かもめ亭(離れ)

大地から、大気から、やりがいを摂取しよう!

閉幕!かもめ亭バトルファクトリー3D!


去る11月28日、”かもめ亭バトルファクトリー3D”というイベントを行いました。

 

2018年に行った”かもめ亭バトルファクトリー”(貸出デッキ大会)

 

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そこでの反省点を踏まえ、新ルール”デッキドラフト”の試験運用も兼ねた”かもめ亭バトルファクトリー2D”を関係者間で開催

 

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この時点でイベントとしてほぼ形作ることができ、運用可能と判断しましたが、参加人数が最大24と、大会としては決して多くない規模であることがネックでした。

 

そんな折、「強欲で謙虚なイベント」様へ2回の出張サブイベント出展があり、何かに突き動かされるように(変な)デッキを作りづけていました。

kaixa913yarigai.hatenablog.com

 

そうして最初のバトルファクトリーから2年以上が経過し、ここまで作成したデッキ47個から厳選した36種をセレクト。主に当時環境にいた強いデッキ群は”殿堂入り”とする、全く新しい環境を強引に生み出し本来なかった歴史を捏造した、貸出デッキゲートボールの大会”かもめ亭バトルファクトリー3D”が誕生しました。(DはドラフトのD、ランス5Dみたいな感じではありません

 

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デッキリスト、赤がA・青がB・緑がCランク

 

ちなみにかもめ亭貸出デッキは以下のようになっています↓

 

 

 

今回は会場のラボーグ様に大型テレビを貸して頂きプロ野球のドラフト風に指名を投影しました!

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一巡目指名終了。×付きは抽選で外れた後の外れ一位指名 墓守とインフェルニティが競合

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二巡目、ダークモンスターが3チーム競合で会場がどよめく

 

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最終指名、ドラグニティが3チーム競合。1回もくじ引きしなかったチームもちらほら

各チーム3回の指名を行い、最終的にABCグループのデッキを1つずつ揃える(どのランクから指名するかは自由)というルールで行いました。Aから強いデッキを集めていくチームもあれば、Cから指名して平均的な強さを目指すチームも見られ、指名が競合した時は会場の盛り上がりが凄かったです。

 

指名が決まった後は普通の大会形式、10チーム参加で2ブロック総当たり、ブロックあたり5チーム。通常の大会なら予選は4回戦で1回戦分浮く時間がありますが…?

 

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野球大国、愛媛県は松山。アイコンは愛媛のキャラクター”みきゃん”

どうせレンタルデッキで遊ぶなら沢山遊べたほうがいいと思い、両ブロックの浮いたチーム同士で”セ・パ交流戦”を実装(予選の一部なので当然戦績にも影響されます)

 

結果はパが3勝・セが2勝、ここでもセリーグは負けました…

 

以下は大会風景です

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黒槍のブラストにパワーを集中して超貫通!をなんとかヴェーラーでカット!

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コアデストロイが火を噴くぜ

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試合開始1分で会場に響き渡る悲鳴、現場に行ったら初回先頭打者本塁打を被弾していた(クリスティア)

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スキドレバルバ E:げんじゅうのつの

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大学生諸君!天変宣告は儲かる!がっつりアドがとれるぞ!

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モバホンのDE字レア集めるのに苦労しました…

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ドゥクス+ファランクスで場にチューナーが出てくるから実質ハリファイバー

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破邪の大剣-バオウを片手にライオウに攻めかかるトライデントウォリアー君

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インヴェルズVSXーセイバー、侵略はさせない!

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勝戦、2試合ともモバホン複製術が決まり会場が熱狂に包まれる!

ディフォーマーが乱舞し氷結界のガンターラが場を支配しダークネフティスが戦場に羽ばたきエレキが直接攻撃を叩き込みまくる、当時なかったはずの捏造された歴史の遊戯王がそこにありました。


至らない主催ではありましたが、皆様に些かでも楽しい時間を提供できたかなと感じることができました。

 

レンタルデッキを”ドラフト”という意味不明な概念をどうにか形にすることができたのは私の力ではなく周囲の協力があってこそです。本当にありがとうございました。

 

来年2021もかもめ亭は細々とでも続けていく所存であります、今後とも御贔屓くださりますよう…

 

 

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今回最大のやらかし、かめめ亭とは…

終わります(´・ω・`)

【今更】かもめ亭32

 

 

去る8月29日、かもめ亭32が閉幕しました。

 

発足以来。半年以上のスパンを開けたことがなかったかもめ亭ですが、かもめ亭31からほぼ2年間もブランクがあり、もう二度と開催できないのかなという考えが頭をよぎったこともありました。

 

そのような中、関係各所からのフォローもあり、どうにか開催に漕ぎつけることができました。この場を借りて改め御礼申し上げます。

 

来年で発足から10年が経過する弊イベントですが、まだまだ完成形には程遠いと感じております、やれることや改善すべきこと、枚挙に暇がありません。

 

通常の大会や、貸出デッキ大会”バトルファクトリー”など私自身まだ燃焼しきってないところもあるため、開催ペースこそ鈍重になるやと思いますが、日頃ご厚意頂いている皆様におかれましては、今後とも変わらぬご愛顧をいただければ幸いでございます。

 

変な堅苦しい文章になってしまいましたが簡単な事後報告です。

 

無理を色々通していただいたティム東白楽店の皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

↓決勝戦A卓の動画になります。何から何までありがとうございました!

www.youtube.com

 

 

【旧枠モダン】黒コントロールについて

*当記事はMTGエアプレイヤーが作成した文章です。そのことをご了承の上で閲覧を推奨致します。尚、現在キリ番報告やWebリングへの加入は受け付けておりません。

 

  1. はじめに

 

2020年現在の旧枠モダン環境において不遇であろうアーキタイプの一つ“黒単“。どうにかして勝てそうな黒単を目指して今回のデッキを考案しました。

 

黒といえば“ハンデス”“クリーチャー除去”に優れた色です。しかしながらそれだけではゲームに勝利する手段にはならないため別にフィニッシャーを用意する必要があります。

 

旧枠モダンは使用可能カードが1000枚弱とスタンダードよりもカードプールが狭いフォーマットではありますが、フィニッシャーを務められるスペックを持つカードが複数存在しており、デッキを構築する上で嬉しい悩みとなります。

 

今回は黒単の特権である「堕落」をフィニッシャーに据え、補助として「魂の饗宴」を4枚採用することでドレイン呪文に特化した構築にしました。ライフをガンガン吸っていきましょう!

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↑2000年初出であるインベイジョンと同期の吸血鬼

 

  1. デッキリスト

 

沼 24

 

強迫 4

恐怖 4

ファイレクシアの闘技場 2

もぎとり 4

魔性の教示者 3

魂の饗宴 4

精神ヘドロ 1

堕落 4

 

精神石 4

友なる石 4

氷の干渉器 1

次元の門 1

 

サイドデッキ

 

死体焼却 1

燻し 2

呆然 2

消えないこだま 1

 

トーモッドの墓所 1

防御の光網 2

石臼 2

ウルザの鎧 1

 

解呪3

 

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  1. デッキコンセプト

 

  • ノンクリーチャーにすることで相手のクリーチャー除去札を全て腐らせる
  • マナフラッドを火力に還元する「堕落」補助輪としての「魂の饗宴」
  • ロングゲームに持ち込み「次元の門」から「堕落」をサーチ
  • マナブーストを絡めた速度増強で「もぎとり」の早打ちによる抗ビートダウン性能の底上げ

 

イシュトヴァーンおじ「もうひといきじゃ!パワーをだらくに!」

 

虚無ベーザ「いいですとも!」

 

虚無ス「つかうがいいすべてのマナを…」

 

虚無ス「ちんあつ」

 

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いきなり鎮圧かよ?アオッパリ(青白コン野郎)らしいな
  1. 各カードの採用理由

 

「沼」

 

「堕落」「精神ヘドロ」「もぎとり」と沼カードの枚数を参照するカードを多数採用している都合上土地はこれだけになります。

 

今回は第7版とオデッセイブロックのカードが多数含まれているためオデッセイの沼を使用しています(捨ててなくてよかった…)

 

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「強迫」

 

1マナの手札破壊呪文としては最高クラスの性能を持つカードであり、旧枠モダンにおいてもその強力さは折り紙付きです。【ゴブリン】や【ステロイド】には効き目が薄いですが、ピーピングをすることで何ターン耐えられるかの計算が立てやすいためアドバンテージ面以外でも有用であり、コンボデッキやコントロールには急所を突くことができるため4枚採用しました。ゲーム後半は「堕落」を打つ前の安全確認の役目も担います

 

「恐怖」

 

2マナのスペル除去枠は他に「悪魔の布告」「燻し」「不純な飢え」などがあり、恐怖を含めどれも長所がありますが

 

「悪魔の布告」→プロテクション持ちに強いが狙い撃ちができない、特に【ゴブリン】相手に「ゴブリンの戦長」や「ゴブリンの群衆追い」を除去できない可能性がある

「燻し」→黒いクリーチャーにも効果があり、2020年5月現在の旧枠モダン環境においては黒いビートダウンデッキや「影魔導士の浸透者」が鳴りを潜めているため強みが活かせない。また「包囲攻撃の司令官」を消せないことが看過できない。

「不純な飢え」→タフネス2以下を除去しつつライフ2点ゲインは対ビートダウンにおいては悪くない性能、しかしながら今回の構築ではドレイン8枚体制でありライフゲインは他で賄えるため不採用に、ソーサリー除去は「もぎとり」で十分。

 

「恐怖」はプロテクション持ちにあたらず「惑乱の死霊」などの黒いクリーチャーにも効き目がありませんが、インスタントであり、マナコストを問わず、狙って打てるところを買って採用となりました。2マナ域で「ゴブリンの戦長」「包囲攻撃の司令官」「稲妻の天使」「樹上の村」「スキジック」を全て射程内に収めるのはこのカードだけです。

 

「ファイレクシアの闘技場」

 

1点のライフと引き換えに1枚のドロー加速、土地も呪文もたくさん手札に引き込みたいため採用です。払ったライフは後半ドレイン呪文で取り返していきましょう。

 

「魔性の教示者」

 

デッキから好きなカードを何でも手札に加えられる、黒だけの特権とも言えるカードです。2ターン目のマナファクトから3ターン目に唱えて「もぎとり」「精神ヘドロ」などの強力な呪文に繋げたり、後半は「堕落」や「次元の門」を手札に加えたりと便利な1枚です。裏を返せばソーサリータイミングで4マナを消費するためテンポがすこぶる悪く、それを軽減するためのマナファクト8枚体制でもあります。

 

「もぎとり」

 

沼カード×1のマイナス修正を与えるソーサリー、沼を4枚並べて4ターン目に唱えれば全体にマイナス4/4、殆どのクリーチャーは死亡するでしょう、今回の構築ではノンクリーチャーであるためこちらの被害は0、気軽に唱えられます。

 

マナファクト込みで最速3ターン目に唱えても白系ビートダウンの「栄光の唱歌」+「ヴェクの聖騎士」や「獣群の呼び声」の象トークンを始末できるため、ほぼ「神の怒り」と同じカードと考えて問題ないと思います。

 

「精神ヘドロ」

 

沼カードの枚数分相手にハンデスを突き付けるカードです。わざわざ沼を5枚並べずとも十分強力であり、このデッキなら最低でも3枚ぐらいは落とせるため「遁走」以上の仕事は可能です。「魔性の教示者」から決めると綺麗ですね。

 

「魂の饗宴」

 

5マナの4点ドレイン。ただ漫然と唱えるだけではそれほど強くないカードであり、「堕落」とはカードパワーに差がありますが

  • 「堕落」4枚だけでは引き込むことができず、無駄にゲームが長引く恐れがあること
  • 特に「堕落」をクリーチャーに打ち込んで延命を図らざるを得なくなったときに勝ちが大きく遠のいてしまうこと
  • ダメージを与えるのではなく、ライフを失わせるため「防御円」や「崇拝」を貫通できること(特に崇拝を貫通できることは大きい)

この3点を考慮し今回は4枚採用しました。【ピットサイクル】かよ

「堕落」

 

このデッキのフィニッシャーです、沼6枚の状態から順当に唱えていき6点→7点→8点と与えれば理論上はゲームに勝利できます。「堕落」を3枚引くためのカードである「教示者」「次元の門」「闘技場」があり、3枚を引き込めずとも「魂の饗宴」を2枚引くことで「堕落」1枚分、また多色デッキならば「アダーカー荒原」「血染めのぬかるみ」などのライフを苛める土地が間接的にこちらの攻める負担を軽減してくれます。

 

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第7版で揃えました

 

「精神石」

 

旧枠モダンマナ加速カード1番手(私的)不要になったら新たなカードに還元できる便利な1枚です。ただしこのデッキはマナフラッドすることも前提条件の一つであり、12マナ出せる状態にすることで「次元の門」→「堕落」を1ターンで遂行できるためドロー能力はあまり使わないかもしれません。

 

「友なる石」

 

マナ加速カード2番手、旧枠モダンには「魔力の櫃」「厳かなモノリス「スランの発電機」どころか「シッセイの指輪」も「摩滅したパワーストーン」も存在しないため泣く泣く採用することに、このデッキは他の色のマナを必要としない構築ではありますが、これのおかげでサイドデッキに「解呪」を取ることができます(旧枠モダンにおける白→黒の色対策カードは強烈なカードが多く、黒のカードだけではどうしようもないことが多々あるため、相手のマナベースを利用してこのカードから白マナを捻出します)

 

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陰謀団の貴重品室って今すごい高いんですね…

 

「氷の干渉器」

 

プロテクション持ちや、不意の速攻クリーチャーなどに対する保険にもなるユーティリティです。スレッショルドを達成した「秘境の処罰者」に「もぎとり」が届かない状況もこれがあれば耐え忍ぶことができます。また相手の「真鍮の都」をダメージソースにできることも小さくないメリットです。

 

「次元の門」

 

設置6マナ、起動6マナと重さの塊みたいなカードではありますが、使い減りしないサーチカードということで順当に回れば勝ちは目前になります。マナファクト8枚体制はデッキスペル枚数を圧迫してしまいますが、このカードにより後半は有効牌を確実に手元に持ってくることができるため、追い詰めたのに最後に一手足らずに挽回されるといった負け方を回避する可能性が上がります。INV~ODY期の黒コントロールには「陰謀団の貴重品室」が、旧枠モダンにはそんなものはありません、マナファクトと大量の沼を並べましょう。

 

 

サイドデッキ

 

「死体焼却」

「トーモッドの墓所

 

お手軽墓地対策カードです、「起源」が入っているデッキや【永劫の輪廻】に対して投入します。

 

「解呪」

 

白マナが出るデッキは何かしらの対黒エンチャントが入っている可能性が高く、「崇拝」「防御円」「因果応報」など1枚でゲームを支配するカードがプールに複数存在しているため、「友なる石」から捻出できる白マナから「解呪」を使うプランを採用しました。「聖なるメサ」の対策になる点も〇です。

 

「燻し」

 

アグロ系デッキに対する5、6枚目の除去です、【ゴブリン】を始めとするこれらのデッキにはインスタント除去の枚数が防御力に直結するため2枠取りました。

 

「呆然」

 

お手軽にアドバンテージを獲得できるカードですが、「起源」加入後の旧枠モダンにおいては墓地活用するデッキが増加してしまったためメインからは投入しづらくなってしまいました。それでも【青白コントロール】【赤黒コントロール】などには気軽に唱えられるカードのため好きな1枚です。

 

「消えないこだま」

 

墓地対策兼ライブラリー破壊を1枚でこなす強烈なソーサリーです、中盤以降に唱えれば相手の主力カードを根こそぎ除外することができます。魔性の教示者から綺麗に繋がる5マナという点もグッドです。メインから採用したいところでしたが【ゴブリン】などのアグロデッキへの耐性を上げたかったので4枚目の「恐怖」に枠を譲りました。

 

余談ですが私がMTGを始めた2003年には2000円ほどしていたこのカード、2018年には70円で購入できました。時代は変わったのですね。

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プロフェシーとほぼ同期に発行されたカード、再録禁止のようです。

 

「石臼」

「防御の光網」

 

【青白コントロール】への勝ち筋を考えるにあたり、中途半端なクリーチャー戦略は「近づきがたい監視塔」や「聖なるメサ」に阻まれ、ドレイン呪文一辺倒ではカウンターを構えるに猶予を与えてしまいます。早いターンから「石臼」を投げつけることで対処を迫り、ライブラリー破壊が「消えないこだま」の威力を増強することにも繋がります。

 

「防御の光網」もカウンターへのアンチカードであり、置物対策の「解呪」「沈黙のオーラ」「解体の一撃」を絞り出すことができるため、他の置物を生かすことにも貢献します。維持できている状況なら手札破壊やドレイン呪文も通りやすいことでしょう。

 

「ウルザの鎧」

 

アグロデッキに雑に置いてもそれなりに効果があり、赤系デッキがこの手の鈍足デッキに投入してくる「魔力のとげ」を完封できることも嬉しい1枚です。緑白や白単のビートダウンがサイドから「聖なるメサ」を入れてくることもあり、それに耐性がつくのも大きいです。アーティファクトのため「天啓の光」にも引っ掛かりません。

 

  1. 採用を見送ったカード

 

「砂漠」

 

「サルタリーの僧侶」や「極楽鳥」+「怨恨」を面倒見ることで除去を節約することができるカードですが、マナファクト+砂漠のマナ込みでギリギリ唱えることによる「もぎとり」「堕落」の威力を大きく損なう点が気になり不採用としました。

 

「やせた原野」

 

サイクリング能力こそ魅力的ですが、マナフラッド上等のゲームプランであること、防御手段に乏しくスペルを唱えるのを遅らせたくないためタップインが致命的になることを考慮し不採用に。

 

「産卵池」

 

中途半端にマナを使ってブロッカーを生成するぐらいなら後半にドレイン呪文を連打してライフを挽回できるため不採用、タップインであることも大きくマイナスです。

 

「ナントゥーコの影」

 

2003年は2000円ほどしていた往年の黒いデッキにおいて活躍したカードですが、「花の壁」やプロテクション(黒)が跋扈している現在の情勢ではコントロールでの採用は厳しいと感じました。

 

「冥界のスピリット」

 

【ネザーゴー】というジャンルを産み出したほどのカードですが、これだけで勝つには10回の攻撃に成功する必要があり、2/2というサイズは壁にも象にも届かず、プロテクションとシャドーによりブロッカーにもなり得ない状況が頻発してしまうため不採用としました。このカードを使うなら「死の奈落の捧げもの」と一緒に使って4/4に育てたいところです。

 

「惑乱の死霊」

 

スピリットと違ってフライヤーであるため壁には阻まれませんが、中途半端な枚数のクリーチャーを採用することで、“相手の除去を腐らせる”コンセプトが一貫しなくなるため不採用としました。スペックそのものは強力なカードです。

 

「ネクラタル」

「顔なしの解体者」

 

除去効果を内蔵したクリーチャーたちであり、2/1先制攻撃と2/3と悪くないスペックがありますが、最終的に「もぎとり」に巻き込まれてしまうことで獲得したアドバンテージが実質±0みたいなこともあり得ます。

 

「隆盛なるエヴィンカー」

 

3/3飛行、黒以外永続マイナス1修正と「金切るときの声」や「包囲攻撃の司令官」などに刺さるカードではありますが、パワー3はフィニッシャーとしては役者不足であり、「稲妻」の射程圏内であるため難しい1枚です。「ウルザの鎧」とサイド枠で迷っていました。

 

夢魔

 

沼の枚数分のP/Tを持つフライヤーであり、殴れる「堕落」のようなものですが、大群で攻めかかられると結局「もぎとり」に頼ることになりこのカードも一緒に流されてしまうためこれも難しい1枚です。デザインが好きなので使いたいところ。

 

「悲哀の化身」

 

「戦慄をなすものヴィザラ」をくださいこちらがノンクリーチャーである以上コスト軽減が相手に依存することになってしまいます。このカードを使うならドレインをハンデスに置き換えて場と手札の両方を攻めていきたいところです。

 

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昔憧れたカードの1枚です

 

「血の復讐」

 

ライフロスこそありますが、1マナで撃てること、アーティファクトクリーチャーも除去できること、初動の「極楽鳥」に間に合うことが「恐怖」よりも優れた点であります。サイドの「燻し」と迷ったカードです。

 

「ゾンビの横行」

 

黒コントロールはデッキコンセプト上相手のデッキによってクリーチャー除去或いはハンデスのどちらかが不要牌と化してしまうジレンマがあります。このカードは不要牌をクリーチャーに還元するカードであり、「ファイレクシアの闘技場」下ならアドバンテージロスも目を瞑ることもできますが

  • 引きすぎた土地は「次元の門」を回し「堕落」の火力に充てる
  • 闘技場を2枚に抑えているため手札いっぱいという状況にはなり辛い
  • 捨てたいカードである「冥界のスピリット」の不採用

 

この3点のため、漫然と採用したところで質の悪いブロッカー生成装置にしかならないので今回は不採用としました。

 

「蔓延」

 

有用な全体除去カードではありますが、インスタント除去のほうが環境に合致していると判断したため、4枚の「もぎとり」以上のソーサリーは必要ないと思いました。

 

「迫害」

 

単色デッキには覿面強力なカードではありますが、赤単や白単、緑単は基本的にアグロやバーンであることが多いため枚数が期待できず、青単と黒単はそれほど見かけないため環境的に逆風と思われるカードです。

 

小型版の「頭の混乱」が実装されてほしい今日この頃であります。

 

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2マナでピーピングまでできるので再録されたら強そう

 

「苛性タール」

 

「防御円」「崇拝」を貫通できる恒久ダメージソースではありますが、代わりにテンポが悪い面が気になり、基本的にノーガード戦法を取るためにライフを獲得できるドレイン呪文で一貫することにしました。

 

  1. 戦績

 

エアプ故何もありません

 

コロナがな

 

コロナウィルス早く終息してくれ

 

  1. 終わりに

 

旧枠モダンというフォーマット、本当に面白いと思います。限られたカードプールの中において無から有を創造する過程が楽しく、このフォーマットのためだけにカードの再録情報を追ってしまうほど中毒性の高い遊びです。

 

2020年5月現在、世間ではコロナウィルスが猛威を奮い、カードゲームが盛り下がっていることを肌で感じています。今回このような記事を書いたのは自分自身のモチベーションのためが大半を占めています。来るべきコロナダーク(勝手に命名)開けのために今日もせっせと紙束デッキを調整して次回の大会でベストを尽くせるよう努力していきます。まだ1回も参加したことがないですが

【1103】イントゥ・ジ・インヴェルズ 虚無のままに【ゲートボール】

おはろーございます、あなたは 23947人目のお客様ですよ。
当記事には端末世界成分を含む、過激な虚無が存在しちゃいますったらしちゃいます。
よって、21歳以下は閲覧できまっせーぬ。
またー、当記事を閲覧したことによりあなたが砂糖菓子のような素敵で甘いリラダン的(?)
な損害を負ったとしても、当方は一切関知いたしませーぬ。
閲覧を希望される方は、自己責任でお進みください。
レッツ、健全ですばらしい虚無へゴーイング

 

 

*上の文章は無視していただいて構いません。なんならこの記事を丸々無視していただいて構いません。

 

2019年初秋、遊戯王OCGにおける一つのテーマを触りました。

 

 

その名も「インヴェルズ

 

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*ここから先は濃厚な”無”、及び   で構成されています。自信の無い方、心の弱い方、眠い方はすぐさま”戻る”ボタンを押してください。

 

 https://www.gachalog.com/list/82177706

 

メインデッキ x 41枚


ダーク・クリエイター x 1枚
ダーク・アームド・ドラゴン x 1枚
冥府の使者ゴーズ x 1枚
インヴェルズ・ギラファ x 3枚
インヴェルズ・モース x 2枚
インヴェルズ・マディス x 1枚
インヴェルズの先鋭 x 3枚
インヴェルズを呼ぶ者 x 1枚
インヴェルズの門番 x 1枚
インヴェルズの魔細胞 x 2枚
インヴェルズの斥候 x 1枚
キラー・トマト x 2枚
終末の騎士 x 1枚
ヘルウェイ・パトロール x 1枚
ヘル・セキュリティ x 2枚
悪夢再び x 3枚
強欲で謙虚な壺 x 2枚
サイクロン x 2枚
闇の誘惑 x 1枚
ハリケーン x 1枚
月の書 x 1枚
死者蘇生 x 1枚
奈落の落とし穴 x 2枚
くず鉄のかかし x 1枚
激流葬 x 1枚
リビングデッドの呼び声 x 1枚
侵略の波紋 x 1枚
強制脱出装置 x 1枚

 

エクストラデッキ x 15枚


インヴェルズ・ローチ x 1枚
No.39 希望皇ホープ x 1枚
ジェムナイト・パール x 1枚
イビリチュア・メロウガイスト x 1枚
A・O・J カタストル x 1枚
TG ハイパー・ライブラリアン x 1枚
ヘル・ツイン・コップ x 1枚
氷結界の龍 ブリューナク x 1枚
大地の騎士ガイアナイト x 1枚
ブラック・ローズ・ドラゴン x 1枚
デーモン・カオス・キング x 1枚
天刑王 ブラック・ハイランダー x 1枚
ダークエンド・ドラゴン x 1枚
スクラップ・ドラゴン x 1枚
氷結界の龍 トリシューラ x 1枚

 

サイドデッキ x 15枚


D.D.クロウ x 2枚
グレイブ・スクワーマー x 1枚
インヴェルズの歩哨 x 1枚
A・ジェネクス・クラッシャー x 1枚
邪帝ガイウス x 2枚
ダーク・ネクロフィア x 1枚
強制転移 x 1枚
ブラック・ホール x 1枚
連鎖除外 x 1枚
砂塵の大竜巻 x 1枚
御前試合 x 2枚
聖なるバリア -ミラーフォース- x 1枚

 

 

2 なぜこのテーマを触ろうと思ったのか

 

2019年中ごろ、初夏に【ガエル帝】を構築した私は新たな”刺激”を求めていました。そして夏のコミックマーケットに参加。後に「強欲で謙虚なイベント」に参加するきっかけとなる一日となりました、詳細は以下の記事にて(イベントレポートです)

https://kaixa913yarigai.hatenablog.com/entry/2019/09/27/104031

スタッフ参加するにおいての首脳会談で「汎用パーツはまだ在庫がありますし、なんなら(貸出デッキイベントに)ヴァイロンやインヴェルズを完成させて持ち込むことも辞さない覚悟があります」と私がうっかり言ってしまったので紆余曲折を経て結果的に触ることになってしまいました。

 

横山三国志風に言うと徐州の守備を任された張飛が部下に酒を振る舞ったシーンみたいな状況ですね。ーこれが大きな間違いであったー

 

3 主力(プレイアブル)を求めて

 

大してインヴェルズの事に詳しくなかった私はとりあえずすべてのカードのテキストに目を通しました。今までの印象は”重い””名前縛りがきつい”でしたが…

 

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業が深いと言えるきつい制約


《インヴェルズの斥候せっこう/Steelswarm Scout》 †
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 200/守 0
自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、
自分のメインフェイズ1の開始時にのみ発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
このカードは「インヴェルズ」と名のついたモンスターの
アドバンス召喚以外のためにはリリースできず、シンクロ素材にもできない。

 

は?

 

【インヴェルズ】専用の「黄泉ガエル」というポジションのカードです。本家よろしく魔法罠を伏せないスタイルを強制、そこはまあいいでしょう。

 

この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
このカードは「インヴェルズ」と名のついたモンスターの
アドバンス召喚以外のためにはリリースできず、シンクロ素材にもできない。

 

【カエル帝】が「フィッシュボーグガンナー」を回転させたり「粋カエル」でランク2を生成する、2011年にはもうアドバンス召喚デッキといえども特殊召喚を駆使していたものです。

この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない
このカードは「インヴェルズ」と名のついたモンスターの
アドバンス召喚以外のためにはリリースできず、シンクロ素材にもできない。

(´˙-˙ `)消費者舐めとんのか

 

きつい制約を抱えるカードを使いこなしてこそ真の決闘者ですね

 

 

4 各カードの採用理由

 

*【インヴェルズ】は当時の大会実績がほぼ無く、試行錯誤しながら1から組み上げたものになるため怪しい箇所が盛りだくさんです。世界中に存在するインヴェルザーの皆様からのお便りを切実にお待ちしております。

 

≪インヴェルズ・ギラファ≫

このデッキの核となるモンスターです、1体リリース2600打点+除去効果は優秀の一言に尽きます。墓地送りであるため≪スターダスト・ドラゴン≫≪真六武衆-シエン≫にも有効であり、守備力0というステータスも≪悪夢再び≫での回収が容易ということから大きなメリットです、ライフゲイン能力もグッド。

 

≪インヴェルズ・モース≫

 1体リリースで2400+2枚バウンス効果。罠ビート系列には効き目が薄いですが、【カラクリ】【ジャンド】といったシンクロモンスターを絡めてくるデッキへの返し札として優秀です。このカードも前述のスタダ・シエンに有効であり【インヴェルズ】がエクストラデッキ咎めることに優れていることがわかります。

 

≪インヴェルズ・マディス≫

 ギラファ・モースの除去効果は頼りになりますが、アドバンス召喚の際に≪奈落の落とし穴≫を打たれるとせっかく除去を行ってもそのままターンを流してしまうことが多く、所謂テンポロスが気になり1枚採用しました。除去効果こそありませんがギラファ釣り上げによる2600打点の増加・先鋭釣り上げから自爆特攻でシンクロを消しに行ける等、戦略に幅が出る1枚です。2200打点で≪サイバー・ドラゴン≫≪六武衆の師範≫に勝てるところも環境に合致しています。また、相手の場にカードがない状況でも打点を伸ばせることは他2種にない大きな長所と言えます。

 

≪インヴェルズの先鋭≫

 1850打点+強制効果による融合・シンクロ・儀式モンスターへの除去効果。純粋な罠ビートの1900打点にこそ手を焼きますが、それでも下級インヴェルズ随一の打点・悪夢再びによる回収が可能・アドバンス召喚のリリースにしても効果が出る。というメリットもあり3枚採用しました。

 

注意点は先鋭を巻き込んだシンクロ召喚を行った場合、相手の場に該当するモンスターがいなければ出したシンクロがそのまま破壊されてしまうことです(蘇生絡みで≪氷結界の龍 トリシューラ≫を狙う場合がままあります)

 

≪インヴェルズを呼ぶもの≫

 この環境における1700というラインは0と≠な数値であり、【ガジェット】系列以外には殆ど役割を持てません。アドバンス召喚に巻き込むことでマディスの項で触れたテンポロスの軽減+先鋭リクルートによる打点増強を狙います。

 

このカードを扱う場合はチェーンの組み方が重要です。上級インヴェルズもこいつも任意効果であるため好きな方をチェーン2にできます。弾圧を掻い潜りたい場合は呼ぶものをチェーン1に、奈落ならチェーン2といった具合に、現代遊戯王におけるうららケアの概念はすでにこの時代に確立されていたと言っても過言ではないでしょう。

 

≪インヴェルズの門番≫

 門番という割には控えめなステータスをしているインヴェルズ唯一無二の護りの要です。効果テキストはあってないようなものなので強いところだけを書きます。キラー・トマトから呼び出して守備表示に変更することで1900打点から上級を引くまで延命することが可能です。

 

しょうもないと思われてしまうかもしれませんが、下級インヴェルズが1900打点を前にした場合、原作遊☆戯☆王コミックス2巻(10話)におけるデーモンの召喚の快進撃のごとく無双されてしまうため、それを止めるという大役を果たせるカードです。(秋葉原で200円払って購入しました。DTC4のカードは本当に在庫がない!)

 

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≪インヴェルズの魔細胞≫ 

近年は≪インヴェルズ・オリジン≫というリンクモンスターの登場で価値が上がったと耳にしました。召喚条件は未来のカード≪フォトン・スラッシャー≫と同じであり、相手の場にモンスターがいなくても特殊召喚を行えます。0/0であるため実質はアドバンス召喚の餌といったポジションです。シンクロ召喚に巻き込めないことは大きなデメリットですが、各種リクルーター・悪夢再びに対応しており、特に悪夢再びからの魔細胞+上級による奇襲攻撃は【インヴェルズ】の数少ない強みであるため積極的に狙っていきたいところです。手札に被って強いわけではないため2枚採用に留めました。

 

≪インヴェルズの斥候≫

 【インヴェルズ】における最適化された≪黄泉ガエル≫ですが、最初の項で触れたとおり強烈なデメリットを複数抱えているモンスターです。遊戯王カードwikiにも≪ギブ&テイク≫で相手の場に押し付けよう。などと理不尽なコメントをされています。

 

それでも≪キラー・トマト≫⇒≪終末の騎士≫などで用意できる半恒久リリース要員としては(そこはかとなく)優秀であり、本家と同じく延命するために活用することもできます。

 

今回の構築は斥候軸ではないため1枚採用に留めました。

 

≪ダーク・クリエイター≫

 遊戯王wikiにおすすめされたから試しに1枚入れたら強かった。

 

墓地闇5体以上と中々重たい条件を抱えていますが、チェーンに乗らずに不意に飛んでくる2300/3000は盤面を固めるにあたり十分たりえる数値であり、効果こそありませんが打点の高い上級インヴェルズ蘇生、≪ヘル・セキュリティ≫蘇生からのシンクロ展開、後半ならば闇属性シンクロの蘇生まで狙っていけます。リクルーター、終末の騎士、アドバンス召喚と墓地を肥やす要素が多いため、悪夢再びを発動するタイミングだけ注意すれば難なく特殊召喚まで漕ぎ着けるでしょう。

 

ダーク・アームド・ドラゴン≫ 

闇属性中心なら必要不可欠といっても過言ではないカードです。たいした説明もありませんが、悪夢再び・≪ヘルウェイ・パトロール≫などで墓地の調整が容易であるため【墓地BF】のダムドに近い使用感です。ダムドを降らせて消耗させた後、悪夢再びで魔細胞ギラファを決めるといいですね。

 

冥府の使者ゴーズ

 残念ながらアドバンス召喚の素材にする役目は果たせませんが、単体性能が抜群にいいため採用。1チューナーのヘル・セキュリティもいるためここから8シンクロも狙っていけます。

 

≪キラー・トマト≫

奈落に落ちず、ガジェットに強い1400打点。終末の騎士から斥候を落とす役割があるため採用。このデッキは奈落に引っかかるモンスターが多数いるため様子見で殴りかかるには最適です。

 

≪終末の騎士≫

斥候、ヘルウェイ・パトロールを落とします。≪BF-精鋭のゼピュロス≫まで採用するか迷いましたが、戻して旨みのあるカードが少なく、カテゴリー縛りがきついテーマであるため不採用に、そのため終末被りも弱いので1枚だけに留めました。

 

≪ヘルウェイ・パトロール

アドバンス召喚テーマであるため召喚権の増強が必要になるときがありますが、≪クロス・ソウル≫などが実質使用できないという厳しい縛りがあります。終末からヘルウェイを待機させておくことで、斥候・魔細胞なしでも下級インヴェルズSS⇒上級インヴェルズ召喚と円滑な動きをさせることが可能になります。運用しにくいインヴェルズを呼ぶものの効果や、アドバンス後にヘル・セキュリティをSSしてシンクロに絡める役割も担います、痒い状況をバックアップしてくれる1枚です。

 

≪ヘル・セキュリティ≫ 

戦闘で破壊されるとレベル1の悪魔族をリクルートできます、手札に応じて同名・斥候・魔細胞を呼びだすことで無駄なく動くことができる名誉インヴェルズといっても過言ではないカードです。悪魔族デッキでありこれ自身も悪魔であるため≪天刑王-ブラック・ハイランダー≫≪デーモン・カオス・キング≫≪ヘル・ツイン・コップ≫といったユニークなカードも無理なく使用できます。

 

≪悪夢再び≫

このデッキにおける数少ないアドバンテージ源にしてパワーカードです。魔細胞+上級を同時に回収し即座に繰り出す動きは【インヴェルズ】の強みと言えます。終末の騎士で足りないインヴェルズを落として回収する動きも可能です。似たような挙動ができる【リチュア】のサルベージよりもアドバンテージ面では一歩遅れを取りますが、こちらは単体運用できるアタッカー(先鋭)、直接盤面に触れるギラファ・モースを使用できるため返し札として十分強力でしょう、サイド後からのDDクロウが厳しいので斥候に踏ませておきたいところ。

 

≪強欲で謙虚な壷≫

 【カエル帝】と同じくSSをあまり活用しないため採用しました。ただし斥候、魔細胞と喧嘩するため発動は若干タイミングを選びます。

 

≪死者蘇生≫

≪サイクロン≫

≪月の書≫

 説明不要かと思います、丸いし強いです。

 

≪ハリケーン

 ワンショットを狙えるデッキではありませんが、上級さえ通ればモンスターを退かすことを苦にしないため採用、弾圧を消して魔細胞ギラファを決めると気持ちいいですね。ダムドやダクリなどを安全に着地できるのもグッドです。

 

≪闇の誘惑≫ 

リクルーターや先鋭がダブついたときに有効牌を引き込むためのカードになります。斥候を蘇生しておいてワンチャン上級を引き込んだりできるため採用しました。

 

≪奈落の落とし穴≫ 

下級が1850止まりのため対ビートダウンへの防御として採用。この環境の奈落はスロットが余るならとりあえず入れてもいいと思います。

 

≪くず鉄のかかし≫

アドバンス召喚のために素材を確保しておきたいため採用。斥候とアンチシナジーではありますが、斥候がそこまで防御に貢献できるゲームは正直少ないためこちらのほうが護りという意味では強固です(だいたいメロウガイストに飛ばされる)。また遊戯王wikiに書かれていたのですが、トマト+終末などで強引にインヴェルズ・ローチSSし、そのローチをリリースして上級の効果を使うためのサポートにもなります(アドバンテージ、とは…)

 

≪激流葬≫

 斥候とのシナジーもあり、単体性能も高いカードなので即決です。

 

リビングデッドの呼び声

 永続故に斥候と喧嘩してしまいますが、召喚権をプラスする行為はこの時代において手段が限られるため採用、制限カードは伊達じゃないんです。

 

≪侵略の波紋≫

 テキストいいっすか?と聞かれる枠。要するにインヴェルズ版≪降霊の儀式≫です。ほぼリビングデッドの劣化ですが一応完全蘇生であること、相手エンドに蘇生することで斥候を阻害しないこと、通常罠であるためアドバンスしても場に残らず斥候、ゴーズを無理

なく運用できること。なんだかんだ蘇生札はそれなりに有用です。

 

≪侵略の手段≫

 テキスト(ry枠、ただの≪援軍≫みたいなカードですが、コストとして、インヴェルズを墓地に落とす。という、あの灰流うららを貫通する令和時代のテキストを搭載した未来志向なカードです。(類例テキストに≪マジシャンズ・ソウルズ≫という2019/11にリリースされたカードがあります)

 

 

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ローチをバックアップできるぞ

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うららは持ち得



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令和時代って感じのテキストですね

 


残念ながらこの環境には灰流うららは存在しておりませんが(当たり前だ)、≪ナチュル・パルキオン≫のから≪インヴェルズの斥候≫を墓地に送り強固な防衛線を築くことが可能です。

 

ここまで持ち上げておいて非常に心苦しいのですが、運用しにくいカードであったため≪禁じられた聖槍≫か≪砂塵の大竜巻≫あたりにしたほうが無難だと思います。本当にありがとうございました。

 

*この記事を仕上げる段階で強制脱出装置に置き換わりました。

 

 

エクストラデッキ

 

≪No.39 希望皇ホープ

≪イビリチュア・メロウガイスト≫

≪ジェムナイト・パール≫

 汎用ランク4欲張りセットです。このデッキでレベル4が2体並ぶ状況はよほど相手が事故を起こしているか、ヘルウェイ・パトロール絡みで並べているため緊急時以外は使用しません。

 

≪インヴェルズ・ローチ≫

 上記3枚と同じですが、インヴェルズであるため適当なレベル4からアドバンス召喚に繋がります。とはいえこの動きはアドバンテージ損甚だしいためよほどのことがなければ行いません。

 

≪A・O・J カタストル≫

≪TG ハイパー・ライブラリアン≫

≪氷結界の龍 ブリューナク≫

≪大地の騎士ガイアナイト≫

≪ブラック・ローズ・ドラゴン≫

≪スクラップ・ドラゴン≫

氷結界の龍 トリシューラ

 1103環境における【トロイメア】みたいなところがありますね、枠が空いていてチューナーがいるから入っている、という感じで説明不要かと思います。

 

≪ヘル・ツイン・コップ≫

 ヘル・セキュリティ+レベル4で出せる闇2200。2回攻撃+2回目は3000になるため、シンクロ系デッキ相手でありがちな大型+下級といった並びを綺麗に解決できます。例えば【六武衆】におけるシエン+師範といった動きに対しても、2体同時に撃破を狙えるためカタストルと使い分けができ中々優秀なカードです。

 

≪デーモン・カオス・キング≫ 

テキ(ry枠、効果自体は非常に地味ではありますが、攻撃時に倒せないモンスターはほぼ存在せず、引きこもっている≪エンシェント・フェアリー・ドラゴン≫を撃破したりと痒いところを埋めることができるカードです、また2600/2600というステータス故に≪月の書≫を打たれてもランク4やガイアナイトでは突破不可能であることは評価に値します。総じて戦闘には滅法強いカードです。

 

≪天刑王-ブラック・ハイランダー

 対【ジャンクドッペル】系デッキへの最終兵器。ただし【暗黒界】ほどスムーズには出せないためお守り代わりにしかなりません。基本的にこのデッキはシンクロモンスターを繰り出す機会が少ないです。

 

≪ダークエンド・ドラゴン≫

 ギラファを通した後のバトルでゴーズが降ってきた場合など、≪スクラップ・ドラゴン≫と使い分ける枠です。スクドラで割って強いカードが少ないためアドバンテージ面で優れるこちらを使いたいときがあります。

 

◆サイドデッキ

 

数少ない対戦結果でしか調整ができておらず、サイドデッキも例に漏れず怪しいカードが満載です。

 

≪D・D クロウ≫

 斥候の存在からバックに頼る戦術を取りづらいため採用しました。特に【ジャンクドッペル】などに好き放題動かれてしまうため2枚。

 

≪グレイブ・スクワーマー≫

 ≪ライトロード・ハンター ライコウ≫より発動条件が厳しいカードですが、ヘル・セキュリティでリクルート可能且つ悪夢再びに対応している点は見逃せません。特に序盤は2枚の守備0闇属性を墓地に確保することが重要です。

 

邪帝ガイウス

 モースが効かないデッキに対する入れ替え枠です。罠ビートや【暗黒界】にはモースの役割がほぼ無く、≪暗黒界の龍神 グラファ≫を超えられないデッキのため門・グラファの両方を面倒見れるガイウスを採用しました。幸いリクルーターが多いのでリリース要員に困ることはないと思います。

 

≪ダーク・ネクロフィア≫

 これも主に【暗黒界】に対して入れます。悪魔族の守備力2800であるためグラファではどう頑張っても超えることができません。グラファの破壊効果で倒すor≪魔轟神レヴュアタン≫で処理することになりますが、そうすると今度はコントロール奪取効果が牙を剥きます。ダーク・クリエイターと同じく、この環境は引きこもっている高守備力への対処法が意外と少ないのです。また、悪夢再びと違いチェーンに乗らないためクロウで邪魔されにくいです。

 

≪インヴェルズの歩哨≫

 テ(ry枠、立っているだけでシエン・ナチュビ・クエーサーなどの効果が発動できなくなります。トマトから歩哨を呼び出して≪ブラック・ホール≫を打つことで制圧モンスターもろとも流すことができます。

 

≪A・ジェネクス・クラッシャー≫

 通常召喚できる闇属性が多く、トマトとの相性も良いため採用。召喚だけで1アド取れる効果は強力であり、守備力2000で不安な防御力も補えます。

 

≪ブラック・ホール≫

 モンスターの除去能力はギラファ・モース・先鋭といるためサイドに回していますが、このカードそのものが強力であるためメインでも問題ないと思います。特記することもないパワーカードです。

 

≪強制転移≫

 リクルーターや斥候と相性がいいため採用、この環境の転移は概ね優秀なカードと言えます。

 

≪連鎖除外≫ 

動きが鈍いデッキであるため≪TG ストライカー≫などを起点とした連続展開についていけません。相手の出鼻を挫いていきましょう。

 

≪砂塵の大竜巻≫

カウンター罠はライフロスも厳しく斥候と相性最悪のため、魔法罠対策は砂塵の枚数で調整することになります。≪王宮の弾圧≫も魔細胞展開を止められてしまうため罠が多いデッキにはほぼ投入することになるでしょう。

 

≪御前試合≫

闇属性でほとんど構築が固まっているため御前がすんなりと入ります(DTテーマは全体的に御前割拠を入れやすい)。そしてインヴェルズの中途半端に高い打点+上級の存在が≪魔導戦士 ブレイカー≫の投入を悩ませます。主に【ジャンクドッペル】に投入していきましょう。

 

≪聖なるバリア-ミラーフォース≫ 

メイン採用でもいいと思います。下級の1900を抱えているデッキに対して必要不可欠です。メインのかかしを見せてモンスターを場に絞り出してから打ち込んでいきましょう。

 

5 何に有利で何に不利か

 

しっかりした検証がまだ行えておらず、ファジーな情報となってしまいますが

 

なんとか行けそう 【六武衆】【カラクリ】

割としんどい 【代行天使】【ガジェット】【ジャンクドッペル】

勘弁してください 【暗黒界】【HEROビート】【ラギア】

 

布陣を敷いてくるタイプのデッキには魔細胞からのギラファモースで一点突破を狙うことができます。ナチュビ+ブレイドなどもモース1枚で解決できることは嬉しい限りです。ただしこちらのバックが薄いため相手が察してオールイン展開をしてくるとあっさり殺されてしまうため常にタイトロープだと考えてください。

 

一方で単体性能を追求しているHEROやラギアに対しては白兵戦の差がモロに出てしまう恰好となるでしょう。斥候での延命を図ろうとすると≪ジュラック・グアイバ≫の的になったりとリスクの高い裏目も大いにあります。上級の一角であるモースが殆ど効かないことも不利に拍車をかけていきます。

 

暗黒界に至っては相性が最悪と言えます。ギラファの墓地送りもグラファを一瞬退かすだけに終わり、2700打点に打点で対抗する手段がほぼ無く、エクストラモンスターではないため先鋭もバニラと化します。正直メイン戦では相手の事故を祈ることになるでしょう、謙虚でダムドを引き込んで無理やり通すような勝ち方を狙うぐらいです。

 

6 終わりに

 

2020年を迎え、かもめ亭ゲートボールとしては4年目となりました。2019年は残念ながら一度もまともな大会を開けないまま終わってしまいましたが、これまでに触ったことのないカードで新たな発見が沢山あった一年でした。この【インヴェルズ】もなかなか愛着を持って組み上げたデッキであり、私が組み上げたファンデッキのようなものからゲートボールに触れてくださった方もいてくれたことは嬉しい限りであります。

 

正月早々このような中身のない記事を読んで下さった皆様に一節だけ残して締めくくららせて頂きたいと思います。

 

 

「ゲートボールを初めて触る人は、まず天使やガジェット、六武ジャンドHEROあたりから触ってみてください。間違ってもかもめ亭貸出デッキのCランク、特に下のほうの無には触れないよう、宜しくお願い申し上げます。お金を大事に。」

 

 

2020年も宜しくお願いします                     カイザ

 

 

 

 

強欲で謙虚なイベント・レポート

 数ヶ月に一度、OCGオンリー+ときどき対戦交流会といったイベントを運営されている「強欲で謙虚なイベント(以下強謙)」。私自身2016年から何度か参加させていただいており、雰囲気の良さや企画の面白さから常に好印象を持っているイベントでありました。

 

 私自身も「かもめ亭」という実質宗教団体イベントを主催している身ではありますが、2019年は私生活や周囲の変化などあり未だ開催には漕ぎ着けられていないのが現状であります。

そのような中、夏のオタクワッショイ祭りコミックマーケットへのサークル参加。3年連続・延べ6度目のサークル参加となりました。

 

当日、強謙主催の佐藤さんが挨拶に来てくださり、私も撤収の際に挨拶に伺いました。そこで「”強謙””内で”かもめ亭”やりませんか?」「ファ!?」 ここまでが前置きです。

 

 8月某日、都内某所で首脳会談を行いました。”かもめ亭”として行う企画の練りこみをし、私が所持している「貸し出しデッキ」を使用したミニトーナメントを行うことに。初の試み故にこの時点で膨大なプレッシャーが圧し掛かります。

 

開催に向けて準備を進めていく中とある発想が湧いてきます「そうだ、デッキを増やそう」。ただ環境デッキを増やすだけでは面白みに欠けるという、どこかピントがずれたまま【インヴェルズ】【ヴァイロン】【ジェムナイト】などに着手しました。(制作中の話などはまた機会があれば)

 

 

そうして完成した32デッキ(全部サイドエクストラあります)を持ち込み強謙に、今回は相棒の大和侍くんに雑貨の買いだしをお願いしました。当日朝、ルーズリーフを買い損ねたためコンビニへ向かうとのこと、少し肌寒かったのでホットコーヒーをお願いしたら代わりにアイスコーヒーを手渡され、忠誠度の高さを肌で感じさせられました。

 

 

 

会場に入り挨拶、実質部外者なので緊張していました。設営はなかなかハードでしたが皆さん手馴れておりスムーズに行っていました。即売会の設営が終わり今度は対戦スペースの設営に、我々が使う領域です。それを終えた後、もあいさん、えとさんを加えて円陣を組みます。

 

 

“やりがい”を注入して準備万端。我々の出し物に参加してくださる方を待ち望みます(椅子を32脚、机6枚も使わせていただきありがとうございました。)

 

開幕、まあ最初はみんな本やグッズを買うしそこまで混まないだろうさ。―そう考えていた時期が僕にもありました―、人が来てくださります、くださります。次々にデッキが手に取られ、ヴァイロンが躍動しリチュアがハンデスを決めラギアが制圧し我々がやりがいと連呼する2019年9月とは思えない光景がそこには繰り広げられていました。

 

 

 シングル戦、最大2プレイしかできないという設定にしたため、とりあえず1回遊んでもらえたらいいなと思っていましたが、連コインする人がかなり多く、様々なデッキに触れてもらういいきっかけになったのかなと思います。シンクロするデッキを握った人たちは相手の「インヴェルズ・ローチ」「王宮の弾圧」に苦しい表情を浮かべていました(当たり前だ)。

 

途中からほぼ満席のまま無事終了時刻を迎え、撤収をした後今度は交流会へ、黒子としてマッチングをしたり抽選会の景品の配布をしたりでした。(会場の熱気が凄い)対戦卓を見ると、新登場の【クロノダイバー】がいたり、【天気】や【ドラゴンメイド】といったデッキビルドパックのテーマがいたり、【BF】【DD】【ブラック・マジシャン】などの原作テーマもいたりと本当にさまざまなカードが使用されていたという風に見受けられました。

 

そして大きな事故もなく無事閉幕。家に帰るまでが運営だと思っているので油断はしていませんがひとまず安心できました。

 

 打ち上げ、途中から参加したためすでに大きな盛り上がりを見せていました。私は隅っこでやりがいの素晴らしさを説く謎の人物と化していました。

 

「強欲で謙虚なイベント」素晴らしい催しでした。関わっていただいたすべての皆様、ありがとうございました。                やりがい!

 

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【MTG】赤緑コントロール(偽アングリーハーミット)【旧枠モダン】

旧枠モダンデッキ:赤緑コントロール(偽アングリーハーミット)



イメージ 1


メイン


クリーチャー16


極楽鳥4
ノワールのエルフ4
荊景学院の戦闘魔道士4
なだれ乗り4


スペル20


獣群の呼び声4
すき込み4
稲妻4
怒鳴りつけ4
石の雨3
火の玉



土地24


10
5
樹上の村2
ペンデルヘイヴン
カープルーザンの森4
真鍮の都2


サイド

雹の嵐4
弧状の稲妻3
野火3
包囲攻撃の司令官3



① デッキコンセプト


マナブーストからの高速ランデス+クロック形成
CIPクリーチャーを増やすことで擬似的に除去耐性をつける
カラー上、明確に苦手な相手が少ない(と思っていた)


 なぜこのデッキを構築しようと思ったのか


20187月、旧枠モダンという遊びがあることを知り、興味を持った私は早速始めようと思いました。


旧枠モダンというフォーマットは往年のスターカードがプール内に数多く存在しており、目移りしてしまいましたが、元々赤緑ステロイドを好んでいた私はまず慣れ親しんだこの二色デッキに着手しました。


旧枠モダンという遊びはカジュアルフォーマットでありながらも各所で研究が進められており、いくつかの記事を読む中で感じたことが一つありました。”メタゲームが不安定で仮想敵がわからない”。


そのため、どのカードを採用するかという問題が漠然としてしまいました。例えば「スキジック」はインベイジョン当時に【ノーファイアー】や【マシーンヘッド】でしばしば起用されていたカードですが、3R5/3の速攻・トランプルというスペックも、プール内に「稲妻」が存在しているため活躍できるかどうかが甚だ疑問でした。
当時のスタンダードで活躍した、という実績は参考程度に留めることにしました。



イメージ 2


いろいろ考えていく中で、【ステロイド】は一旦諦めることにしました。優秀な軽量除去スペルが多い環境に耐えうるクリーチャーを見つけることができなかったためです。


イメージ 3
イメージ 4


そして私はMTGを遊んではいましたが、大会に一度も出たことがなくプレイに難が大ありだったため、正攻法ではなくハメゲーをしようと考えました。


辿り着いた答えが”ランデス”、アーキタイプが多すぎて何をされるのかがわからないならば、マナベースをいじめてそもそも何もさせないようにすればいいのでは?(という浅い考えにたどり着きました)


結果、マナブーストから土地破壊(すき込み)を連打し火力でバックアップする、古のデッキ【アングリーハーミット】に近いものを構築しようという結論に至ります。

アングリーハーミット


 各カードの採用理由


「極楽鳥」


マナブーストからの高速すきこみのため4枚、二ターン目に象・三ターン目になだれ乗りor魔導師、四ターン目のすき込みができれば理想的です。


「ラノワールのエルフ」


最初この枠は「根の壁」でした、鳥は赤マナを詰まらせないために必須でしたが、エルフは「稲妻」「モグの狂信者」などで落ちることから不採用としていました、しかし上記の二ターン目象を成立させたほうがリターンが大きいと判断し採用しました。


「荊景学院の戦闘魔道士」


旧枠モダンにおける「コラガンの命令」としばしば形容されます。白には除去耐性(主にプロテクション赤)を持つクリーチャーが多く、緑で処理できるこのカードは極めて重要です。

白系ビートダウンに対しては「サルタリーの僧侶」を綺麗に除去できるか否かで勝率が変わってきます。アーティファクト除去モードも見逃せません。このデッキはクリーチャーのサイズが小さいため、膠着するゲームでは引導火力にもなってくれます。


イメージ 5


「なだれ乗り」


イラストからウヒャオ!感(ウヒャリティ)が滲み出ています。象でクロック形成した次のターンに出して5点アタックをしたり、石の雨⇒なだれ乗り⇒すき込みと繋げたりすると綺麗です。速攻持ちということが本当に優秀です。エコーするかは相手の反応を見て判断します。


イメージ 6


「獣群の呼び声」


旧枠モダンは象トークンを集めるところから始まる”という格言があるようです。3/3なので白の騎士クリーチャーに対して強く出れます。特に書くことがないパワーカードです。

象さんを…増産!


「すき込み」


このデッキを組む理由になったカードです、5マナのソーサリーとモーションが大きいですが、マウントを取れている状況下では効果が高いです。またミシュラランドを含むタップイン土地にも有効です。マナブーストによって速く打てば打つほどゲームメイクに貢献できます。


劣勢時に使用してもジリ貧になる、フェッチランドによってドロー阻害を緩和される、重い割にアドバンテージが稼げない。と弱点も多いので相手次第で全抜きします。


「稲妻」


文句なしのパワーカードです。このカードのせいで旧枠モダンのクリーチャー選考には苦労させられます。


「石の雨」


最初この枠は「弧状の稲妻」でしたが、上記のプロテクションの絡みなどで思ったより効果がなくサイドに、青系・黒系コントロールへの強さをより固めるためにこのカードを投入しました。


「怒鳴りつけ」


相手に選択権があるとは言え、3枚ドローor5点本体火力はどちらも強力です。象が手札にないときは二ターン目に打てるほぼ5点本体火力として機能します。
赤緑という色の性質上。手札供給ができるこのカードができるこのカードを起用しない手はない(と思っていた時期がありました)


「火の玉」


デッキコンセプトの都合上、マナベースを多く取っていますが、同時にマナフラッドを起こす危険性を孕んでいます。1枚だけですがトップ解決になり得るこのカードを採用しました。


「森」
「山」


極楽鳥・エルフから始めるデッキのためまず緑マナから確保します、当時フェッチランドを所持していなかったためこの枚数です。


「樹上の村」


タップインというテンポの遅さだけが弱点です、リカバリー手段に乏しい赤緑で「神の怒り」に耐えうる3/3クリーチャーは貴重な存在です。


「ペンデルヘイヴン」


エルフ・ゴブリントークンが対象になります、気休め程度に。


カープルーザンの森」


第7版が好みです。


イメージ 7


「真鍮の都」


「反射池」も「樹木茂る山麓」も当時所持していなかったためやむなく投入、このデッキにおいては5.6枚目のカープルーザンの森です。主にサイド後はコラガンの命令戦闘魔道士のキッカーにも使います。


(サイドボード)


帰化


環境に危ない置物が多いため増やしてもいいと思います。アーティファクトは魔道士でも割れるため2枚だけ。


「雹の嵐」


前述のプロテクション問題をすり抜け、サルタリー・騎士を一網打尽にできる可能性のあるカードです。


が、1GGというコストを相手ターンに用意してハンドを構えるという挙動があからさまに怪しく、またこちらのマナクリーチャーも巻き込み、相手の戦闘フェイズにしか効果がない、と三つのハードルが立ち塞がります。運用に難がありましたが、秋の”GP”に使用したこのリストでは【白単】と【ゴブリン】を意識したため4枚取っています。


基本的には2:2交換、よくて2:3交換を取るのがせいぜいでしょう。


「弧状の稲妻」


雹の嵐で落とせないシステムクリーチャーを抱えるデッキに投入します。同系の赤緑や、数を減らしたい【ゴブリン】など。最悪3点の本体火力になる保証があるため癖がなく扱いやすいです。


「野火」


仮想的の【白単】は石の雨もすき込みも効果が薄く、なだれ乗りはプロテクションもあって仕事がないため、まとめて平地を叩き割るこのカードでイージーウィンを取ることにしました。


マナ加速から三ターン目に打ち込むだけでほぼ2枚以上の平地を消すことができ、【白単】はコンバットに強いもののそこまで高速デッキというわけではないので、象を先出ししていればそれだけで一気に形勢が傾きます。


仮にサルタリー+「栄光の唱歌」が成立していても雹・魔導士に引っかかるタフネス2止まりなため単騎ならそこまでの脅威ではありません。


唯一失敗した点は”GP”において誰も【白単】を持ち込まなかったことです。


「包囲攻撃の司令官」


旧枠モダンの中でも1.2を争う強力なクリーチャーであり、このフォーマットにおける「錯乱した隠遁者」と言えるでしょう。実質5マナの5点クロック、マナフラッドを軽減しつつ本体火力と隙が少ないです。


すき込みをアウトする相手に対して投入する枠でしたがメインに積んでも違和感がなく、このカードを採用したのが”GP”直前だったためそれに踏み切れなかったのは大きな反省点でした。


④ 不採用となったカード


(メインデッキ)


「根の壁」


ノワールのエルフの項でも触れましたが、稲妻に耐えることよりもいち早くランデスを決めることを優先しました。


「ロウクス」
「茨の精霊」


「火の玉」を入れたマナフラッド解消枠に当初大型クリーチャーを採用していましたが、これらが着地する頃にはゲームの大勢が決していることが多かったため、即座に効果がある火の玉を採用しました。


2018年冬の”GP”において「聖なるメサ」入りのコントロールが結果を残したため、実質直接攻撃が可能なこれらも一考の余地があると思います。ロウクスは再生を持ち、茨の精霊は「秘教の処罰者」の上からマウントを取れ、どちらにも長所があります。


地震


マナフラッド解消兼リセットカード、当初1枚採用していましたが


自分のマナクリーチャーや魔道士を巻き込む
苦手の赤系デッキに対してはライフレースで不利になることが多く効果が薄い


この2点が気になり不採用となりました。


(サイドボード)


「紅蓮地獄」


苦手とする高速ビートダウンに利くカードですが、そもそもプロテクション(赤)を擁する白系に効果が薄く、【ゴブリン】の「モグの歩哨」を撃ち漏らし、自軍も巻き込んでしまうカードなので「雹の嵐」を選びました。


「忍びよるカビ」


追加のランデス・置物除去と小回りの利くカードではありますが、すきこみと相まってさらにデッキが鈍化してしまうため「帰化」に枠を譲りました。


余談ですがこのカードで「テフェリーの濠/Teferi'sMoat」を破壊すると実質デュエルマスターズの原作再現ができます。


「トーモッドの墓所


リアニメート系デッキにはファッティの着地を許すと敗北必至なため、当初考えていましたが、そもそも不安定なデッキであり上位卓では当たらないと踏んで不採用にしました。


「十二足獣」


ハンデス】メタですが、石の雨を入れたことで黒系デッキには飛躍的に強くなったため別のカードに変更しました。


⑤ 戦績


第四回GP旧枠モダン2018/9/16 使用者:帝


青白○×○
青黒○○
ゴブリン××
エルフ○×○


予選五位通過
本選 赤黒××

私は仕事により参加できなかったため帝さんにデッキを託しました。一大会のみの戦績しかなくこれだけでは量れないものもありますが、GP前に意識した青系に対しての勝率が良く、不安要素があった赤系には散々な結果となってしまいました。


デッキの構造上、早いターンでマナクリーチャーを除去されると、重いソーサリーを抱えた貧弱なビートダウンに成り下がってしまう、という欠点に薄々気づいていながらも抜本的に改造できなかった私のミスでありました。


【ゴブリン】に対してはテンポ面で上を行かれ、【赤黒】には「グレイブディガー」からのクリーチャー使いまわしによるアドバンテージ差、さらに必殺の「虚空」が直撃して1:4交換を取られて敗北してしまいました。赤・黒ともに強力なカードを多く抱えるカラーではありましたが、白系に明確に不利がつくため使用者は少ないだろう、と対策を怠っていたのが敗因であります。

⑥ 反省点

・後半の極楽鳥に仕事がほぼないため「怨恨」の採用が必要、2/1飛行アタッカーとして打点に還元できる。

・怒鳴りつけは対ビートダウンでは効果が薄い、採用するなら地上を止める根の壁とセット?

ギャンコマサイドとかにわかか?メインだろ

・フェッチランド持ってない。は甘え、せめて反射池を買っておくべきだった…

数えきれない反省がそこにあります

⑥ おわりに

私は別にMTG有識者でも強いプレイヤーでもなんでもありません、ただのそこらへんにいるプレイヤーの一人です。この記事は特に強力なデッキや有用なプレイングを紹介するわけでもなく、情報の鮮度も古い内容となりますが、徐々に人気を博している旧枠モダンの隆盛に少しでも貢献できればという想いから公開させていただきました。

プレイ環境もなかなか整わない身ではありますが、日々上達していけるようこれからも精進させていただきます。先日のPT旧枠モダンも大盛況だったようで、改め主催様に敬意を表させて頂きます。

最後に一言

「どう見てもギャンコマはメインから採用すべきでした、本当にありがとうございました。帝さんごめんなさい☆(ゝω・)v」

【MTG】旧枠モダン、その面白さについて【です】

  
 旧枠モダンとは
 
2016年頃(正確には定かではありません)、有志により考案された「α~スカージまでのエキスパンションに登場し、かつ再録を経験し、公式のモダンリーガルで使用可能」なカードのみでデッキを構築するMTG非公式フォーマットです。
 
 総カード数は201812月現在でおよそ900種類、また禁止カードなどは通常のモダンに準拠しています*「花盛りの夏」など
 
 その魅力とは
 
初出が古いカードということは、MTG25年の歴史の中でも比較的古いタイプの効果やギミックが大半を占めています(再生・プロテクション・露骨な色対策カードなど)。私のように昔MTGに触れていた人間にとってはそのとっつき易さが魅力の一つに感じました。(既知のカードが沢山使用できるというのは嬉しいものです)
 
 また、これらのカードは一部を除き何度か再録をされ流通数が増加したり、新カードやギミックの隆盛により環境から一線を退いたりと、比較的値段の安いカードが多いことが一つの特徴でありセールスポイントだと思っています。(そのあたりは私が主に主催をしている「遊戯王OCGゲートボール(過去制限のカードを用いた遊び)」に近しいものを感じています。)
 
 さらに、過去のカード=弱いと思われてしまうかもしれませんが、各種基本セットやエキスパンションに再録されたこれらのカードは、絶妙にプール内のパワーバランスを創り上げています。(「稲妻」「罠の橋」「フェッチランド」といった構築MTGで頻繁に起用されるカードや、「秘教の処罰者」「獣群の呼び声」「神の怒り」「聖なるメサ」「消えないこだま」といった嘗てのスタンダードで愛用されたカードも数多くあり、往年のプレイヤー諸兄は心が躍るのではないでしょうか。)
 
 また、往年のデッキを再現し、カードプールに倣ってカスタマイズできることも魅力の一つかも知れません。
 
 環境の変遷・多様性
 
 まだ注目すべきポイントはあります、カードプールが狭い=強いアーキタイプが完成するとゲームとしての賞味期限が短い。と考えられた方もいるやもしれません。しかし旧枠モダンの発起人様が主催している”GP”においては未だに特定のデッキが連覇をするといった事態が起きていないのです。
 
 ここに興味深い事象がありました。夏の旧枠モダン大会で準優勝となった【白単ビートダウン】というデッキがあります。白ビートといえば「十字軍」のような全体強化カードを用いた【白ウィニー】がまず連想されると思います。旧枠モダンには十字軍こそ存在しませんが互換とも言える「栄光の唱歌」があり、「サルタリーの僧侶」「白騎士」などのクロック速度増加が見込めます。
 
 これだけならばウィニーの範疇になりますが、準優勝のデッキは「平和な心」「最下層民」「物語の円」「聖なるメサ」と強力なエンチャントをふんだんに盛り込み、「オーラ術師」でアドバンテージを回復できる構成となっていました。

さらに、環境において有力視されていた【ゴブリン】をはじめとする赤系のデッキに強い「革命家チョー=マノ」「まばゆい天使」までメインから起用されており、構築ががっちり固まっていたが故の準優勝だと見て取れました。
 
 ちょうど私と、友人の帝さんがこのフォーマットに興味を持ち、着手を始めたのはこの夏ごろでした。最初に帝さんがこのアーキタイプを触り、強みと弱みを理解しました。秋の”GP”に向けてのデッキ選びも兼ねての練習を続けましたが、赤系デッキのサイドボードから飛んでくる「野火」に常に怯え続けることが判明し、大会での使用は見送りになりました(結果的に私は参加できず、帝さんには私が構築した赤緑ランデス【アングリーハーミット(プールに「錯乱した隠遁者」は存在しません)】を託しました。)
 
 そしてGP当日、【白単】もある程度はいるだろうと思い私もサイドボードに「野火」を仕込んでおきました。帝さんは予選を通過しましたが、ここで彼から一報が届きました。「白単いないですね、誰も持ち込んでない」「!?」 
 
 *ちなみに他のTOP8の方々も「野火」をある程度入れていたようです
 
参加者の方々は見えない【白単】もとい「平地」を対策していましたが見事に空振りに終わりました。カードプールの増加が頻繁ではなく、メタが回転し辛いゲームと思われたこのフォーマットにおいて中々面白い現象です。
 
来る1215日の第5”GP”のメタゲーム・結果が待ち遠しいです。残念ながら私は参加が叶わないため、デッキの調整だけを懇々としております。
 
追記:第5”GP”においてはこれまで辛酸をなめ続けていた青系デッキの躍進が目覚しかったようです。優勝はクラッシク・パーミッション【青白聖なるメサ】、準優勝が火力・テンポに注力した【トリコロール】と、これまでなかなか結果を残せていなかったアーキタイプでした。大会の度に上位デッキの顔ぶれがガラリと変わるのはゲームとしての進化の証だと思います。

さらに、2019年の最初のエキスパンションとなる「ラヴニカの献身」において、往年の名カード「吸収」の再録が発表されました。再録をされたことで旧枠モダンリーガル入りを果たしたので、【青白】勢力に強力なカードが加入します。

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 エモいですね

 終わりに
 
あまり中身のない文章になってしまいましたが、旧枠モダンというフォーマット、本当に面白いです。限定されたカードプールにおいての特異なメタゲーム・戦術・コンボ、おそらくまだまだ未踏の領域があると感じています。嘗て愛好していた皆様、たまには思い出のカードで再びにMTGに身を投じてみてはいかがでしょうか?

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集め出すと止まらない