かもめ亭(離れ)

大地から、大気から、やりがいを摂取しよう!

かもめ亭19~大正冒険奇譚編~総括

去る1月23日(土)に旧制限における遊戯王OCGの非公認を運営させていただきました。

かもめ亭19~大正冒険奇譚編~(2012年9月制限・先行ドロー無しを含むマスタールール3適用

過去十数回小型大会の運営に携わらせていただきましたが今回は時代を逆行したカードプールでの開催ということで正直期待よりも不安のほうがやや勝っていた気持ちでした。
「つまんね」「来るんじゃなかった」「時間の無駄」
こういった感情を参加者の方に持たせることだけは絶対にしてはならない、その一心で準備に取り組んでまいりました。

環境としては【4軸炎星】【水精鱗】【ヴェルズ】などが上位、やや落ちたところに【セイクリッド】【ゼンマイ】【暗黒界】などが追いかける、という状態が当時の構図でした。全体的に大型モンスターをぶつけたり大量展開からのシンクロ召喚連打というよりは、お互い罠を読みあい下級モンスターで戦闘をしコツコツとアドバンテージを稼ぐ、といった動きが主流だったような気がします(自分は大会などほとんど出ないので雑感ですが)

その中で”先行ドローなし”というスパイスを加えました。これは2014年3月より適用されたルールで、それまでどのデッキも先行を99%取るゲームだった遊戯王OCGに一石を投じるルールでした。これを旧環境に加えることで過去のデッキの丸々コピペでは通用しないようにゲームバランスを弄りたかったのです。

当時の主流だった戦略からさらに発展した戦略を考える余地を加えることで、参加者の皆様に純粋にデッキづくりを楽しんでほしいという想いもありました(余計なお世話だよバーカとか言われるのは覚悟の上です)
このデッキは先行?後攻?サイドチェンジで相手はどっちを選択するんだ?といった新しいファクターは、実際デッキを作って検証したところ、当時とは全く違うゲームに化けることがわかりました。

前置きが長くなりましたがとにかく大きな事故もなく参加者の方々から少なくとも低くはない評価を与えられたことは私にしてはまあ頑張ったほうだなと思います。主催19回もやっておきながら開会のあいさつも覚束ない程度の運営には過ぎたる評価です(笑)

以下が全28名のデッキジャンル(メタゲーム)

【炎星(3軸)】 3 10.7 %
【炎星(4軸)】 2 7.1 %
【暗黒界】 2 7.1 %
【魔導】 2 7.1 %
【ジェネクス海皇水精鱗】 2 7.1 %
【ラヴァル】 2 7.1 %
【ドラグニティ】 2 7.1 %
【セイクリッド】 2 7.1 %
【聖刻】 2 7.1 %
【ヴェルズ】 2 7.1 %
【サンダー】 1 3.6 %
【カオスドラゴン】 1 3.6 %
【甲虫装機】 1 3.6 %
【炎王】 1 3.6 %
【スクラップ】 1 3.6 %
【スキドレバルバ】 1 3.6 %
【TG代行天使】 1 3.6 %

決勝進出が

【暗黒界】 2/2
【魔導】 2/2
【ラヴァル】 1/2
【水精鱗】 1/2
【カオスドラゴン】 1/1
【甲虫装機】 1/1

・・・( ^ω^)

【炎星】とは

28人中≪炎舞ー天キ≫使用者は9名、決勝ラウンド進出者は0名

これがかもめ亭クオリティでした、メタゲーム云々よりも各々好きなデッキを持ち込んだ結果の分布でしょう、流石に炎星全滅は予想外でしたが

中でも先行ドロー無しがかなりの逆風と思われていた魔導の躍進、オンリーワンのカオスドラゴン、甲虫装機と決勝卓はバラエティに富んだ顔ぶれとなりました。

そして決勝は暗黒界ミラーとなりました。先行ドローなしでも≪魔界発現世行きデスガイド≫≪墓穴の道連れ≫≪暗黒界の門≫≪暗黒界の取引≫と先行でアクションを起こせるカードを多く抱えていたことがこの環境を混沌とさせた要因かなと感じました。

先行ドローなしという要素をどう捉えて立ち回るかがこの環境を攻略する要素だと思います、先に上げたデスガイドや、≪カードカー・D≫≪炎舞ー天キ≫≪強欲で謙虚な壺≫などのサーチ・ドロー効果を持つカードや相手の行動を縛る永続魔法・罠≪群雄割拠≫≪次元の裂け目≫≪マクロコスモス≫≪スキルドレイン≫などを早く起動できることは先行を取ることのメリット足りえます。

じゃんけんに負けても先行になるかも知れない、という昔ではほぼありえなかったことを逆手にとった構築やサイドプランが求められます、サイドチェンジで選択権がなくても先行(後攻)かもしれないので〇〇を使うのはどうしようか?という選択を常に強いられます、先行を渡されるつもりで≪ライオウ≫をサイドインしたら後攻にされて相手の場には≪炎舞ー天キ≫と≪セイクリッド・プレアデス≫伏せカード1枚、困った(;´Д`)、なんて状況にもなりかねません。選択肢は当時より多岐に渡り、様々なカードの立ち位置が変わっていることでしょう。

長くなりましたがとりあえず総括?的なものでした、余力があれば環境そのものの考察も書ければと思います。