かもめ亭(離れ)

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デッキ解説 【墓地BF】 後編


各カードの採用理由(一般的なものは割愛)

文句なしのパワーカードです、終末の騎士が3投されており、ヴァーユ、ゾンビキャリアでの墓地枚数調整も可能なためプレイしやすいです。腐る状況もありますがただでさえ【代行天使】などにはパワー負けしているので採用確定です。着地できればゲームを一気に支配できます。

●「BF-暁のシロッコ
3投です、当時のレシピを見ると2枚採用もちらほらありましたがメタがビートダウンに向いている以上2000打点を削る理由はありません。「強欲で謙虚な壺」から即登場できるのは「サイバー・ドラゴン」にはなりメリットです、「王宮の弾圧」を掻い潜れる点も評価に値します。可能な限り奈落を打たれたくないのでセットから入ることもままあります(「ゴッドバードアタックがある場合」)
●終末の騎士
このデッキにおける最も重要なカードです、このカードを着地させた回数だけ勝利への道筋が増えていきます。シロッコ・ヴァーユを落としてアームズに向かう、キャリアを落としてシンクロでの切り替えし、ゼピュロスを落として再利用orエクシーズにつなぐなどゲーム序盤から終盤まで常に仕事があります。奈落を掻い潜ってダイレクトアタックを敢行できるのもグッド。
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●キラー・トマト
奈落を回避しつつ「グリーン・ガジェット」と相打ちが取れ、且つ終末を着地できるため採用しました。終末3枚だけでは肥やしが追い付かず、また終末に警告される場合もあるためセットからも入れるトマトならライフを守ることにも繋がります。「禁じられた聖槍」と併せるとガジェットに殴り掛かって幽閉を打たれても槍で回避し自爆から終末を着地できます。赤・黄ガジェならそのまま戦闘破壊も狙って行けるため積極的に行いたいアクションです。
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●BF-月影のカルート
②の理由のため起用しました。このデッキは2600以上の打点にはまともに戦闘を行えないため投入、旋風のこれとは違い墓地BFではほぼ起用されないカードなので相手の意表を突けます。ライフに多少余裕があるからと日和った相手を頓死させるケースもあり、奇襲性抜群の1枚です。終末-ゼピュロスの繋ぎから疑似的に2950まで処理したり、棒立ちになっているゲイルを援護したりと個人的には欠かせません。奈落を回避できる1400打点なのも見逃せないところです。
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●クリッター
終末の騎士にいち早くアクセスしたいため投入、上記のカルートを持ってくることでシロッコやゲイルをバックアップすることも可能です。しかしながらこのデッキはそれほどシンクロ召喚に長けていないのでクリッターを能動的に処理することが難しく、どうしても相手依存になります。メタゲーム次第ではアウトしてしまっても良いでしょう。

●ゾンビキャリア
先攻ドローがないため先手時に握ると非常に弱いカードです、また効果発動時の隙も大きく罠を悉く踏んでしまいます。しかしながら戦闘以外でのアプローチが難しい墓地BFにおいて終末から即座にブリューナクに繋がる点は魅力的です、又アームズとの8シンクロもゲームエンドに大きく貢献します、なんだかんだで欠かせない一枚です。

●強欲で謙虚な壺
終末、シロッコと手に持っておきたいカードが多く又SS不可も序盤ならそれほど気になりません。3投確定だと思っています。終末・ゴッドバード(カルート)を同時に握った場合はゼピュロスに向かうことが多いので次のターンに発動を持ちこしたりします。

●サイクロン
中野非公認で使っていた時はサイドに2投でした、ただでさえデッキパワーが低い中でフロントに触れないカードは強くないと感じたためです、実際【六武衆】以外にはサイクロンのなさはそれほど気になりませんでした。【スキドレTG】などには一見欲しくなりますが、ゴッドバードの的が多いデッキのためいずれ処理できると踏んでいました。この枠には2枚の次元幽閉が入っていました。
 メインに復活した理由は18年1月現在「血の代償」入り【ガジェット】が流行しているためです。

●闇の誘惑
近代遊戯王(2016年頃)と違い打つ状況が限定されています、シロッコはアタッカーも兼任しますしヴァーユもおいそれとは飛ばせません。しかしながらこのデッキで手札にモンスター詰まりを起こすと即死しかねないためバックを引く意味でも投入。この構築には「ダーク・グレファー」を起用していないため後半に腐ったダムドなどを飛ばしたりもします。

●禁じられた聖槍
今回の構築のテーマ2つを同時に補完してくれる一枚です。終末の騎士で2100打点(「サイバー・ドラゴン」「六武衆の師範」)を打ち取ったり、シロッコで「マスター・ヒュペリオン」を強引に突破したりできます。またアームズでガジェットに殴り掛かった際に次元幽閉を打たれても聖槍なら1500打点を維持しそのまま戦闘破壊が可能です、2300打点がここで活きてきます。ダムドに飛んできた奈落の回避や、自分の次元幽閉を「盗賊の七つ道具」でカウンターされた際のクロス・カウンターにもなり得ます。なるべく相手ターン中に戦闘破壊を狙っていきたいところです。
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●盗賊の七つ道具
秋~冬にかけては強烈な罠ビート環境だったため採用、中野非公認の【ラギア】や【スキドレTG】戦で活躍してくれました。相手の七つに対して発動することもしばしば起きました。バックにあると心強い一枚です。

「王宮の弾圧」と喧嘩をするのが難ではありますが、これがあることで1枚の終末で2回仕事をすることが可能になります、つまりシロッコ・ヴァーユを墓地に揃えることに貢献し、テンポが遅い墓地BFのリソース確保を加速してくれるカードです。ゾンビキャリアを1ターンに2回使うことができるのも見逃せません。ゼピュロス、クリッターとの相性も良好ですね。

●聖なるバリア-ミラーフォース
ここの枠は最後まで迷いましたが、「冥府の使者ゴーズ」に後出しで対抗できるという点を買って採用、次元幽閉にも強いポイントがあり両天秤でしたが全体破壊のメリットのほうが大きいということで今回はミラーフォースをメインに、なんだかんだ制限カードは強いんですよ。

●BF-アームズ・ウィング(3枚目)
2枚構築が多いようですが中野非公認でロングゲームになることが多く、ヴァーユを3回以上起動したゲームもあり2回ほど3枚目のアームズがなくて敗北したことがあるため採用、メインの構築次第で2枚に戻るかもしれません。DE03のレアが好みです。

ギガンテック・ファイター
ブルーホースの直前まで「ダ―クエンド・ドラゴン」を採用していましたが、「インフェルニティ・デス・ドラゴン」と仕事が被ることが多く、ゴーズへのケア・聖槍との相性が良いということで帝さんに薦められ採用、次元幽閉に対して聖槍を合わせることで戦闘破壊されてももう一度攻撃が可能です。

●D・D クロウ
闇・鳥獣ということでもともと墓地BFと相性がいいサイドカードです、秋環境から【暗黒界】のシェアが増えだしているため採用しました。このデッキなら対【HEROビート】に投入していけるのも〇です。

●パペット・プラント
苦手の「真六武衆-シエン」を確実に処理する一枚です。「サイファー・スカウター」も勿論有効ですが、今回は召喚権を使用しないこちらを起用しました。この構築には入っていませんが、シロッコと併せて「始祖の守護者ティラス」を繰り出すこともできます。ゾンビキャリアかゲイルと併せてシンクロ召喚。奈落が怖いならシロッコをアドバンスセットするのも視野になります。

【代行天使】のお手軽返しパターンの「ハリケーン」+ヒュペリオンに耐性が付く一枚です。ヒュペリオン以外でもTG絡みであっという間に形成を逆転されることも珍しくありません。そこでゴーズが活きてきます、ハリケーンを打っている以上「神の警告」が飛んでこないためほぼ確実に着地できます。

墓地BFはゴッドバードアタック以外では裏守備にまともに触れないためこのカードの出番になります。「スノーマンイーター」も「ドッペルゲンガー」も対策必至なモンスターのため気軽に投げられるこのカードは対ビートダウンや【ジャンド】には入れたいところです。この環境の2戦目以降の裏守備にはロクな奴がいないのです。

↓裏守備モンスターについて

●魔のデッキ破壊ウィルス
【ガジェット】の隆盛に伴い採用を決断しました。特に【TG代償ガジェット】に対して劇的な威力を発揮し、ほぼすべての状況でクリティカルヒットするカードです。シロッコ・アームズをリリースすることになると思いますが、ゴッドバードとの4枚体制で奈落幽閉に対してより強く出ることができます。
 余談ですがブルーホースCSにおいてはメタカードが被らない構築の【代償マシンガジェット】が優勝したため今後の構築の変化によってはデッキから外れる可能性があります。

●連鎖除外
【TG代行天使】【六武衆】さらには【ジャンド】を苦手とするデッキのためこのカードの出番は多いことでしょう。基本的にピッチの速いゲームは苦手とするため相手のチューナーに打ち込んでいきましょう、終末が「TG ストライカー」の起点にされやすいので逆手に取って相手のスターターを消し飛ばすと多少有利なゲームメイクを行えます。基本的に【TG代行天使】への相性は悪いのです。

●昇天の黒角笛
直前まで「ドッペルゲンガー」と七つ道具の2枚目でしたが【TG代行天使】への相性の悪さを覆すため2枚採用しました。罠をガッツリ積んでクロック・パーミッションのような立ち回りを意識するプランを選択し、これと連鎖除外がよく刺さりブルーホースCSのTG代行天使戦で唯一の勝利に貢献しました。

●マインドクラッシュ
これも【代行天使】系と「冥府の使者ゴーズ」、また「ハリケーン」を採用してくる【ラヴァル】などへの対策です。天使に対してはヴィーナスを落とすほか、ストライカーからのワーウルフにチェーンして叩き落としたりすることも可能です。ハリケーンにチェーンしてヒュペリオン宣言も視野になります。ヒュペリオンを超えるにはかなり質の良いリソースが要求されるデッキなので、“出させる前に落とす”の方針を取りたいところです。
【ラヴァル】は所謂ローグデッキでありマッチアップの確率そのものはかなり低いのですが、【TG代行天使】以上に相性最悪なデッキであるため少しでも抵抗したいところです。ハリケーンから始動してくる場合は「真炎の爆発」か「ラヴァル・キャノン」を確実に投げてくるのでチェーンマイクラで対抗します。
また、【暗黒界】に近い挙動ですが詰まったヴァーユを落として展開するケースも狙えます。

⑥ 不採用にしたカード

(メインデッキ)

●カードガンナー
当時の墓地BFではほぼ確定で2投されていました。私も最初にこのデッキを回した時は考えなしに使用していましたが、秋からこのカードの持つデメリットを看過できずに不採用としました。理由は以下の通りです。
▲【ジャンド】のカードガンナーと違い明確な役割がない
→「ライオウ」「インヴェルズ・ローチ」という1900ラインのメタモンスターはもともと苦になりません。「霊滅術師 カイクウ」もほぼ採用されていないためガンナーの仮想敵が不在なのです。
▲「次元幽閉」をもろに被弾する
→今回の構築コンセプトに反するためです(この方針が是か否かは別問題です)
▲ガンナーで攻撃した後のターンに受けるダメージが大きい
→ガジェットなら800~1200、HEROなら1400-1500、最悪2800とほぼダイレクトアタックに近いダメージを受けてしまいます、ライフコスト罠が多いためこのダメージ量は許容できないと判断しました。
▲余計な情報の開示
→ガンナーで落として旨味のあるカードは3枚ずつのシロッコ・ヴァーユ、キャリア、ゼピュロスです、それ以外は落ちてもほぼ何もいい事がありません。それどころかモンスターの枚数が16/41のこの構築においては魔法・罠が落ちる可能性が高く、「ブラック・ホール」や「王宮の弾圧」が落ちることで相手のオーバーアクションを許容することに必然的に繋がってしまいます。また、この環境の罠ビートに採用される罠カードは制限・純制限カードが多く搭載され、墓地のカードから相手の伏せを判断するケースも多々あるため、無駄な情報を相手に与えることは避けたいところです。サイドチェンジ後なら尚更この欠点が浮き彫りになってしまいます、「冥府の使者ゴーズ」や「パペット・プラント」をドロップしてしまうと3ゲーム目にまで影響を及ぼす可能性が高いです。
以上4つの理由があり、また今回の構築コンセプトを後押しする「禁じられた聖槍」とも相性が悪いため不採用としました。

●ダーク・グレファー
こちらも当時1~2枚採用されていたカードです、ブルーホースの直前まで1枚挿していましたが、墓地BFにおいては殆どの状況で終末の騎士のほうが強く、手札にモンスターを大量に抱えた場合のグレファーこそ確かに強力なのですが、一方で奈落に落ちる上に打点も中途半端な1700と状況によっての強さのブレが激しく今回は思い切ってアウトし「キラー・トマト」の採用に踏み切りました。ブルーホースはボロ負けでしたが0枚でも特に違和感はなかったです、環境に罠が減りだしたらまた採用すると思います。聖槍で援護しても「ジェムナイト・パール」に一方的に負けるのは頂けないところです。

●ネクロ・ガードナー
終末で落としておくとワンキル抑止になる一枚です、ライフ管理に一役買ってくれるカードなのですがこの環境では制限カードでありいかんせんコンセプトに組み込みにくいことと、手札に来た時の弱さが目立ち不採用になりました。

●BF-蒼炎のシュラ
メインのトマトの枠に入れようか悩みました、天使やガジェットはシュラで喰い易く、成功すればヴァーユをリクルートできるため間接的に終末と同じ仕事をしたことになります。5シンクロを立てて場を返したりできるのもグッドです。練習時間が足りなかったため今回は見送りましたがシンクロ系デッキの小粒モンスター・リクルーターには滅法強いため今後採用するかもしれません、聖槍、カルートともシナジーを形成できます。

●BF-黒槍のブラスト
帝さんに「シュラよりはマシ」と言われたカード。大会直前だったため採用に踏み切れず、こちらはシロッコから連続展開を行い超攻撃力で貫通ダメージを与えて突然死を狙ったり、終末→ゼピュロスから繰り出しランク4を狙ったりできます。アグレッシブなシュラ・ブラスト、ディフェンシブなトマトと今後どういう選択をしていくか迷うところです。

●月の書
当時の環境では不採用のデッキが珍しいぐらいのカードでした、フリーチェーンの速攻魔法故に妨害がされにくく【ジャンド】系列のデッキには現代遊戯王の「次元障壁」に近い性能があります。しかしながら基本的にはアドバンテージを失うカードなのでビートダウンデッキには効力が薄く、【ガジェット】【HERO】【代行天使】のどれにもそれほど刺さらないため今回はアウトしました、自ターンで裏向きにしたいシステムモンスターが環境に見当たらないのも理由の一つです。上述したシュラやブラストとは相性がいいためアグレッシブ構築なら採用してもいいと思います。

疑似終末の騎士です。墓地BFはその名の通り墓地がとても重要なデッキであり、墓地リソースの枚数で行動を読まれてしまいがちです、それを軽いアクションでプッシュするのがこのカードで、墓地にシロッコもヴァーユもいないから1ターンは猶予があると踏んだ相手の計算を狂わせる他、ゼピュロスやキャリアを繰り出して大きなアクションに繋げることができます。今回は不採用としましたがそれが裏目に出た結果となってしまいました。

(サイドデッキ)

「真六武衆-シエン」「ガチガチガンテツ」を同時に補完できるナイスカードです。しかしながら現在のメタにいる【代行天使】はほぼTG入りのためガンテツに遭遇する確率は低く、【六武衆】も数を減らしているため不採用としました。

直前まで採用していましたが黒角笛に変わりました。シンプルなところで【TG代行天使】に勝てるようチューンしたかったからです。あとモンスターの総数を極力弄らず、召喚権は可能な限り終末かシロッコに当てたかったのも理由の一つです。


●ダークエンド・ドラゴン
弱いテキストではありませんが、デスドラゴンと似通った効果のためギガンテックにしたほうが戦術の幅が広がると判断し不採用にしました。キャリア展開は手札の枚数を調整しやすくデスドラの効果を無理なく使えること、デスドラが引導火力にもなり得ることも理由です。

●スターダスト・ドラゴン
最新ルール適用の煽りを受け「ライトロード・ハンター ライコウ」にあっさり破壊され(ワンワンパラダイスだウヒャオ!)、「王家の眠る谷-ネクロバレー」下の自己再生が不可能になるなど不遇な一枚。大量展開におけるミラーフォースのケアには最適なのでアグレッシブな構築にするなら採用したいです。

⑦ 各デッキへのサイドプラン・立ち回り

対【TG代行天使】

■アウト候補
キラー・トマト
禁じられた聖槍
盗賊の七つ道具
闇の誘惑

□イン候補
昇天の黒角笛
マインドクラッシュ
連鎖除外

先の項でも触れましたが正直不利なマッチアップです。デッキのコンセプトは墓地BFに近いものがありますが、こちらが手間をかけて生成したアームズが2300、あちらが労せずして繰り出してくるヒュペリオンは2700で除去効果持ち、とデッキパワーで大きく水を空けられてしまっています。また墓地BFはトリシューラの被害が甚大であるため何としても着地させてはなりません。幸い終末が奈落されないことから初動のアースは戦闘破壊を狙いやすいので、TG絡みの展開を罠でカットできれば少しは楽になるでしょう、ヒュペリオン・ハリケーン・ゴーズと全て辛いので常にギリギリの戦いを強いられると思います。
 サイドは罠の差し替えをしてより効き目のあるカードを増量していきます、球体もストライカーも運用させてはならないため連鎖除外をサイドに搭載した分だけ投入したいところです。抹殺の使徒はサイド後に「スノーマンイーター」や「ドッペルゲンガー」をTGに見せかけて置かれる可能性があるので積極的に打ち込んでいきましょう。

対【六武衆】

■アウト候補
強欲で謙虚な壺(自分が後攻を選択する場合)
禁じられた聖槍
異次元からの埋葬
奈落の落とし穴
異次元からの帰還

□イン候補
パペット・プラント
連鎖除外(自分が先攻時のみ)
昇天の黒角笛(自分が先攻時のみ)
次元幽閉(自分が後攻時のみ)

これまた不利なマッチアップになります、基本的にどっしり構えてから始動する墓地BFに対して相手は1ターン目から比較にならない速さでモンスターを展開して来ます。今回の構築ではメインデッキに「真六武衆-シエン」を攻略できるカードが少なく、そもそもコンボパーツが多い墓地BFでは一般的な罠ビートみたいに”ディスアドバンテージ覚悟で2枚のカードを使用しシエンを突破するアクション”を取る事すらままならないことが多々あります。勝利した場合のサイドチェンジも現在の潮目では基本的に先攻を渡されますが、六武衆は選択権で先攻を取る可能性のあるデッキなのでここでもジレンマが発生してしまいます。中野非公認で対戦した六武衆戦はメインの選択権で後攻を取られ、負け→勝ちで迎えたサイドチェンジでは先攻を渡されると思い黒角笛を2枚投入しましたが相手は先攻を選択しシエン1ターン目にシエンを擁立、私の手札には黒角笛が2枚握られており敗北のメロディが耳に響き渡りました。シェアを戻してきたならグラン・モールなどもサイドに投入したいところです。

対【TG代償ガジェット】

■アウト候補

クリッター
闇の誘惑
聖なるバリア-ミラーフォース
異次元からの帰還

□イン候補
魔のデッキ破壊ウィルス
マインドクラッシュ
連鎖除外

18年1月時点でのメタゲームにおいて最も起こり得る可能性があるマッチアップです。「ナチュル・パルキオン」が少々重いですが通常入っていない聖槍とカルートで迎撃できるカードなので幾分かは楽に戦えるでしょう、代償絡みの無理やりな殺され方がありますがTGガジェにとってはシロッコの2000打点が重く、モンスター除去を罠とブリューナクに頼っているので墓地BFにとってはある程度戦いやすいと思います。サイド後はドッペルゲンガーが怖いので抹殺の使徒や、伏せておくことで罠に強気に出ることができチェーン発動で相手に甚大な被害を与える魔デッキが光ります、「マシンナーズ・フォートレス」が入ってないため大型モンスターはエクシーズかストライカーからの6シンクロになります、連鎖除外でストライカーを消すのも良いでしょう。TG代行よろしく終末の性質を逆手に取ったプレイスタイルです。

対【HEROビート】

■アウト候補
サイクロン
聖なるバリア-ミラーフォース
盗賊の七つ道具

□イン候補
D・D クロウ
マインドクラッシュ

今回の構築はコンバット・トリックを多めに搭載しているのでアナザー・ネオスの処理にはそれほど困りません。HERO側にコンバット・トリックはオネストがあるかどうかでほぼ飛んでこないので極端な話シロッコを立てて置いておくだけで相手は何もできないこともあり得ます。よって除去は極力シャイニングに当てることを心がけましょう。サイド後はクロウが光ります、下級にマウントを取れるデッキのクロウはHEROに対して効果が高いのです。スノーマンイーターや「異次元の女戦士」が伏せられている可能性があるので抹殺の使徒もサイドインしておきましょう。

対【ジャンド】

■アウト候補
キラー・トマト
禁じられた聖槍
聖なるバリア―ミラーフォース
盗賊の七つ道具

□イン候補
D・D クロウ
連鎖除外
昇天の黒角笛

爆発力が高いデッキのため悠長なゲームを許してもらえません。ハリケーンに屈しないようにクロウとゴーズ、カルートを有効に使いたいところです。また条件付きカードをブラフとして置くことは対ジャンドにおいて裏目しかありません、「ライトロード・マジシャン ライラ」やブラックローズ、「アーカナイト・マジシャン」などにズタズタにされてしまいます。相手のゴーズを警戒しながら早期決着を狙いたいところです。18年1月現在シェアをじわじわ戻してきているデッキなので今後さらなる対策を考えます。

⑧ まとめ

ここまで偉そうなことばかり書いているこの記事ですが、先日のブルーホースCSの戦績を載せておきます。
1;TG代行天使×○○
2:代償マシンガジェ×○×
3:ラヴァル××
4:デュアル植物××

1-3した上にメイン全敗という糞みたいな成績です。大会2日前から靴擦れに悩まされておりベストなコンディションで臨めなかったことが心残りでした。

TG代行戦はゴーズ警戒のギガンテック・ファイターでしっかりケアまではしたのですがゴーズ・カイエンリリースでヒュペリオンが飛んでくることを失念しており1本落としました。2.3戦目はサイドデッキががっちり嵌り辛くも勝利しました。

代償マシンガジェ戦は2戦目こそダムドを通し勝利しましたが3戦目にあれほど危険だと刷り込ませておいたドッペルゲンガーをもろに被弾しその後マシンナーズ・フォートレスからライフを刈り取られ敗北、経験の浅さが如実に表れてしまいました。

ラヴァルは私自身夏~秋まで積極的に触っていたデッキなので対処法こそそれなりに理解しておりますが「ラヴァルの炎車回し」をうまく処理できず「フレムベル・ヘルドッグ」の餌にされてしまうモンスターが多く(ワンワンパラダイスだウヒャオ!)はっきり言って絶望的に相性が悪いです。「炎塵爆発」も非常に辛いカードの一枚で、捲られたらほぼ勝ち目がありません

デュアル植物もデッキカラーがジャンド・ラヴァルに似通っており、今回の“受け”から始まるデッキ構築と相性が最悪でした。メイン戦は惜敗で2戦目はヴァーユを大量に抱える鳥貴族ハンドを見せつけあっさり敗北をしてしまいました。ちなみに増援を引けなかったのでダーク・グレファーの非採用との相関関係はありませんでした…。

なぜ今回こんな弱いデッキの解説文を載せたのかというとひとえに周囲に触発されたからです、帝さんやFordさん、ひふみさん、輿水さん、16bonbonさん、ヘカテーさん、リュグローさんなど多数の方がこのマスタールール3適用11年3月環境を楽しんでプレイしてくれて、尚且つためになる知識を周りに提供してくださっているからに他なりません。     
たった一つ違うところは上に挙げた方々は皆さん結果を残して解説をしているのに対し私は惨敗という形で解説をしているところです。自分への戒めであり、弱い奴が下手な考えをしてはいけないという周知のために今回長々とした文章を書かせて頂きました。

ここまで読んでいた方々、誠にありがとうございました。

⑨ 宣伝

かもめ亭29(サブタイトル未定):3人チーム戦 4月中旬頃開催予定です

もちろん11年3月環境で行います、皆様奮ってご参加くださいませ!

2018年1月23日 カイザ @kaixa913xxx