーをかける。
盤面を返されたがちゃろのライフはまだ4700、【デブリジャンド】はライフが残っている限り
連続的な返しを得意とするデッキ。
リスクを負ってでもモンスター効果を通せば、一気に逆転が可能なアーキタイプなのだ。
しかし、だいらにも意地があったのだ。
”勝ちたい”という意地が、ちゃろの繰り出した
「デブリ・ドラゴン」に対しこのマッチ中幾度も彼を苦しめたキーカードがまだ残っていたのである。
「スキルドレイン」
「二枚目は無理だって・・・」
とちゃろは渋々ターンを終わる。
しかし4700のライフがいきなり0になるケースはそうそう無いことである。
まだちゃろに猶予はある。
”そうそう”無いは”絶対”無いではないということなのだ。
だいらは大きく深呼吸してバトルフェイズに入る。
「アナザーネオス」が「デブリ・ドラゴン」を倒し
さらに「エアーマン」のダイレクトアタックが決まる。
そこで”両者”は1枚ずつカードに手をかけたのだ。先に勝負を賭けたのはちゃろだった。
「冥府の使者ゴーズ」
「ゴーズ」だ、「カイエントークン」が出ない状況とはいえHERO相手には強力なカードである、これでちゃろは返しのターンを迎えられ
そうはいかなかった。
だいらの手から静かにカードが放たれる。
ちゃろには薄々察しがついていた。
【HERO】がバトルフェイズ中に発動するカードと言えば、時を遡ること17年も昔から愛用されてきたあの一枚、それはこの5ゲームという長丁場に確実な終止符を打つ、絶対無敵の究極の力。
「超融合」
だいらのゲームプランは最初から
”相手に猶予を与える”ことに否を突きつけたものだった。
「スキルドレイン」による盤面コントロール、「ヒーローアライブ」「超融合」を組み込んだ
速攻ライフ奪取戦術。
この男は突き抜けた「疾さ」でここまで登りつめた。
決勝戦の舞台においても、その信じたデッキと
サイドプラン・プレイングにより
最後までとてつもないスピードを見せつけ、優勝へと駆け抜けたのだ。

ゲームカウント ちゃろ2-3だいら
かもめ亭34 決勝
— カイザ (@kaixa913xxx) 2024年8月17日
2枚の「スキルドレイン」と大量の除去罠。最後は「ミラクル・フュージョン」を起点に切り返しただいらが薄氷の勝利!
ゲームカウント
ちゃろ0ー1だいら pic.twitter.com/mEpYomBbtW
かもめ亭34~Heaven's Feel~の優勝者は【スキドレHERO】を操る「だいら」!おめでとうございます!

2024 8 27 かもめ亭実行委員会 カイザ 著
第14回GP旧枠モダン・対戦レポート
先日、都内某所で行われたGP旧枠モダンに参加してきました
使用:青白コントロール(METAL RAIDERS)
1:デッキリスト
鋼のゴーレムを主力としていることからこのような名前になりました。

土地26枚
島5(MIR)
平地2(MIR)
アダーカー荒原4(6th)
溢れかえる岸辺4(ONS)
反射池4(TMP)
沿岸の塔4(INV)
フェアリーの集会場2(ULG)
近づきがたい監視塔1(ULG)
クリーチャー4枚
鋼のゴーレム3(WTH)
セラの天使1(2ED)
呪文30枚
衝動1(VIS)
対抗呪文4(ICE)
ブーメラン1(LEG)
解呪2(MIR)
雲散霧消3(MIR)
新たな信仰2(ONS)
吸収4(INV)
嘘か真か4(INV)
神の怒り4(6ED)
好機1(ULG)
魂の絆1(LEG)
聖なるメサ2(MIR)
氷の干渉器1(2ED)
サイド15枚
堅牢な防衛隊2(TMP)
怒りの天使アクローマ1(LGN)
反論2(PLS)
除外2(INV)
神への捧げ物1(MIR)
緑の防御円1(A4ED)
平和な心1(MIR)
浄化の印章3(NEM)
テフェリーの濠1(INV)
トーモッドの墓所1(DRK)
聖なるメサ・鋼のゴーレムともにミラージュブロック出身のため基本土地やスペル周りもミラージュや近い年代のもので揃えました*1。ペインランドの初版は視認性があまり良くないのが好ましくないため泣く泣く6版に、神の怒りはわざわざポータル版を買うか迷いましたがアダーカーとセットで6版にしました。セラの天使は以前購入して中々使う機会がなかったアンリミ版をここぞとばかりに使用!*2氷の干渉器もそろえてアンリミ!丸い玉最高!
*赤字のエキスパンションのものは手に入れるのが手間だったり無駄に金がかかるのでできるだけ真似しないことを推奨します*3

第14回GP旧枠モダン【青白コントロール】
— カイザ (@kaixa913xxx) 2023年10月14日
黒赤アグロ✕◯◯🎲✕
青赤カウンターバーン◯✕✕🎲✕
トリーヴァウエイク◯◯🎲✕
青緑コントロール◯✕◯🎲✕
ID
予選4位通過
SE1 白単アグロ✕◯◯ 先
SE2 青緑コントロール✕✕ 先
三回目のSE2落ち😭😭😭
帝さんに吉報を届けられない😭😭😭 pic.twitter.com/CAf4yjNO6Q

デッキの解説はそのうち帝さん(@mikado0120)から上がると思うので省略します。鬼のような調整の結果サイド枠1枚を残した74枚のレシピをもらって、最後の1枚は会場付いた時の雰囲気で決めようと思いました。*4
最終的に「まあみんな青好きやろ」ってことで反論の2枚目に軟着陸し75枚が完成!
2:対戦レポート(細かいところとサイドのout/inはうろ覚えです…)
1回戦:モタローさん【黒赤ミッドレンジ】✖〇〇
黒デッキ愛好家じゃねーか!!!
1:後手 相手1マリ
アーボーグの火山を置かれた瞬間なぜ黒の防御円か象牙の仮面にしなかったのかと激しく後悔する。調整段階で黒くてミシュランを取っているデッキが辛かったのでいきなりよくないマッチアップを踏んでしまった。案の定黒騎士から不吉の月+産卵池のセットを揃えられ、ラスゴで流して相手ハンド1枚だったので腹括ってセラ天を出したら返しのネクラタルが直撃して即死。その後ゴーレムで踏ん張ろうとするも3/2先制のネクラタルとギルド魔導士が並び、タフ4すら突破されてしまい敗北。苦しい立ち上がりである。
out:メサ2・雲散霧消3・魂の絆・ブーメラン
in:アクローマ・除外2・印章3・濠
2:先手 自分1マリ
クリーチャーに対して3T目ゴーレムで強気に応戦。しっかり盤面を守ってくれる。吸収や信仰サイクリングでライフを誤魔化しながらゲームレンジを伸ばしていった。虚空を被弾するもライフは耐えて信仰素打ちからアクローマで切り伏せる(予想通りエヴィンカーを複数枚確認)
3:後手
ビートダウンを止めるゴーレム+監視塔+ライフゲイン多めプランがしっかり嵌る。要所をしっかり〆て勝ち。危ない橋を渡るゲームばかりだった…
クロックが出ていると不吉の月がマスカンになり得るのが厳しい*5、おまけにハンデスもエヴィンカーもある。取れてよかった。
2回戦:焼いたさん【青赤カウンターバーン】〇✖✖
1:後手
お互い土地4で止まってスペルを捨て出すゲームに、デッチャが二枚被るもファクトリー二枚出てるから切らずにずっと隠す、痺れを切らして殴ってきたとこにデッチャ、その後土地伸ばしてメサ通る。相手がディスク置くもそれにデッチャしたら投了された(ライフ 俺17相手12 残り時間36分)
out:魂の絆・神の怒り3・ブーメラン・鋼のゴーレム
in:印章3・神への捧げ物・反論2
2:相手が後手を選択 自分1マリ
速い段階からフェアリーとファクトリーに殴られる、信仰や吸収を打って延命を図るも攻め手をしっかりカウンターされつづけて負け、無効が辛かった。
out:神の怒り
in:アクローマ
3:後手を選ぶ
1ゲーム目みたいにドローゴーが長引く、カウンターを絞りだそうとして好機⇒カンスペされる⇒吸収する⇒鎮圧と食らいデッキを全部見られて偏向ないのがバレる。セラ天(カウンターされる)⇒アクローマと通すも残り10からファクトリー2体とフェアリーパンチで6、火力2発で死亡。
1ゲーム目はメサをねじ込めたもののサイド後はきっちり焼かれてしまった…無効がゴーレムとメサを一貫して対策されるためここは要改善である。
3(名前聞くの忘れてしまいました…)【トリーヴァウエイク】〇〇
1:後手 相手1マリ
カウンター・解呪・ドロソと良いハンドを握る。象を出されるも監視塔で抑えながらラスゴで流す。ウエイクとメサは即座に解呪する*6。メサを通して勝ち。
out:魂の絆・ブーメラン・神の怒り2・新たな信仰2・メサ2
in:反論2・緑の防御円・テフェリーの濠・印章3・トーモッド
2:後手
カウンターを構えてからセラの天使降臨。途中で秘境の処罰者がスレッショルドするも、緑の防御円で遅延している間に噓か真かからトーモッドで墓地を一掃。テフェリーの濠も置いて盤石の体制を築いてセラの天使が完走し単騎でライフ22点を削りきった。
カラー的にサイド後に起源か処罰者スレッショルドを狙ってくると思った。読みがあたって良き良き(でも置物はだいたい抜かれてて危なかった)。
4 まいまいさん【青緑ホープ(ついえし希望コントロール)】〇✖〇
1:後手 (予選のサイコロ全敗!)
かなりのロングゲームになるもどうにかメサを通す。砂漠とついえし希望で馬を削られながらでクロックがかなり遅くなるもトリスケリオン・起源としっかり弾いて勝ち、スパイクの飼育係で回復ループはできたものの相手の勝ち筋が無くなったので投了をもらえた。
out:神の怒り4・魂の絆・新たな信仰2・衝動
in:反論2・除外2・印章3・緑の防御円
2:後手
最速ブーメランからテンポを崩され、まともに構えられないうちにリスの巣⇒侵入警報のコンボを決められて光の速さで負ける。天晴れサイドスイッチ。
out:除外
in:濠
3:先手
メイン解呪2のサイドから印章3+カウンターのやる気構築であるためエンチャントコンボは許さない。*7しつこくデッチャし続けて、氷の干渉器が相手の砂漠を縛ってフェアリーが駆け抜ける。ありがとう丸い玉。
なんとか制限時間ギリギリ、今回目標に掲げた”追加ターンに入らないこと”。もどうにか達成できた。鋼のゴーレムもサイドアウトしたかったけどそうすると村に殴られ続ける可能性があるため渋々残した。
3-1したので5試合目はID、予選4位通過!!
SE1回戦:おんそく兄貴【白ウィニー】 ✖〇〇
1:先手
ラスで一回流して信仰サイクリングや吸収でごまかし続けるも2枚目のラスを引けずにサルタリー+スクリーチトークンが止められずに死。こういう時もある。
out:衝動・雲散霧消3・ブーメラン・聖なるメサ2・好機
in:除外2・平和な心・浄化の印章2(ミシュラの工廠が複数あったため)・濠・堅牢2
2:先手
ライフゲイン多め+監視塔+ゴーレムで地上は封鎖。要所を捌いて勝ち
3:後手
氷の干渉器でブロッカーを寝かしながら鋼のゴーレムが殴打しまくる。コントロールでありながらミッドレンジじみたプランを取れる構築方針ががっちり嵌った!
構築段階でビートダウンにはかなり寄せていたのでしっかり勝ててよかった。ありがとうゴーレム監視塔丸い玉。
SE2:まいまいさん(予選4回戦と同じ) ✖✖
1:迷ったけど先手
予選でだいたいプランを把握していたので起源+トリスケリオン&スパイクに雲散霧消を当てる。ミシュランを止める。…ゴーレムで村はしっかり睨んでいたがこっちも花の壁で止まり、フェアリー合戦でメサを引き込めずカウンターを4枚抱えて死亡。
out:神の怒り4・魂の絆・新たな信仰2・衝動
in:反論2・印章3・緑の防御円・濠・神への捧げ物(予選でウルザの鎧を見たため)
2:先手
タップイン処理をしている間に最速でゴーレムを出す、カウンターだくだくハンドだったので花壁すら弾いてライフを一気に詰める…予定が土地が3枚で一生止まり続けて嘘か真かも打てずに相手ライフも6から削りきれず最後はカウンターと併せてリスアラームを決められ八つ裂きにされ死亡。俺のGPは終わった。
サイドでもいいから砂漠を取っておけばよかった。と後悔、まだまだ甘かった。ということですね。まいまいさんおめでとうございます!
かくして、昨年末ごろから密かに調整を重ねてきた青白コントロールの戦いが終わりました。MTG5色の中でもとりわけ青いコントロールが下手な俺が帝さんからの鬼LINEのおかげで*8どうにかそこそこ勝てるようにまでなれました。
旧枠モダン、初めてプレイしてから5年余り経過しましたがまだまだ味のする遊び方だと思っています。少しずつですが年々カードプールも拡張され、様々なデッキが産まれてきました。来年にはモダンホライゾン3が控えておりここで新たなモダン入り再録カードが発表された時、環境はどうなってしまうのでしょうか?ワクワクが止まりません。
今回で3度目の準決勝敗退。正直悔しくて大会翌々日*9はSE2の反省を一人でずっとしていました。次回こそ優勝したい。
最後に、いつも大会運営をしてくださる双木様。対戦していただいた皆様、ついでに帝さん。ありがとうございました!

*1:ブーメランは雲散霧消と絵が似てて紛らわしいからレジェンド版に
*2:本当は解呪や緑円もアンリミにしたかった…
*3:使用しなかったものの、最後までサイドに検討した心霊破2版と魂の絆LEG2枚目もこの日のために買ってしまいました…
*4:睡眠時間を重視した。使用しなかったが当日の朝A4EDの黒の防御円も買った。使わなかったけど
*5:今わの際・翼の破片を切っている構築なので再生持ちの産卵池が特にきつい
*6:メイン2枚構築がヒット!
*7:リスコンボ引っ込められたらどうしよう…と内心ビクビクしていた
*8:普段朝5時前後から深夜までLINEのしすぎでヨッメからお前ら結婚しろよ(´˙-˙ `)としきりに言われていた。
*9:翌日は2日酔いで死んでた