かもめ亭(離れ)

大地から、大気から、やりがいを摂取しよう!

デッキ解説 【墓地BF】 前編


かもめ亭ルール(マスタールール3・最新ルール適用20113月制限)における墓地BFについて
 
 
メインデッキ 41
 
モンスター 16
BF-暁のシロッコ×3
BF-精鋭のゼピュロス
終末の騎士×3
キラー・トマト
クリッター
BF-疾風のゲイル
BF-月影のカルート
ゾンビキャリア
BF-大旆のヴァーユ×3
 
魔法 12
強欲で謙虚な壺×3
死者蘇生
ブラック・ホール
増援
異次元からの埋葬
闇の誘惑
サイクロン×2
禁じられた聖槍×2
 
罠 13
奈落の落とし穴×2
ゴッドバードアタック×2
激流葬
聖なるバリア-ミラーフォース
異次元からの帰還
王宮の弾圧
盗賊の七つ道具
神の警告×2
神の宣告
 
AOJ カタストル
氷結界の龍 ブリューナク
BF-アームズ・ウィング×3
ブラック・ローズ・ドラゴン
BF-アーマードウィング×2
BF-孤高のシルバー・ウィンド
スクラップ・ドラゴン
ギガンテック・ファイター
インフェルニティ・デス・ドラゴン
氷結界の龍 トリシューラ
ジェムナイト・パール
インヴェルズ・ローチ
 
サイドデッキ 15
DD クロウ×2
パペット・プラント×2
マインドクラッシュ
魔のデッキ破壊ウィルス×2
昇天の黒角笛×2
 
*私は墓地BFのエキスパートでもなんでもありません。そのことを理解した上でこの先の文章をお読みください。



 
   はじめに


かもめ亭113月ゲートボールが発足して早1年が経過しようとしています、回を追うごとに参加者の方が増加し、また他のイベントに携わっている方からこのレギュレーションでの大会を開催したい。とのお言葉を頂き恐縮でございます。先日行われたかもめ亭28~comment to dire adieu~では81名もの方にお集まりいただき感謝の一言に尽きます。今回は最近使用している墓地BFの記事を書こうと思い筆を執らせていただきました。1711月での中野ゲートボール非公認大会・1/20のブルーホースCSで使用したリストがこちらになります(11月から1月の間で若干の変更をしました)
 
   なぜ墓地BFを触ったのか


この環境で大会を主催するにあたり様々なデッキを作成し、プレイしてきました。私自身どの時代でもトーナメントの経験が乏しく、触ってみないことには各デッキの傾向と対策が見えてこないと思ったためです。墓地BF自体は17年の5月に作成したものの、当時の大会レシピをそのままコピーしていたためか、マスタールール3にデッキが今一適応せず、メタも当時とは全く噛み合っていなかったため“王宮の弾圧が強く使えるデッキだな”ぐらいの認識でしばらく触らずに時間が経過しました。
 
再度このデッキを手に取って調整を始めたのは晩秋11月、かもめ亭27~New division~が終了した後です。当初有力視されていた【六武衆】【ジャンクドッペル】がほぼ駆逐され、【ガジェット】【HERO】【TG代行天使】の三勢力が鼎立されたことで、そのうちのビートダウンデッキであるガジェット・HEROに勝てるかも?という理由です。「BF-暁のシロッコ」「BF-アームズ・ウィング」の2000-2300ラインの戦闘力と豊富な罠カードを構えることで対下級モンスターの戦闘を有利に進められ、また、モンスター・魔法・罠のコンビネーションが多彩で、プレイングが粗い私が様々なケースにおけるカードの採択を覚えていくのに良いデッキだと思いました。決してハイパワーなデッキではありませんが、プレイしていて楽しいデッキです。
 
↓拙稿 かもめ亭ゲートボール・環境の変遷
 
   今回の構築について
レシピ作成について拘った点が2つあります
①「次元幽閉」「奈落の落とし穴」を強く打たせない(遭遇率の高い罠への耐性付け)
②【HEROビート】に対しての地上戦を制する
以上の2つです。
 
次元幽閉はかもめ亭の参加人数が増えると共に右肩上がりで採用枚数が増えていたカードです。先行ドローがないことで後手を取る場合に強く打てる罠ということがプレイヤーに好まれた要因でしょうか(当時はそれほど評価されていないカードでした)
ビートダウンデッキにとって12以上の交換をされる「激流葬」は最悪のゲーム展開となります。唯でさえ戦闘以外でアドバンテージがほぼ獲得できない中の-1以上の損失は限りなく避けたいところです。そこで展開を抑えてコツコツと盤面のやりとりを行うのですが、ここで次元幽閉を被弾すると返しにダイレクトアタックを決められてしまいます。この動きを許してしまうと低くて1000、相手によっては1900-2100ものライフを刈り取られえてしまいます。ここまで攻撃反応罠が流行してしまうと相手のモンスターが0、伏せ1でもこちらのモンスターも1体なら迂闊に攻撃宣言ができません。
奈落の落とし穴にもほぼ同じことが言えますが、墓地BFのモンスターは1400ライン(終末の騎士)と2000ライン(シロッコ)に召喚権をほぼ当てるためアタッカーの役割を担うシロッコに集中的に奈落が飛んできます。シロッコはこのデッキのメインエンジンの一角を担っているため易々と喰らってはいられません。そこで今回の構築テーマ幽閉・奈落を強く打たせない構築にすることを意識しました。
 
秋の大会でトップシェアを誇った【HEROビート】はモンスターの枚数を10枚前後まで切り詰め、豊富なサーチ力と「EHERO アナザー・ネオス」を絡めた強力なスペルでコントロールを行い、切り返しの「ミラクル・フュージョン」で一気に勝負を決めるデッキです。搭載されているモンスターは攻撃力が高く、場に立っているモンスターは1900以上が基本となります、融合体に至っては3000前後の数値を誇り、下級が貧弱な墓地BFで真っ向から殴りあうのはどう考えても分が悪いです。そこで今回は融合体に除去罠を当て、下級に対しては殴り合いを制することができるように意識しました。