かもめ亭(離れ)

大地から、大気から、やりがいを摂取しよう!

かもめ亭25 カバレージ 決勝【ワーム】VS【デブリジャンド】

勝戦。それは大会の締めくくりでもあり一番の熱気が発生する試合でもある。かもめ亭も7年目を迎え、回数を重ねる毎に名勝負が生まれてきた。今大会の覇者はどちらになるのか―運命を分かつ決勝戦。対戦カードは

●2016年1月、第一回ゲートボール大会(12年9月制限)覇者”れいと”が二階級制覇を目指し決勝の舞台へと望む、予選からここまで6戦全勝。彼が全能を詰め込んだデッキは【ワーム】。勝って完全制覇だ!

●今大会三度目の紹介になる”アクセラ”熾烈な準決勝を制して初代1103王者になれる権利を得た。タフな戦いをくぐり抜けてきたデッキはくどいようだが【デブリジャンド】。得意のシンクロ召喚で初優勝だ!

≪1ゲーム目≫ ○選択権はアクセラが獲得し先攻を取る

運命の決勝戦は≪光の援軍≫(2枚の≪エフェクト・ヴェーラー≫が墓地へ)から≪ライトロード・ハンター ライコウ≫が呼び出され裏守備セットから開幕した。

対するれいとは≪ワーム・ゼクス≫を招来、その効果で≪ワーム・ヤガン≫を裏向きで特殊召喚。そのまま攻撃宣言を行うが、やはり≪ライトロード・ハンター ライコウ≫が潜んでおり≪ワーム・ヤガン≫が破壊。予定調和と言わんばかりに3枚をセットしターンを返す。

アクセラは≪カードガンナー≫を召喚しその効果でパワーをチャージする。幸運にも≪ダンディライオン≫が墓地に落ちたのでトークンも2本発生。バックアップも済ませそのまま攻撃宣言。≪デモンズ・チェーン≫が投げられるが≪サイクロン≫が断ち切り≪ワーム・ゼクス≫を撃破。

れいとは≪ブラック・ホール≫場を空にし裏守備セット。ワームモンスターは裏向きで本領を発揮するカードが多くこういう動きになってしまうのである。

攻めるアクセラは≪クリッター≫で攻撃を仕掛けるがここで必殺≪W星雲隕石≫が降り注ぐ、≪ワーム・ヤガン≫の効果が発動しバウンスされてしまった。このままエンドしてしまうと≪W星雲隕石≫のさらなる効果が発揮されてしまう、アクセラは≪カオス・ソーサラー≫でワームを宇宙の向こうへ除外。ターンを終了する。

れいとは手札が厳しいのかカードを伏せるだけで≪カオス・ソーサラー≫のダイレクトアタックを受けてしまう、なんとか裏守備セットをするもアクセラの≪ワン・フォー・ワン≫からの≪グローアップ・バルブ≫さらに≪クリッター≫を絡め≪TG ハイパー・ライブラリアン≫+≪スクラップ・ドラゴン≫の布陣を決められてしまう。

れいとはじりじりと追い詰められ、最終的に≪ブラック・ローズ・ドラゴン≫の効果で裏守備モンスターを無力化され無念のサレンダー。

≪2ゲーム目≫ ○れいとは先攻を選択

手札の質を確保する≪強欲で謙虚な壺≫スタートだがよほど状況が芳しくないのか、めくれた≪強欲で謙虚な壺≫を加えて4伏せエンド。

アクセラも2伏せでターンを渡すがエンドフェイズに≪サイクロン≫で≪トラップ・スタン≫を抜かれてしまう、これはれいとにとっては大きい。

≪強欲で謙虚な壺≫で≪神の警告≫を加えたれいとに対しアクセラは≪クリッター≫を召喚し≪神の警告≫を使わせる。肚の探り合いである。

先にアクセラが仕掛ける。≪ローンファイア・ブロッサム≫を召喚し展開を目指す、しかし≪月の書≫で通らず。

今度はれいとが切り返す。≪サイクロン≫で伏せを剥いだ後伏せていた≪ワーム・カルタロス≫の効果で≪ワーム・ゼクス≫を呼び出し召喚。その効果で≪ワーム・クィーン≫を隕石の中に待機させ攻撃宣言、アクセラのライフを奪い取る。

前も後ろも厚いれいとに対し≪デブリ・ドラゴン≫から起死回生の≪ブラック・ローズ・ドラゴン≫を狙うが≪昇天の黒角笛≫の音色がそれを許さない。攻撃に対し≪トラゴエディア≫(ATK1800)で応戦するも≪リビングデッドの呼び声≫に導かれた≪ワーム・クィーン≫に蹂躙されてしまい。≪ワーム・キング≫+≪インヴェルズ・ローチ≫と場を作られてしまう。

≪貪欲な壺≫から戻した≪トラゴエディア≫を幸運にも引き込むが、≪死者蘇生≫で再び≪ワーム・クィーン≫が侵攻し万事休す。アクセラはサレンダーを宣言。

≪3ゲーム目≫ ○アクセラは先攻を選択

3ゲーム目、泣いても笑っても最後のデュエルである。≪ローンファイア・ブロッサム≫から≪ダンディライオン≫が生えてスタートを切った。

れいとは≪ワーム・ゼクス≫から≪ワーム・ヤガン≫。【ワーム】の最もベーシックな動きである。攻撃は行わずに3枚を伏せてエンド。

アクセラは”動”の動きで早々に仕掛ける、2枚目の≪ローンファイア・ブロッサム≫を召喚。これに反応し≪御前試合≫が開催決定するが、冷静に≪サイクロン≫で中止に、しかし守りが固く≪月の書≫で効果を発揮させてもらえず。

対するれいとは”静”、≪強欲で謙虚な壺≫から≪神の警告≫を加える。さらに≪ワーム・ヤガン≫で≪ダンディライオン≫をバウンスして攻撃宣言、≪冥府の使者ゴーズ≫を警戒してかダイレクトアタックは行わずターンエンド。

【ジャンド】はシンクロ召喚に特化したデッキ、そのため下級同士の殴り合いには滅法弱い。アクセラは≪カードガンナー≫を召喚するが、先ほど加わっていた≪神の警告≫により通らず。ノーガードとなってしまう。

れいとが動く、姿を隠していた≪ワーム・カルタロス≫により≪ワーム・ヤガン≫が手札に加わり、≪ワーム・ゼクス≫≪ワーム・ヤガン≫≪ワーム・カルタロス≫の総攻撃によりアクセラのライフは一気に4000まで削られてしまう。”ワームの侵攻”とはこのことか。さらに天敵≪インヴェルズ・ローチ≫まで呼び出されてしまう。

アクセラ苦悶の表情。この頃の【ジャンド】が最も手を焼いた≪インヴェルズ・ローチ≫である。≪デブリ・ドラゴン≫召喚から≪カードガンナー≫を呼び出す。シンクロ召喚は封じられているが…?


バトルフェイズに≪ワーム・ゼクス≫に自爆特攻。≪カードガンナー≫の部品から新たな手札を生み出す作戦である。果たして…?









しかし、逆転の1枚は引き込めず勝利の女神が微笑むことはなかった…アクセラは静かにサレンダーを宣言し、ここにかもめ亭25の全ての試合が終了。



時代を逆行して行われる遊び”ゲートボール”。鳴り響いていた再上演のベルが今静かに止んでいく


○れいと2-1アクセラ

優勝:れいと【ワーム】
準優勝:アクセラデブリジャンド】
三位:らんち【スクラップ】
四位:るる【TGガジェット】
五位:帝【クイックジャンド】
六位;わいとめあ【カラクリ】
七位:ケルベロスLV99【TG代行天使】
八位:サクヤ【旋風BF】

(五位~八位は予選スイスドローの順位・昇順にて決定)


これにてかもめ亭25~An' call Belle~の全てのカバレージを書き終えることができました。6/3の開催から2か月もかかってしまい、また稚拙な文章故各試合の面白さが全て伝えきれていないことが悔やまれます。まだまだ精進あるのみです。



バレージを取らせていただいたお二方、またかもめ亭25~An' call Bell~にご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました!