かもめ亭(離れ)

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かもめ亭1103ゲートボール コラム②~裏守備モンスターについて~

徒然なるままに書いていくゲートボール記事、早くも2本目です。


今回のテーマは「裏守備モンスター」です。なんのこっちゃって感じですね。

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1103環境で遊んでいて思うこと。
●リバースモンスターが強い(ライコウスノーマン等)
●リクルーターが厄介(キラトマ墓守の偵察者等)
●裏守備でもブラフが成立する(TGモンスターに見せかけた神聖なる球体等)

総じて”裏守備モンスター”が面白い環境だなと思いました。そんなわけで考察記事的なものを書いていきます。

△裏守備モンスターを置く意義

●相手のモンスターを倒しにいけないとき、ライフを守るため場に出す
●リバース効果モンスターを使用するため
●先攻1ターン目において様子をうかがうため(攻撃表示で召喚し相手にデッキ情報を渡さないため)

このあたりが基礎的なところになるかと思います。少し発展したところでは

●相手に「神の警告」が伏せられている可能性が高く、安全に「ゴッドバードアタック」を使用したい時に鳥獣族モンスターを場に出す場合(主に【BF】系デッキでのプレイング)
●上記同様「神の警告」を警戒して「サイファー・スカウター」を安全に場に出す場合(対【六武衆】相手のプレイング)
●相手のモンスターがいないとき、モンスターを召喚すればライフを奪いに行けるが「次元幽閉」が伏せられている可能性が高くこちらのライフが低い場合(1103環境ならしばしば遭遇するケース)

ざらっとこれぐらいでしょうか、本気で書くと多量の文字を要する為これぐらいで…

この環境でプレイしていても、運営として卓を見渡していても、この環境における裏守備モンスターの活躍は見逃せないところでありまた対策も必須だと僕は思っています。

現代遊戯王(2017)においては裏守備セットなどおおよそ敗北宣言のようなものでしょうが、かもめ亭ゲートボールの裏守備は敗北を遠ざけ勝利を近づける重要な要素です。(過信しないでください)

△裏守備モンスターを活用する

以前書いた記事のメタゲームを参考にすると↓


●【六武衆】【ジャンド】の衰退
→自分のターンで派手な展開を行うデッキが減少
●【ガジェット】【HERO】の隆盛
→展開に重きを置かず、ゲームメイクを重視しこつこつアドバンテージを稼ぐデッキの増加

このような結果です、つまり

■派手な展開が少なくなる→裏守備モンスターが身を伏せたまま「氷結界の龍 ブリューナク」や「氷結界の龍 トリシューラ」といった脅威に晒されにくい
■堅実なデッキが多い、相手モンスターは戦闘・除去スペルで解決する→裏守備モンスターと戦闘する機会が多くなる

シンクロモンスターは裏守備に難なく触れるカードが多く、処理にそれほど困りません。しかし除去スペルで裏守備に触れるカードはこの時代乏しいのです。

1103除去カードでメジャーなところ(主にビートダウンのメインデッキで用いられるもの)
◆神の宣告
◆神の警告
◆激流葬
◆奈落の落とし穴
◆王宮の弾圧
◆ブラック・ホール
◆地砕き

1枚を除き裏守備モンスターに触れないカードなのです(神の警告・激流葬は間接的に触ることができますが)

これらの除去に頼って相手モンスターに対抗するデッキも、裏守備モンスターにはいったん戦闘をしかけなければなりません。ここで裏守備モンスターが活きてくるのです。

△裏守備モンスターで身を守る

上記の所謂ハイビートデッキは攻撃力1800-1900のモンスターカードで構成されています。【HEROビート】などはその典型と言えるでしょう。攻撃力1800の「E・HERO エアーマン」、1900の「E・HERO アナザーネオス」「ライオウ」「魔道戦士ブレイカー」など下級モンスターのみの戦闘力で言えば環境でも屈指だと思います。

1800-1900のモンスター群に真っ向から殴り合いを挑んでもまず召喚反応罠が待ち受けており、掻い潜ったら「次元幽閉」に阻まれ、しまいには「オネスト」などという笑えない状態にもなりかねません。

先置きされたモンスターに対し例えば「ライトロード・ハンター ライコウ」がいれば相手のカードを割りつつライフを守ることができます。「スノーマンイーター」に至っては相手モンスターを喰いつつ壁モンスターが場に残りアドバンス召喚シンクロ召喚への足ががりになります。ここからゲームメイクを進めていければ首尾は上々と言えるでしょう。

相手もその辺をわかっているからこそ、裏守備モンスターを気軽には攻撃してくれないかもしれません。ですがそれは結果的に
●相手のモンスターを倒しにいけないとき、ライフを守るため場に出す
の項目をクリアーしているのです。

相手からしてもにらみ合いをしている時に迂闊にモンスターを追加し「激流葬」を被弾、強いモンスター2体が破壊され「スノーマンイーター」と読んだ裏守備が「クリッター」だったとなると1-2交換となり大きな損失を被ってしまいます。この環境は裏守備1枚でのゲームメイクがある程度可能なのです。(全てのデッキに当てはまるわけではありませんが)

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△裏守備モンスターでよく見るカード(だいたい危険)

よく見るカードを挙げていきます
(リバース・リバースされたら効果が出る連中)
◆ライトロード・ハンター ライコウ
◆スノーマンイーター
◆フォッシルダイナ・パキケファロ

リバース効果及びリバースした時発動する連中です。エラッタされた「ライトロードハンター・ライコウ」は対象を取らなくなり、発動にチェーンしなければ魔法罠はなす術なく破壊されてしまいます。また「ラヴァル・ステライド」等の対象を取る効果に耐性のある効果もすりぬけ、破壊が確定でなくなったことで「スターダスト・ドラゴン」「六尺瓊勾玉」も発動できません。当時より大幅に強化された一枚です。

「スノーマンイーター」はライコウに比べると破壊範囲が狭く、効果のみで判断すると評価が下がりますが、1900という守備力は戦線を維持する上で信頼のおける数値であり、盤面を維持した後のチューナーからのシンクロ召喚が行えるのはライコウにはできない芸当です。【HERO】デッキの融合における水属性は重要であり、「デブリ・ドラゴン」から★7シンクロに繋げられることも嬉しいステータスです。ライコウとは好みが分かれるところだと思います。

「フォッシルダイナ・パキケファロ」は今下火ですが【六武衆】【ジャンド】系に対抗できる一枚。【六武衆】は回りだすとあっという間に場が埋め尽くされとても太刀打ちできない状況になってしまいます。そんな時に伏せておくと状況を覆せるカードです。

ドッペルゲンガー」は「大嵐」がない環境ならではのカードです。後攻時に伏せておくと殴ってきた相手を丸裸にできるでしょう。自分のカードを巻き込む可能性もあるため少し運用が難しいカードですが首尾よく発動できればリターンの大きいカードです。「増援」に対応しているためこのカードをサーチして伏せたように見せかけて正体は「真六武衆-カゲキ」でした。という細かいプレイングも楽しい一枚です。

(戦線を維持したい連中)
◆真六武衆-カゲキ
◆六武衆の影武者
◆墓守の偵察者
デブリ・ドラゴン
◆剣闘獣ホプロムス
◆魂を削る死霊

守備力1800-2100ライン+戦闘無敵です。2017冬の情勢を考えると1800は少々心もとない数値ではありますが、戦線維持に十分貢献してくれるでしょう。この中では「墓守の偵察者」が際立ちます。防御に加えて盤面を伸ばし、【墓守】なら「墓守の末裔」からカード除去まで行えます。魔法使い族なので「アーカナイト・マジシャン」にシンクロできるのも強力ですね。

(ステータスは低いが除去されてもいい/されたい連中)
◆クリッター
◆TGモンスター
◆A・ボム

戦闘・効果で除去されても何かしら効果がでる連中です(A・ボム除く)「クリッター」はエラッタされたとはいえ必要パーツ集めには欠かせず、攻撃力1000も見逃せない数値なので反転して攻撃しに行ってもいいでしょう。

「TGモンスター」はデッキによって役割が変わり、【TG代行天使】【TGガジェット】におけるこれらは主に展開要員。【スキドレTG】においては「幻獣の角」を絡めたアタッカーの役割も担います。裏守備における数値はどれも低いので突破は容易ですが返しのターンの備えをしておきましょう。

ダンディライオン」は主にシンクロ系デッキで用いられます。これ1体で3回の攻撃を防ぐ計算になるので延命としての効果はかなり期待できます。残したトークンはシンクロ召喚に巻き込んだり、「ローンファイア・ブロッサム」のコストにしたり、2戦目以降は「帝」モンスターを飛ばしたりとあらゆる角度からの活躍が期待できます。

「A・ボム」は個人的に注目しているカードです。かもめ亭での使用実績はほぼないカードですが、【代行天使】【ワーム】【HERO】をある程度補完できるカードだと思います。発動条件が厳しいカードではありますが、なんでも2枚破壊という効果は強烈なので今後試してみようと思っています。

△裏守備を倒す~対策カード~

対策カードできそうなカードを書いていきます。(使用デッキを選びすぎるものは除く)

モンスター
◆ならず者傭兵部隊
◆異次元の女戦士
◆ハイパーハンマーヘッド
◆ライトロード・モンク エイリン
◆ライトロード・ハンター ライコウ
◆氷結界の龍 ブリューナク
◆ブラック・ローズ・ドラゴン
◆スクラップ・ドラゴン
◆ミスト・ウォーム
◆イビリチュア・メロウガイスト
◆No.16 色の支配者ショック・ルーラー

ドラフトのパックの中身みたい

繰り返しですがこの環境には裏守備に触れるカードが少ないです。まともにデッキに組み込めるカードはサイバードラゴン、グランモールとライコウ、女戦士ぐらいで残り3種は「増援」「化石調査」「巨大ネズミ」などのシナジーなしでは入れられないほどカードパワーが低いと言わざるを得ません。

サイバードラゴンは効果を無効にしたりはできませんが2100の攻撃力でほとんどのモンスターを排除できます。2000の壁に対しては強力な対策カードです。

シンクロモンスターは概ね汎用性が高く、破壊やバウンスでまともに仕事をさせないので安心して場に送り出せるでしょう。

エクシーズはまだ種類に乏しく、ショックルーラーはもちろん強力ですが召喚条件が厳しく易々とは送り出せません。メロウガイストはリバースこそ通してしまいますがTGやクリッターに強く、シンクロ系デッキの裏守備にはだいたい有効です。


(魔法カード)
◆ブラック・ホール
◆禁じられた聖杯


これだけです、ニッチなところで言うと「振りだし」「シールドクラッシュ」「死者への手向け」などありますがどれも実用には程遠いレベルにあると思います。振りだしのデッキバウンスはそれなりに強いでしょうが後2枚はクリッターなど割ろうものなら洒落にもなりません。

抹殺の使徒がシンプルかつ強力かつ安全と言えるでしょう。かもめ亭での使用率も高くサイドに2枚入っているレシピも散見されました。ビートダウンミラーにおけるスノーマンイーターを安全に除去できるのはゲームの流れを引き寄せる要因となります。

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(罠カード)
◆強制脱出装置
◆激流葬
◆スキルドレイン
*サンダー・ブレイク
*鳳翼の爆風

罠もせいぜいこれぐらいです、「激流葬」も直接触れるわけではないので実質2種と言えるでしょう。この環境においては「強制脱出装置」の評価が低く、「スキルドレイン」も採用デッキが限られるため罠での対策は実質ないと言えるでしょう。相手次第では「~を吸い込むマジックミラー」が有効ではありますが。

まとめ

N・グラン・モール」「異次元の女戦士」「抹殺の使徒」が無難かつ強力です。裏守備にばかりリソースを割けないのである程度割りきって殴り倒すぐらいのつもりで対抗したほうがいいでしょう。

△最後に

1103ゲートボールは多種多様なデッキが存在し、多種多様なカードがプレイされる環境です。モンスター・魔法・罠がバランスよくプレイされ、あらゆるプレイングが存在し、その中でも近年軽視されがちな裏守備モンスターにスポットを当てた記事を書いてみました。

長々とした文章になってしまいましたがお暇つぶしにでもなっていただければ幸いです。

*この文章をあてにして0-7を喫したからと言って僕に文句を言わないでください、あくまで参考程度に…

終わりです。