かもめ亭(離れ)

大地から、大気から、やりがいを摂取しよう!

閉幕!かもめ亭バトルファクトリー4D

去る4月17日、”かもめ亭バトルファクトリー4D”というイベントを行いました。

 

前回大会の概要はこちらにて

https://kaixa913yarigai.hatenablog.com/entry/2020/12/02/222238

 

前回大会の反省を活かしてデッキを大幅にアップデート、一部強すぎたデッキを殿堂入りという形で卒業させて、新しいデッキまで導入して臨んだ今大会でありました。

 

会場のラボーグ様にもご協力を頂き、増枠して12チーム36名。ついに2リーグ制の始まりです。

 

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南海なんば駅の目の前にあった球場です、日本橋からも近い

目指すところは「楽しくカジュアルだけど真剣に戦う場を作る」ことでした。レンタルデッキ制という気軽さ・チーム戦で仲間と参加する楽しさ・予選総当たり5戦という対戦のボリューム感の3点で参加者の満足度を上げていこう。という方針によってかもめ亭バトルファクトリーは成り立っています。

 

予選総当たりは賛否あるかと思います。しかしながら分母の少ない大会でのスイスドロー制は満足なラウンド数を確保できず、折角特殊なイベントに参加して頂いたのだからなるべく多くの対戦をしてほしいという想いの下で継続して運用しています。(これは本家かもめ亭でも同じ考えです)

私自身、予選4戦というのは少ないなと常々感じておりました(決勝卓までまともに進めない弱いプレイヤーだからいけない)

 

◆大会結果

 

◆各チームの所持デッキ

 

セ・リーグ

・にゅうにゅう

ニューニスト【ナチュル】

ひろしいで【ダークモンスター】

ティウス【ワーム】

・W  nebula

れいと【エレキ】

しょっかー【電池メン】

さいか【ラヴァル】

保土ヶ谷高校

はなう【光アンデ】

たかし【エーリアン】

さばだば【旋風BF】

・虚無の会

OWNGOAL【X-セイバー】

夢見【サイバー・ダーク】

プロフェッサーV【墓地BF】

・宮原系男子

まるお【天変ディーヴァ】

しのだ【氷結界】

フラウ【スクラップ】

・強謙イベント正規軍

もあい【サイバー・ドラゴン

ベルク【代行天使】

太郎【霞の谷】

 

パ・リーグ

・罪深き終末論

みどり【サイキック】

スズカ【アライブ剣闘獣】

蓮【ライトロード】

・どうも助かりますよ

かもかも【ジュラック】

やまなし【AOJ】

砂糖と塩【スキドレTG】

・稲川さんの恋と怪談

イトマキ【魔轟神】

たっく【ジェムナイト】

よしえ【インフェルニティ】

・かぜちゅ!

リュグロー【リチュア】

風神【墓守】

ととり【ディフォーマー】

・2000万パワーズ

るーちゃ【ガスタ】

マルチ【カエル帝】

ジョニー【ヴァイロン】

・じじいウォーズ

わいとめあ【ハーピィ】

寝太郎【ゲートHERO】

神速【クイックジャンド】

 

今回は少し突っ込んだ内容も偉そうに書いていきます。

 

  1. 通常とは違った意味の“チーム戦”

 

カードゲームのチーム戦とは、ほとんどのケースにおいて”個人戦の集合体”にすぎません。チーム単位で対戦を行い、勝利数の多いほうが勝利する。という形式です。

 言うなれば、作戦やチームワークなど特に必要もなく、大会が始まってしまえば個人の腕前によるウエイトが大半を占めます。

*上記を批判するわけではありません。事前に構築相談や調整をチーム単位で行うことは非常に重要です。

 

バトルファクトリーではまず”ドラフト”という従来の大会にはないイベントが発生します。運営から提示された3グループごとの12デッキ、合計36の山から各ランクごとにデッキを選択し、指名する。さながらプロ野球のドラフトが行われます。

ここで重要なポイントは

  • 指名が被ったらくじ引きをして獲得の成否を決める

⇒外したならば他チームの指名を見届けた後に改め外れ〇位として指名を行う

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デッキドラフト、Aから取るか?Cから取るか?



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指名が被ると運命のくじ引きタイムが…

 

  • 誰が・どれを使うか、決める

⇒上記の通りくじ引きや運に左右されてしまうため、望み通りのデッキが手元に来ない可能性もあります。こうした時にチームの誰がどんなデッキが得意でこれなら乗りこなせる。みたいな共通認識を持っておくことで、想定外の事態からもアドリブを利かせることができます。

 

  • 他チームの動きを見て、“流れ”を読む

⇒ランクの指名順は決まっていないため、1巡目にAランクを取るもよし、Cランクから取ってもよし、そのため他チームの動き次第で決めていたルートが塞がってしまうこともあるでしょう、そのため決めていた順番を歪めて別のルートを取る作戦を取ったチームもありました。(現実のプロ野球にも“報復指名”という概念があったりします)

 

  1. ランクに惑わされない~Cランクを舐めてかからない~

 

 36個もデッキがあるメタゲームであり、それぞれのデッキにおけるパワーレベルの差は間違いなく存在しています。しかしA=強い、C=弱い。といった決めつけは些か早計だと思います。

 確かにAランクのデッキは当時のトーナメント環境に存在したデッキが多く、戦略も洗練されており、それぞれが強力な強みを持っています。

 一方でB~Cランクのデッキは当時の基準ならお世辞にも強いと言えないようなものまで存在しています。ですが、10年の歳月を経てカードが進化していくように、プレイヤーの構築理論やプレイングも進化をしていきました。これらのデッキには当時からあった戦略に加えて、最新の遊戯王で培われた見識や構築術のエッセンスが交わることでそれぞれが強烈な個性を発揮するまでになりました。

 

 例えば【ヴァイロン】や【ディフォーマー】は装備カード1枚から爆発的な火力を発揮し、【天変ディーヴァ】は独特のアドバンテージギミックを内包し、【ガスタ】【サイキック】はリクルーターによる戦線維持に長け、【ナチュル】は魔法罠を完封しうる「バンブーシュート」というクローザーを擁しています。

 

上記のデッキがAランクのデッキと真っ向勝負をして高いアベレージを残せるとは言い難いです。が、“丸さ”がない代わりに強烈な“尖り”を持っていることがこれらのデッキの魅力でもあります。実際決勝戦まで勝ち残った【ナチュル】【サイキック】はともに6-1というスコアを叩き出し、両者ともチームをけん引する獅子奮迅の活躍を見せつけました。

 

便宜上、ランクを振り分けてはいますがそれに惑わされずに各デッキの特徴を吟味し、チームで相談して指名することがかもめ亭バトルファクトリーの面白さであると思っております。

 

  1. 最後に

 

かもめ亭というイベント、初めて開催してから本当に10年が経過してしまいました。今まで私が行ってきたイベントは個人戦21回・チーム戦11回・ドラフト大会3回・バトルファクトリー4回と合計39回になりますが、その中で起きた様々なことがまだ昨日のことのように思い出せます。

今回協力してくれたスタッフ達も、もともとは参加者であり、そこから繋がりが生まれて力を貸して下さりました。

 

私も年を取り、所帯を持ち、昔ほどフットワークが軽くはありませんが、まだ完全に燃焼しきっている感覚が来るまでは細々とこうしてイベント運営に携わることができたらと思っております。

 

かもめ亭のモットーは”明るく・楽しく・真剣に”遊戯王OCGを遊ぶことです。これだけは10年間ずっと遵守してきたつもりであります。

 

また、私が参加者の皆様と繋がりを持つことができたように、参加者同士でも繋がりを持って頂けるとイベントを開く身としても嬉しい限りでございます。

 

以下大会風景です

 

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破邪の大剣-バオウがスノーマンイーターを木っ端微塵に!

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打率は低くともパワーヒッター、ディフォーマーが豪快なアーチを架ける!

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最近新カードが加わったエーリアンも堂々参戦、ゴルガー2600が強いぞ!

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エレキ対ナチュル、技巧派対技巧派はナチュルフライトフライが大活躍し自然の力を見せつけた

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結束の力、打撃開眼したジュラックの猛打が止まらない!!

 



 

では次回まで、今回参加してくださった皆様。まことにありがとうございました!

 

運営陣一同

 

 

やりがいを持って!がんばります!!!

 

 

では!